珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

解ってたまるか!-2012/03/14-

2012/03/14(水)マチネ
自由劇場

座席 5列

キャストさん

村木明男(ライフル魔) : 加藤敬二

【捜査本部】
瀬戸内(警視庁刑事部長 捜査本部長) : 山口嘉三
武田(警視庁捜査一課長 捜査本部副部長) : 川原洋一郎
春野(麻布警察署長 捜査本部副部長) : 岡田吉弘(劇団昴
熊谷(警部補) : 牧野公昭
力石(警部補) : 高橋基史
平澤(警部補) : 西尾健治
絹川(巡査部長) : 藤川和彦
和田(巡査) : 川島 創

【報道班】
明石(中央新聞記者) : 志村 要
倉持(東京経済新聞記者) : 鈴木 周
反野(東方新聞記者) : 田島康成

【文化人グループ】
後藤則彦(大学教授) : 川地啓友
山中俊夫(弁護士) : 星野元信
大濱 茂(映画監督) : 田代隆秀
久田川順平(劇作家) : 岡崎克哉

【人質】
奥澤(綽名ヘッピリ) : 中村 伝
甘粕(綽名オーアマ) : 川口雄二
栗林(綽名ボヤキ) : 畠山典之
関山(綽名カレススキ) : 神保幸由
結城(綽名ユダ) : 萩原隆匡
政子 : 中野今日子
光枝 : 田野聖子(劇団俳優座
静 : 本行里衣奈

【ホテル関係者】
鈴木(支配人) : 星野元信
シューベルト(ドイツ人) : 畠山典之
内田(ルームサービス係) : 西尾健治




ネタバレです。そして感想です。


よろしいですか?























この劇は観客に全然優しくない。
まず台詞を頭で漢字に変換できないといけない。
その為にその言葉を知っていないといけない。
時代背景を知っていなければいけない。
で、そこがいいよねぇ^^*
素敵です~
今まで考えることはあっても逃げてきたことに向き合うきっかけになってくれる!
いや~エビータ観て良かったな~
初見の時、ストーリー観て永野さん観ては正直無謀だったと思うんですけど
そのおかげか、そうでなくてもか、さっぱりエビータ分からなくて^^
逃げたい舞台だったけど何度も見てるうちに
分かっていく楽しさに気付きました!!
多分エビータに出会わずにこの舞台見ても「面白くなかった」だったかもだよね。
改めてありがとう!
ただこの舞台…さっぱり分からない、ということはなかったのですよ~!!
やったでしょ自分!嬉しいな^^*


●前科者・死刑
前科者というのは差別されてしまうのかもしれない。
きっと私も疑わないということはないと思う。
でもそんなこといったら前科があろうがなかろうが初対面は疑うんじゃないかと思いますけどね。
個人的には冤罪の人の方が辛いのではないかと思うのだけど。
死刑ってどうなんですかね?

●新聞の二重人格
天下の公器(公器→公共の役に立つもの)としての客観性、公正性を求める態度。
自分のところでスクープしなければいけないという利害。
この二重人格らしいです。
うんそうかも。
うち公器知らなくて脳内変換出来なかったよ。
パンフで文字見ても意味分からないし。
テレビを信じる、という村木の言葉は今も同じだなと思いました。
世論はテレビに影響され易いのかな?って。

石川啄木
石川啄木は知ってるけど言われていた短歌知らない。
常識なんだろうな~と思った。
悔しいです。

●ユダ
この役超面白かった!
村木の言葉を追求していくのね。
知らないことに対する村木の態度。 
何だ?って聞いておいて教えると
ああこれはコンプレックスなんだなと思って。
ユダは裏切り者の意だと思ったけど
聖書良く知らないのでもっと深い意味あったりするの?

自分の話聞け!って言う村木はやっぱり普通じゃない。
「おあずけ」とか犬じゃん(笑)

●スリラードラマ
この劇は男の人だけでも成り立つんじゃないかな?
話がそれくらい面白い。
それって凄いことですよね~
スリラードラマという単語は文化人の劇作家の人が「スリラードラマにはしないんです」と言って出てきた。
村木「スリラードラマを作ってみろ」的なこと言ってたけど私はスッキリしたよ!
その通り!!
もう引きずって申し訳ないけど未だにジキハイ許せないよね(笑)

●舞台転換
人力でガラガラ引っ張ってました。
凄いです。
興味深かった。
でも大変だろうなと、お疲れ様です。

●個性崇拝
個性がない、って良く分からない。
人が違えば同じことしても100パーセント同じになんてならないでしょう?

金嬉老事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%AC%89%E8%80%81%E4%BA%8B%E4%BB%B6 

●社会科学
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%A7%91%E5%AD%A6 
社会科学なんか凄い悲しくなった。
あんなのが社会科学ならもうやりたくない。
基礎の部分が疑わしいので社会科学考えて行こうと思う。
「分かります分かります」って…私、他人の気持ちが完璧に分かることはないと思ってる。
自分の経験からその気持ちに近づいて理解しているのだから想像でしかないということを忘れちゃいけないと思う。

ベルグソンの笑いの原理

●文化人

ストックホルム症候群
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A0%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4 
劇中なら笑えましたけど。

●新劇
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%8A%87 

ドイツ人役面白かった^^*

笑えるんだけど
私は村木がつくりだす異常な空気感
それが恐くて笑えなかったりした。
ピンと空気が張り続けてるんだもん。
客観的に見てるのに緊張が伝わってきました。
「守衛だった」なんて笑いどころだと分かっても笑えない怖さがありました。

いつか再演されたらまた観に行きます!
そうしたらもっとこの話を笑えるだろうか^^?
今回は多分半分も笑えていないんでしょう。
楽しみです♪

あと思ったんだけど多分これが劇団四季なんだろうね。