珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

この生命誰のものー2013/01/26ー

2013/01/26(土)マチネ

自由劇場

一階7列

キャストさん

早田 健(患者) : 味方隆司

シスター朝田(病棟婦長) : 大橋伸予

里村恵子(看護学生) : 服部ゆう

田原洋介(看護助手) : 谷部央年

北原真弓(担当医 研修医) : 野村玲子

江間隆司(集中治療部長 主治医) : 志村 要

権堂令子(医療ケース・ワーカー) : 中野今日子

森山敬二(早田健の弁護士) : 斎藤 譲

土屋 弘(精神科医) : 吉谷昭雄

川路彰彦(早田健の弁護士) : 勅使瓦武志

馬場 晃(精神科医 院外) : 星野元信

安藤一郎(病院の弁護士) : 志村史人

三村判事(裁判長) : 山口嘉三

ネタバレです。

よろしいですか?

なにかな?

ロミジュリの本でかな?

シェイクスピアは本読んでもよく分からないけど言葉に出している(多分舞台で観るという意味)と分かるんだよね~

とイギリスの人が言ってた!びっくり!みたいなあとがきがあって

ふぅ~ん、そう。くらいに思ってたのです。

(イギリスの人にとってのシェイクスピアは日本人の古典(徒然草など)と同じらしい)

医学や法律は自分よく分からないので

ただ文章読んでいただけならこの話挫折していそうです。

でもこれは舞台だから!

強制的というと悪いイメージありそうな気もしますけど

世界観から抜け出せなくなるのが舞台ですよね。

その強力な力で考えることから逃げるという行為を許してもらえない、ここに舞台の素晴らしさを感じます。

大好きです!!

早田は彫刻家なのだから

やはり彫刻を作れることがイコールで生きるだったのでしょうか?

単純すぎますかね^^

言葉で表す、他の人の表現を感じるなんかじゃ生きていられなかったのかなぁって。

なら辛いのかなぁ。

私、この舞台は死にたくないという思いで観てしまうなと思いました。

すごく主観的。

でも普通に考えて退院するって苦しいだろうなぁと思ったら私はもう恐くて仕方ないです。

生きたいと願うと思う。

私は彫刻家でも何でもないし

むしろ幸運なことに舞台を観ることが好きなので

例え生が感じられなくなっても映像というもので考えたり感じることを楽しむかな。

前に目線で言いたいことが分かる機器があるとニュースか何かで見たし

話すことが出来るのだから恥ずかしいけれど口に出してまとめておいてもらうというのも出来ると思う。

文字に出来るのは表現だと思うと思う。

沢山の人に支えてもらって生きることになる、

生きるためには沢山の人に支えられなければいけない、とは分かっても

沢山の寂しいという気持ちと一緒に時を過ごすのだろうなぁとは思っても

生きるかな…今はそう思うとりあえず。

それにしてもずーっと舞台にいる早田。

当たり前っちゃ当たり前なんでしょうが

普段私舞台で喋ったり歌ったりしてる人以外の演技って凄く好きで観ています。

けどここまでずっといるというのは大変だろうなぁと思います。

ずっと早田なんですよね。

ただただ凄い。

あ、あと稽古レポ出てから楽しみにしていたのが勅使瓦さん!

一幕出てこないから二幕の期待度半端なくて

弁護士来た!と思ったら違くて

焦らされた後だったので勅使瓦さん出てきただけで

作品に対しての気持ちとは別のところで高ぶりました(笑)

声がね~やっぱ素敵だなぁ!

違和感なくスッと心に届くんですよね^^好き過ぎる

声張り上げることもなく、開口しすぎることもなくのナチュラルさが好き。

WSSのグラッドハンドで勅使瓦さん気になったのですがやっぱり役のイメージ違いますよね。

川路見ていて思ったのですが早田の方全然見ない。

目を合わさないなと。

台詞が真っすぐ届く、顔が見えるなどのために椅子を客席側に向けているのかもしれないので

早田さんの方を向きづらいだろうということは体の位置から察しますけど目が合わないと思った。

野村さんが担当医研修医なんですけど綺麗過ぎますね!

足細すぎる!!

いや改めて舞台の人には驚きます。

だけれど研修医はあまり合っていなかったかなと。

と思うのは野村さんは上手すぎます。

研修医ならもっと若いんじゃないけど何か少し足りないというのがあってもいいかなと思います。

野村さんは何でも出来そうです。

そういえば裁判の時だけの病院側の弁護士さんもいいですよね。

声が。

田原は難しい人ですね。

あとなんとかミュージックってなんだろう?

聞いててストンプしかイメージ出来なかったや。

権堂さんが来たあたりで思ったけれど

仕方ないとはいえある程度の距離を置かれっぱなしの病院は辛いと思う。

言葉は辛いなぁ。

江間先生は…

というよりこの演目の登場人物全員が真剣に早田さんと向き合い考えようとしている人達です。

よくしようと皆が考えてるあたりが辛いところですね。

早田が「人に支えられていない」やらなんやら言っていたような気がするんですが

人間は一人で生きているのではないから

なんか違うそれ!と思いました。

その感覚しか覚えてないけど(笑)