珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

CATSを好きなわけ。

最近目一杯CATSの魅力を語る、アピールする機会があったんです。

まぁ別にお題はCATSだったわけでなく好きなものだったんですけど。

舞台は広すぎると思ったのでCATSという演目1つを語ろうと選択したわけですが…それでさえ広かった深かった(笑)

 

CATSの魅力といえばまずシアター!

劇場内に猫視点の大きさのゴミを装飾することで扉を開けた瞬間、目に飛び込んでくるインパクトが凄い!

あたかも自分が猫になり、都会のごみ捨て場にいるかのような気分になることが出来ます。

感覚としてはネズミの国的なファンタジー性がある。

シアターインシアターは普通の劇場が元なので全てを飾り尽くすわけには行かないんですけど

キャッツ専用シアターは名前の通りキャッツ専用ですのでどこを見ても隙の無い装飾です!

そして劇場の形が半円形なため、様々な角度から見ることができ、猫との距離が近いという利点があります。

横浜のシアターは最後列が19列だったので他の劇場の19列を見て感じていただければ距離感がよりリアルに想像できるかと思います。

専用シアターには回転席があります。

回転席は前方数列が開演前は本来の舞台の位置とは逆に向いています。

席につく際は舞台上を通るため、ドキドキしながら席につきます。

ワクワクしているとそのうちカタンと音がしていち早く猫の世界に触れることが出来ます。

そしてその後、猫の世界を覗かれる猫の立場に立つことが出来ると言えるのではないでしょうか?

 

 

CATSはミュージカルなので「ダンス、歌、演技」この三要素全てがあります。

比較的ダンス割合が多めに思います。

でも歌もありますし。

演技は背景を背負ってというより個々のキャラクターの演技になると思います。

 

 

と今、ソチオリンピック鈴木明子選手が使っている「オペラ座の怪人」の作曲者と同じ

アンドリュー・ロイド・ウェバーが作曲をしています。

CATSの音楽はキャラクター毎に違う表情の曲で音楽からもキャラクターを知ることが出来るように思います。

 

 

CATSの原作はT・S・エリオットという詩人の描いた詩であり、小説などではありません。

だから一匹一匹の性格がはっきりと表れたミュージカルになっているのだと思います。

また、CATSはグリザベラという娼婦猫の存在により全体を通して一つのストーリーがありますが

他のミュージカルと比べてストーリーを見に行く演目ではないと思います。

それはこのミュージカルがほぼ猫達の自己紹介で終わるからです。

そのおかげでCATSには余白が沢山あります。

つまり想像の余地があるため、自分でその余白を埋めていく楽しさがあります。

 

 

CATSを観る時、必ずしも毎回同じ気持ちで観るということはないと思います。

楽しい時、嬉しい時、落ち込んでいる時などなど色々な気持ちで観劇をします。

また経験や歳を重ねて考え方も変わることもあります。

そうすると全く同じ作品でも感じ方が変わります。

CATSを通して自分を知ることが出来るのです。

 

 

きな猫を見つけるというのもまた面白い見方です。

最初に好きになった猫と何度か見て好きな猫は

違う猫であったり同じ猫であったりする、なぜ変わったのかなどを考えると面白いです。

 

 

団四季のCATSの魅力になると思いますが

同じ役のキャストが変わること、同じキャストで複数の猫が見られること、があげられます。

同じ猫でもキャストが変わることによって受ける印象が変わります。

そのおかげでキャストが変わっても変わらないその猫の本質が分かったり、

そのキャストのその猫だけの特性も分かって面白いです。

同じキャストで複数の猫を見るというのもどの猫でも変わらない部分を知って

猫毎に変えている意識されている部分を知ることが出来るという楽しさがあります。

 

け足すと

劇団四季は作品自体を忠実に伝えてくれます。

その為キャストさんが変わっても

メッセージが毎度変わらずしっかりと伝わります。

アドリブで崩れることがありません。

いつ見に行っても安定しているからこそ違いに気づき比較することが出来ます。

 

 

 

こういうのは言えるけど

なんで好きなんだろう?と思うと難しい…

どう考えても全部なんですけどね~