珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

森鴎外の翻訳作品集 朗読『病院横町の殺人犯』

森鴎外の翻訳作品集」一回~九回

エドガー・アラン・ポー『病院横町の殺人犯』

朗読:山口勝平

テキスト:「鴎外全集 第十三巻 翻訳編」(岩波書店 1939年)

NHKラジオ第2 朗読ページ

http://www.nhk.or.jp/r2bunka/roudoku/1410.html

http://www.nhk.or.jp/r2/

聞くならば右上の「いますぐ聞く」、このページの下の方にある“らじるらじる”から。

青空文庫 エドガー・アラン・ポー『病院横町の殺人犯』

http://www.aozora.gr.jp/cards/000094/card2076.html

感想(印象)とメモです。

ネタバレです。

よろしいでしょうか?

「鴎外全集 第十三巻 翻訳編」 病院横町の殺人犯 (1)

天稟(てんぴん・てんりん)

→生まれつきの才能。天性。

テノール

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%AB

“音色は、透明感のある明るい声が特徴である。裏声(ファルセット)は通常使用しない。”

裏声ではないけれど明るい声なのですね^^

デスカント

→主旋律より高音域で歌われたり演奏されたりする対旋律、またはある音楽の高音部。

一人二霊説

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A1%9E%E9%AD%82

“類魂の構造”のとこかな?

クレビリヨン(クレビヨン)

http://kotobank.jp/word/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A8%E3%83%B3

URLはクレビリヨン自体について。

クセルクセス

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9

URLはクセルクセス自体について。

デュパンの声は少し高めで、妖しげで掴めない感じに聞こえる。(妖しげで掴めないのは分析的性質のデュパン)

なんとなく恐怖小説?いや、ジキル博士とハイド氏を読んだ時のような闇に惹かれる感覚がある気がする。

実際夜がお好きなようですし?(笑)

相当な物好きですよね、夜が好きって。

私は暗幕を窓にはさみ、姿を映せるようにした部屋の中に2時間いただけで気分が落ち込みましたけどね。

タフなんかな?

「~さうさね。~」

これは…マシュー!!

という突然の赤毛のアンへの脳内リンクで一気にデュパンが癒しに!(笑)

昨日からちょうど江戸川乱歩読みたいな~と思っていたんですよね(笑)

元の方の朗読が聴けるとはっ♪

それにしてもずっと楽しみにしていたのです^^

朗読劇以降がっつり朗読を楽しみたいと思っていたもので

ちょうどこういうチャンスがあるとは有難いことです!

なんとなく朗読は声変わらず、特徴つけず読むイメージがありました。

アニメなどよりはかっぺいさんの声も穏やかに聞こえます。

けどやはりかっぺいさんらしい部分というのは格好良くありますよね~

続きが楽しみです!!

…そういえば今日最初からラジオ録音出来なかったのです。

まだ自分が聞ける環境にある日はいいですけど、パソコン頼みの日は大丈夫だろうか;;

録らせて下さいっm(__)m

(2014/10/06)

「鴎外全集 第十三巻 翻訳編」 病院横町の殺人犯 (2)

「そしてあの果物屋の打つ付かつた時まで帰り着けばいいわけだね。」の「いいわけだね」

こういう語尾が上がるのです。

語尾の感じがすごく好きヾ(*´∀`*)ノ

語尾をどう言うかで印象変わる気がするので元々気になるところではあるんですけど、

いやぁデュパン掴めないねぇ!好き好き!

楽しげだなぁ、先生のように聞かせてるなぁ、みたいのも思わなくはないんだけども、

探偵が“注目してください今から謎解きしますよ”と

僕は分かっているんだ体で話すのとは違うように思える。

やはりあくまで友人だから優しく一つ一つ手繰っていて、

状況を楽しんでいる(∗ˊωˋ∗)みたいな。

分かっていく様を楽しんでるんかね^^?

デュパンも始めは特別気にしてたわけじゃないんだろうけど、

途中途中で推理を裏付ける"己(おれ)"の行動で嬉しくなっちゃってるんですかね?可愛い(笑)

「~とかう云ふ順序だよ。」の「。」は「?」っぽい。

つまり、分かってるかい?みたいな。

「己は友達の話を聞いて非常に驚いた。」

特に「驚いた」が驚いている。

「もし僕の記憶が誤つてゐなかつたら、~」の「たら」の早めな感じ好き。

「それ切り物を言はなくなつたのだ。」面白そうに。

「元子だね。極微(ごくみ)だね。」ワクワク感が可愛い!

「Perdidit antiquum litera prima sonum “始めの文字は昔の音を失え”と云ふのだね。」

“始めの文字は昔の音を失え”この部分は付け足された訳かな?

オリヨンの古い名はユリヨンだつた

シヤンチリイが靴屋を辞めて舞台に出た時、名を変えた

「~そのとたんに君の唇に現れた微笑で証明することが出来たのだ」の「出来たのだ」嬉しそう。

聞いている私は文語体は口語体部分よりまだ分かったなぁ。

読まれる方は大変だろうなぁというの、口語体の時から思っていました。

私が悪いんだけど口語体の方、一生懸命聞いてるんだけど理解が追いつかない;;

悔しいです~。

この聞くだけでは理解が追いつかないこの感覚がね~ストプレと似てるなって思います。

それと文語体は新聞だから感情ないはずなのに聞きやすかったように思える。

肋状(あばらなり)

→すき間のあるさま

噛みあわせる為に隙間を開けてある感じかな?

つまり足が突っかからない敷石。

ステレオメトリイ=立体幾何学

コスモゴニイ

→cosmogony(神話や伝承の)

エピクロス

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%94%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9

錯愕(さくがく)

→おどろきまどうこと。

狼藉

→物が乱雑に散らかっている・こと(さま)。

カミン戸ってなんだろう?

擡ぐる(もたぐる)

→もちあげる。おこす。増す。

就中(なかんづく)

→その中でも。とりわけ。

(2014/10/07)

「鴎外全集 第十三巻 翻訳編」 病院横町の殺人犯 (3)

ポオリイヌ・ドユウヴル

ピエエル・モロオ

イジドオル・ミユゼエ

オオデンハイメル

ジユウル・ミニオオ

アアドルフ・ルボン

(ヰリアム・バアド)

この日の分だけでこれだけ供述してるとか多すぎる(笑)

私、推理小説好きですけど別に謎解きはしないので

こんなに状況説明についてじっくり読んだこと今までないですw

やはり推理好きな方はこういうとこでワクワクっとするんでしょうか?

そういえばイジドオルってルパンに出てきた名前な気がする。

そう思ったら楽しくなりました!!

辨別(べんべつ)

→物事の違いをはっきりと見分けること。識別。

スパニア語

→多分スペイン語

アムステルダム

→オランダ最大の都市。

邂逅(かいこう)

→思いがけなく出あうこと。偶然の出あい。めぐりあい。

呻吟(しんりん)

→苦しんでうめくこと。

行李(こうり)

→竹や柳で編んだ箱形の物入れ。

スパネエさんのお宅の四階は密室だったってことかな?

あとオオデンハイメルさんが数分間、10分間叫んでたって言ってた。

単純に思うんだけど10分も叫んだら辛いよね。

数分だって結構疲れると思う。

それに誰かが扉開けたら悲鳴が止んだんですよね?

悲鳴じゃないんじゃない?とか思ったり…知らんですけども。

(2014/10/08)

「鴎外全集 第十三巻 翻訳編」 病院横町の殺人犯 (4)

冒頭に

「病院横町の悲劇、古来未曾有の本件に関し、審問をうけたるもの数人あり。何人の告状も本件に光明を投射するに足らずといえども、さにいちいちこれを列記せんとす。」

と付け足されている。(聞いただけなので間違っているかと思います;;)

アルベルトオ・モンタニ

ポオル・ドユマア

アレクサンドル・エチアンヌ

供述者。

洶々(きょうきょう)

→どよめき騒ぐさま。

毫(ごう)

→きわめてわずか。ほんの少し。

敏活

→頭の働きや行動のすばやいこと。また、そのさま。

射物(しゃぶつ)

追躡(ついじょう)

→あとから追うこと。追跡。

「~、それに由つて捜索の手段を見出すことは出来ないよ。」「よ」

「~兎角物を余り深く見ようとするとさうなるのだ。~」「さうなるのだ。」

天体の見方についてはへええと思います。

けどじっくりも見たいですよね~

「そこであの殺人事件だがね。あれに就いて考案を立てるには、まづ我々ばかりの手で特別な捜索をしなくてはならないね。そいつが随分面白からうと思ふよ。」

ここ自体がデユパンがテンション高く楽しそうで私も楽しい(笑)

「そこであの殺人事件だがね。」急にグッと近づく声

「そいつが随分面白からうと思ふよ。」楽しさ最高潮な声、すごい楽しそう!

新聞の時は逃さないようにと一生懸命聞いてたんだけど、

己(おれ)が話しだした途端にするする聞ける不思議( ^ω^ )

なんだろう?感情かな?

とても単純に言えば聞いていて楽しいなって思う♪

(2014/10/09)

「鴎外全集 第十三巻 翻訳編」 病院横町の殺人犯 (5)

いつの間にかテキストや内容が更新されてますね!

そしてお話もワクドキ展開に~♪

「いや。どうも特別な事は僕には発見せられなかつたね。僕の気の付いたのは、大抵新聞に書いてあつた位の事だね。」

己の台詞。言葉選びも言い方も優しいね。

「~、まるで気が付いてゐないのだね。~」「ゐないのだね。」を笑いながら。

「~娘の殺されてゐた部屋に誰もゐなかつたと云う事実、それから~」「事実、それから」

ここのそれからの先へ急ぐスピードの速い言い方。

「~栞になるのだね。~」

他人に話しているというより自分の中で楽しんでいる様子のような?

「~いづれ僕はこの謎を~」「いづれ」を笑いながら言う。

「~そこで君には何か特別な事が目に留まりはしないかね。」「そこで君には」

デユパンにしては低い声

「~その目立つのが何物だと云うことにはなついてゐない。さうして見ると~」

「なついてゐない。」怒っているかのような声

「さうして見ると」ですぐさま落ち着く。ちょっと危ない感じがするよね。

「~イタリア人だとか、~」「だとか」ここが好き。

「~それは兎にも角にも僕は君に証人共の申立の中で、三人の言つた事に注意して貰ひたい。~」

ぐっと近づいてくる声

「~これは無論の話だね。~」

冷たい。

なんでかデユパンには自信ありげやドヤっとしてるという言葉は似合わない。

絶対に自信がないわけではないのですけれどね?

けど誇っていたり、上から目線なわけではない。

粗笨(そほん)

→粗っぽくてぞんざいな・こと(さま)。

誤謬(ごびゅう)

→まちがえること。まちがい。

これ推理小説ではないらしいですが、推理小説は推理するのではなく、

すぐ先でさえ見えないくらいの霧で包まれていたのに段々モヤがなくなっていって

視界がクリアになっていくような爽快感?そういうのを感じるのが好きです。

だから私は物語を読むように読む。

デユパンが語り出した今、少しづつ結び目がほどかれていきます。

(2014/10/10)

「鴎外全集 第十三巻 翻訳編」 病院横町の殺人犯 (6)

「~窓の外にはない。」断定。

「~ゐる事が可能だと云う~」熱い。

「~外に道がないからだ。」自信がある。

「僕はこの場合~」酔っているような。

「~になっているのに、己は気が付いた。~」「己は気が付いた。」

ぼうっとして言葉をつむぐ。

「~。どつちにしても手で掴むには都合が好く出来てゐる。~」

はっと気づくような。

撥条(はじき)=ぜんまい

究竟(くっきょう)

→物事をきわめた、最高のところ。究極。 / 結局。

追尋(ついじん)=追求

フエルラアド?

大早計(たいそうけい)

→急ぎすぎて誤ること。はやのみこみ。早合点。大早計。

軽捷(けいしょう)

→身軽ですばやい・こと(さま)。

カミン炉とは?

謎解き中なのでただただ聞きたい為、

ほとんど感想ではないですがちゃんと聞いております。

(2014/10/13)

「鴎外全集 第十三巻 翻訳編」 病院横町の殺人犯 (7)

前日部分と被っているところ、

注意して欲しいところを整理して分かりやすく伝えるあたり

デユパンは凄く頭が良いのだなぁと思います。

己の声、下の方。

声と言うより下の方って感じのとこ好きです。

理由はないけれど好き。

それにしても己の声低いですね。

引いてるんですかね?

引いてるんだとしたら己は心底優しい人物ですね。

なにかこの作品は薄暗い雰囲気がある気がするんですけど

この空気感を実際に感じたらと思うと

己はもっと引いてもおかしくない気がします。

なのに適当にデユパンに言葉を返して会話しているのですから優しい。

己の何が良いかって「~ね。~ね。」と続いた時の言い方です。

なんだか小公女セーラとか浮かびます。

全然そんな良い感じないですけども。

途中で聞いていて思ったんですけども

推理小説というジャンルが生まれる前の作品なのでしょう?

どうやって思いついたんですかね?

ついでにこう、物語を構築していくこと自体がとっても謎。

どんな頭になってるんだろうな~?とか毎度思います。

「~。世間には~」あざけるような。

恐然(きょうぜん)?

プロバビリティ

→蓋然(がいぜん)性。確率。公算。

ある出来事がどれくらい起きる 可能性があるか。

猩々(しょうじょう)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%A9%E7%8C%A9

やっぱり猿ですよね。

チンパンジーやゴリラなどそのあたりのことを指しているっぽいです。

明確には分からないけれども。

(2014/10/14)

「鴎外全集 第十三巻 翻訳編」 病院横町の殺人犯 (8)

朗読が始まる前に猩々についての説明がありました。

オランウータンのことらしいです。

ただその解説の

「オランウータンのことなんですね。」

がツボすぎる(笑)

何か急に親しげな感じが良いですね、先生みたいでw

あれですけど、地味に「どうぞっ」も好きですけど(笑)

オランウータン

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%B3

今回特に調べることがなかったです。

ちょっと嬉しい///

己は神経質になってるのかちょっと低めの確かな声。

水夫はこの朗読中の声で一番低く、確かに体積が大きそうな声。

普段は穏やかなのか…荒っぽいや雑と言うのは違うのだけど

貴族のような声とは真逆に思える声な感じかなぁ。

オランウータンは確かに力強そうではあるけどそんなに暴れるかなぁ?

初めて見た親子が何かしちゃったのかなぁ?

なにかあんまりいい気持にはならないです。

あ~でもそもそも殺人事件だしいい気持ちにはならないか;;

(2014/10/15)

「鴎外全集 第十三巻 翻訳編」 病院横町の殺人犯 (9)

払暁(ふつぎょう)

→夜明け。明け方。

De nier ce qui est,et d'expliquer ce qui n'est pus

→あるものを否定し、ないものを説明する

「~、自分で自分に~」可愛い(笑)

黒猫は代表的な作品だと聞いてポーの小説読みましたが

それもこんな気持ちの読み終わりだった気がするなぁ。

暗いですよね~

しかも黒くて赤い。

血生臭いというのがどうしてもあります。

デユパンは変わった人だなぁとやはり思います。

己も変わっているけれども。

今日で終わりです~♪

毎日こうして15分の楽しみがあると云うのは良いものですねぇ^^*

嬉しい嬉しいっ!

(2014/10/16)