珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

吉例顔見世大歌舞伎-2016/11/04-

2016/11/04(金)昼の部
中村橋之助改め 八代目 中村芝翫 襲名披露
中村国生改め 四代目中村橋之助
中村宗生改め 三代目中村福之助 襲名披露
中村宜生改め 四代目中村歌之助
『吉例顔見世大歌舞伎』
 
座席 1階18列上手
 
 
 
やっぱり観る前に感想見たくなかったやと思い出された方はどうぞお戻りください。
 
 

 

ついに歌舞伎座行ってきました!

色々言いたいことはあるんだけど歌舞伎座土産のお茶!

ウィキッド的な「飲みなよ さぁこのお茶を 二人で楽しもう 不思議だろ このお茶は~♪」である。

3枠ごっこ料500yen。

伝わらなくてもネタバレにしたくないのでこれ以上言わない(笑)


歌舞伎座には桟敷席があるのです。
桟敷席というのはどうしてもねぇ、5番ボックス(上手で一番舞台に近い桟敷)に座ってみたい欲が生まれる。
(『オペラ座の怪人』のラウルが「切符は全部売り切れているから、5番ボックスに座らせてもらおう」って言うから)
カーテンも付いてて、お茶も出していただける、凄い格好いい!
上手、下手によって見え方は違うのでしょうが花道が大変おいしく見えるんだろうなぁ!
加賀鳶での上手桟敷だと勢揃いのシーン羨ましや!
 
歌舞伎は何度も上演されてきた演目も多いから
ネタバレじゃなくて話は既に知ってる上で楽しむみたいなとこ感じる、
シェイクスピアみたいなものかなって思うんです。
で、その話を知っているというのは私にとって大体の流れが分かってるCATSだと思うと歌舞伎は楽しそうだなと思える。
CATSで大概の楽しみは心得ている気がするんです。
繰り返し見る楽しみ、
その時によって心に刺さる役が変わる楽しみ、
好きな役者さんを見つける楽しみ、
好きな役を見つける楽しみ、
同じ役を演じる役者さん方に通ずる点と違う点を感じる楽しみ、
演出変更に気づく楽しみ、
公演地によっての客席の差を楽しむ楽しみ、とかとか。
CATSで「あ!今週から目の下にパープルのシャドウが入ってる!」みたいな会話よく聞くんですが
歌舞伎もありそうですよね、私メイクは全然詳しくないけど。
多分歌舞伎にハマる用意は出来ている気がする(笑)
だから去年『南総里見八犬伝』の時にこれは容易にハマれる気しかしない!やばい!と思ったんだ!やばい!
 
そうそう。
歌舞伎座に襲名記念の水売ってたんですけどああいうのいいなぁって。
やっぱり名前で売るとああいうのがあるんですねぇ。
 


 

四季三葉草
11:00-11:21


千歳
三番叟

     
     
     鴈治郎
荘重さの中に清元の軽やかな名曲を乗せた祝儀舞踊

 

 翁、千歳、三番叟が登場し、それぞれの座に就くと翁がおごそかに舞い始め、四季折々の花を読み込みながら千歳とともに連舞となります。そして三番叟が鈴を手に五穀豊穣を祈り、拍子を取りながら軽快に踊ります。最後は三人そろってめでたく舞納めるのでした。
 数多くある「三番叟物」の一つで『式三番叟』の語音をもじり、四季の花々が詞章に巧みに織り込まれた晴れやかな襲名を祝う舞台に相応しい舞踊です。(歌舞伎美人http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/491より)


 
幕が開くと能舞台のような屋根(パネル)、
白地に花々の絵(牡丹、菊、梅、桜、藤、椿)
上手に三味線、小包、長唄の方々、
上手から千歳(女形)が登場してセンターまで歩み座ってとどまる。
翁の舞や歩みは静かなすり足で一度見ただけですが能を思い出しました!
 
千歳が持っていた箱を翁の前に差し出すシーン、
手先の美しさが女性より女性らしく、なんとも艶やかで時めく仕草でした!
袖から指の第二関節までしか見えない絶妙な萌え袖丈で
箱に添えていた手を一度離し、着物に含んで手元を袖で隠して
再度翁の方へ箱を差し出す、その奥ゆかしい仕草!
頭の中ふぁーふぁー。とか柔らかくを意識して呟いてみたけど
まぁ正直頭パーンですよ(笑)
なんて美しいんだろう…憧れるとか恐れ多いくらい美しい所作です。
これに惚れずして誰に惚れるんだろう?って感じ。
 
三番叟の舞は足で床を踏み鳴らす、力強く生き生きとしたもので私好きだった〜(*´∇`*)
これは何事においても感じることで多分私若いんだろうなぁと。
静かなものよりリズムが良かったり、派手目のものの方が好きなので。
あんまりこの演目踊る演者さんは喋らないけど
三番叟は花道でドンと足踏み鳴らして舞台の方へ戻ってくる際に声出してて珍しく感じました。
三番叟の五穀豊穣を願う、お米のように連なる金の鈴を鳴らして舞う姿見てたら
インドネシアの舞踏が浮かんだので何か共通するところがあるのかもしれない。
三番叟が舞う時だけ下手御簾奥から和太鼓が鳴るので楽しい!
 
翁は金色の着物だったと思う。
三番叟の着物が黒字に何かの植物柄だったと思います。
見てて思うけどほんとお着物の美しさが素晴らしいですよね!!
ここですでに思ったけど舞台セットと奏者の方々と役者の方々と着物と全部素晴らしいのです!
これがね!始めの幕ですからね!
五時間ずっと続いていくわけですから私今日のチケットこれしか払ってないけど大丈夫?
めっちゃ安くない?という思いが終始続きました。
いや、ほんと凄い世界ですよ!
とは思ったとはいえ、チケットは安くはない(通うとなると)ですし
時間もある程度長いので時間取らねばならないし
無理せずに行こうと思いました、という旗を立てるの巻。
 
 
 
幕間 15分
ひたすら興奮して歌舞伎やばい!歌舞伎やばい!と言うだけのBOTでした(笑)
興奮すると言葉って扱えなくなるものですよね~
開演前に開けたお茶(上で上げたやつ)がほぼなくなってしまう予想された事態に。
観劇する時って緊張で口の中常に砂漠。
 
 
 

歌舞伎十八番の内 毛抜
11:36-12:35

 

粂寺弾正
秀太郎
腰元巻絹
小野春風
八剣数馬
錦の前
小原万兵衛
小野左衛門春道
秦民部
八剣玄蕃
     染五郎
     
     
     萬太郎
     廣太郎
     児太郎
     
     門之助
     高麗蔵
     彌十郎

 

 

 

 

 

 

奇抜な趣向が楽しいおおらかさが溢れる一幕

 

 小野春道の屋敷では家宝である小野小町の短冊が盗み出されたうえ、姫君錦の前が奇病にかかり伏せっています。そこへ、文屋豊秀の家臣粂寺弾正が、豊秀への輿入れが遅れている錦の前の様子を窺いにやって来ます。髪の毛が逆立つ姫の奇病を見て考え込んだ弾正ですが、手にした毛抜がひとりでに踊り出したことから、姫の奇病の仕掛けを見破り、悪人から小町の短冊も取り戻すと、意気揚々と引き上げていきます。
 愛嬌と知性を兼ね備えた弾正を描く古風な味わいの荒事をお楽しみください。。(歌舞伎美人http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/491より)


 
秀太郎と数馬が「バケモノの子」のイノシシ一家の兄弟を見ているようだなぁと思ったのです。
いいところの美少年秀太郎と見た目にも力強そうな数馬という相対するもの。
 
春風も美少年から青年になりましたという綺麗さ素直さを感じる風貌。
ちょっと頼りないかもとも思える感じもします。
 
そんな春風に玄蕃が色々言うもんだから劣勢と思うんだけど
私は玄蕃みたいなキャラがとても好きなので素敵だなぁ素敵だなぁと思うだけです(笑)
はちゃめちゃでいかにも面倒くさそうな頭がきれる悪そうな人物いいよね!
口調もそうだし、どこから来るのだその自信は?と思える無駄に堂々とした態度が素敵!
 
春道は門之助さんだったのでワンピース歌舞伎で気になっていた方を実際に見られて嬉しかったです!
そして声が一緒な感動!!
門之助さんの「それでどうするね?~ないよ」がすごく気になっていたのです。
平等な視線を向ける人物という印象を受けました。
春道の衣装はパッと見て南蛮?と思いました。
あのエリマキトカゲ的なあれは普通につけられていたものなんですかね?
完璧に装飾って感じだったから外は出歩かない方の服という感じはしました。
後後で團十郎さんが弾正の公演DVDを見たのですが
春道センターじゃなくて中将というもっと目上の方がいて
春道(小野家)と玄蕃は対する感じなんですね~
公平な立場がいず、センターに座る春風の塩梅難しそう…。
原作オペラ座のフィリップ兼ねるミュージカルのラウル的なイメージ。
 
錦の前の髪はあらすじ読んで思った以上にひゅーどろどろと立ち上ってまして、
ああこれは奇病だわと冷静に思つた。
けれども私はパンフレットを事前に読んでいたので仮病の犯人が磁石だと知っている(笑)
これ結構私びっくりしたんだけどパンフレットってお話隠さないのね。
もう結論書いちゃうんだね、びっくりした(笑)
そんなわけで結論知ってるからあれは砂鉄入ってるなと思ったり、磁力半端無く強いなと思ったり、
化学読本的な視点はだめだよねと思ったり。
 
錦の前のおよよ的な恥ずかしがり方の貴重さよ!
あんな恥ずかしがり方見たことないと共にあんな恥ずかしがり方の似合う方いないですよ!
お姫様麗しや~
ああいう風に恥ずかしがってみてくださいと言われても
それが恥ずかしくて無理だなぁと思えるレベルに難易度が高い恥ずかしがり方。
 
何が印象的かってねぇ、
毛抜が浮いたので楽しくなって「キセルは浮くか置いてみよう」と目の前にキセル置いて、
床に横たわって肘つき両手の平に顔のせて浮くかな?浮くかな?って
るんるんしてる染五郎弾正ですよねぇ、あざと可愛い。
悔しいほど可愛い。
なぜ私はあんな二度も振られるやばい奴を可愛いと思っているんだ悔しい…だが可愛い。
というエンドレスループ案件。
 
毛抜が浮いて見得をきるとパンフで読んで
え、何故見得なの?謎!と思ったけど
本当に、驚きましたよ私は<●><●>カッという感じだった!
毛抜は踊る…(キセルを使っていたので)キセルも浮くかおいてみよっ(るんるん♪)
キセルは浮かぬ。
ふーん的な態度。
小柄(こづか)は浮くかおいてみよう。
毛抜と小柄は踊るが、キセルは浮かぬ。
これの台詞の間が愛嬌たっぷりで好奇心ではしゃいでる様がすごく可愛い。
 
でもってこのシーンが可愛くて悔しいのは
弾正がどうしようもない美男美女好きだから(笑)
部屋に一人いる弾正のもとにお暇でしょうからお相手をと秀太郎が煙管セット(〜箱とイヤホンガイドで聞いたのですが鳥頭だから…)を持ってやってくるのです。
その歩き方も丁寧に失礼のないように心がけている優等生的な雰囲気があり、
下を向いているのや一歩下がる姿勢が男としてはまだまだ半人前と見えました。

いやいやそれにしても松也秀太郎の魅力ったら凄いです!
同じ中性的美人という意味では菊之助信乃(南総里見八犬伝)もそうだったけど
信乃はちゃんとした大人、秀太郎は少年、年は大切ですね〜
松也さん自身はミュージカルロミオ&ジュリエットのベンヴォーリオ、スリル・ミーの私で見ているのだけど
結構体つきががっしりされてる方だし、男らしいし、大型犬という印象が役柄的にもあったのです。
ところが秀太郎はなよっとはしていないけれど
男らしくなく、顔自体も松也さんイメージと違うんですよね
先に配役見てなかったら気づかないレベルで顔違う!
ここまで記述出来るから私多分松也秀太郎は好きなのだと思う^^

 

 


と、その秀太郎を見た弾正、顔つきが変わり
急に愛でる顔つき。
武芸の話を妙に優しく問いかける(かなり怪しい)
馬は?との問いかけに、馬はまだと答える秀太郎
本当に邪な考えって顔に出るとこんな見てられないんだなって思う顔の弾正(笑)
素直すぎる秀太郎は手取り足取り教えてくれようとする弾正の言葉をうんうんと頷きながらちゃんと聞くのです。
それに対しだんだんと顔がほんとエロ親父はダメだなって呆れるほどべろべろになるダメ弾正。
手綱を持つのを教える体で秀太郎の手を取り
手の柔らかさに顔が溶ける様とかまじ気持ち悪さの極み(笑)
そんなん続けてれば秀太郎だっておかしいと気づくわけです。
「悪いことなされますな」
優しすぎる秀太郎…ぼこぼこにしてもいいくらいだと思うのにね。
弾正振り払い、ぽんっと着物を払い、
弾正を見ずにふんっと顔を背けて歩いて行くんですけど
秀太郎もそのふんっていうのは良くない〜
もう嫌だとか怒ってるぞとかいうアピールなんだろうけど
ツンデレのツン要素っぽくて逆に魅力的だからやめといた方がいいと思ってしまう。
松也秀太郎のふんっが凄く絶妙な間で好きです。

振られた弾正は振られてしまった〜って笑っているというなんともポジティブなお人。
なおさら引く、けどあまりにも馬鹿らしくて面白い(笑)

秀太郎がトラウマになってないかだけは心配になるよね。
あとで再び話もしないけれど会うシーンあって
秀太郎の気持ちを考えるととても同情してしまう;;

と、再び暇を持て余した弾正は毛抜で髭を抜き出すのです。
染五郎弾正は毛を抜く仕草のリアリティが半端ないクオリティなので推したい!
根元確実に挟んで、ぐっと力入れてスッと抜く…
團十郎弾正見たらそんなリアリティなかったもの(笑)
染五郎さん凄い!
そして染五郎弾正は巻絹がやってきてもお構いなく毛を抜いている。
ジェントルの欠如ですよねぇ何故だ!
巻絹がそそそっとお姫様のたてたお茶を差し出して説明しているも
巻絹が美人なものでこれは…!と目をつけちゃう弾正まじなんなのと思うわけです。
秀太郎の時のように回りくどく攻めるのではなく
分かりやすく下心を比喩するあたりまじダメ弾正!!
巻絹も可哀想です。
手をとって柔らかい〜と感動するくだり繰り返す。
手フェチかな?
まぁでも働き者で美しい巻絹さんに惹かれるのは仕方ない!
秀太郎と違い、緩やかに顔を背けて去っていく巻絹さんしとやか。

そういえばせっかくお姫様がいれてくれたお茶飲まない弾正どうなの?

二度も振られてしまった、あっはっはっと笑ってる弾正の前向き精神は謎強い。
イヤホンガイドで「本当に弾正は美男美女が好きですね」と母のような見つめ微笑む優しい声で言ってたけど懐が深すぎるよねと思っていました。

そんなこんなでまた毛を抜いていると唐突に毛抜が浮くのです!
びっくり仰天の弾正、見得で驚きを表す!
でも流石人生楽しいポジティバーだから
キセルや小柄も試してみるのです。

百姓万兵衛が(亡くなっている)妹返せと言うので
ツーカーの仲の閻魔(大王)に宛てた手紙を書き、
万兵衛に閻魔に会ってこいとかいうトンチやる弾正。
茶目っ気ですね!
でも逃げようとした万兵衛呆気無く切り殺されるからえええーーってなるのは仕方なし。
いやほんと脇役だからすっぱりと掃除しておきました的な感じで
あまりにもクールすぎて動揺いたします。

で、玄蕃のいちゃもんタイム。
口ひん曲げてぐちぐちねちっこく責め立てるのです。
大変めんどくさい人物だけど好きである(笑)
そこに弾正が光纏って僕が主役ですと言ったふうに堂々と登場するのです。

短冊はここにと万兵衛の懐から見つけ出し、

錦の前の奇病は銀に見える鉄の髪飾りを取り平癒、

天井に隠れる忍者(磁石付き)を長槍でつつき落とし根本の原因を解き明かす。

忍者の告白を遮るために忍者切り殺す玄蕃。

もう~あっさり殺しすぎです、まったく。

 

そこで弾正がおめでたいついでにもう一つ贈り物が…的なことを言い出し、刀に手をかける。
おお…おお…これはーーーと思ってると玄蕃は切られ、

生首がぽーーんと飛んでくる。

ちょっとあまりにもクールすぎる表現でつい口から「えっ」って驚きの声でた(笑)

多分毛抜浮いてびっくり弾正くらい驚いた!

周囲もびっくりしてる雰囲気あったから舞台上であったなら集団で見得きれちゃう状況でした。

しかも春道はじめ舞台上の人々表情変わらずにびっくりもしないから

いかに強調された表現なんだろう舞台らしいなぁと感じました。

 

弾正はお姫様も奇病治った知らせを持ち帰るため、揚々と花道を堂々歩いていくわけです。 

 

蛇足

 

 

 

 


幕間 30分

ただお弁当食べただけなんだけど特別に感じるんです^^*

楽しい!!

 


祝勢揃壽連獅子
1:05-1:58

 

狂言師後に親獅子の精
狂言師後に仔獅子の精
狂言師後に仔獅子の精
狂言師後に仔獅子の精
長楽坊
萬年坊
昌光上人
慶雲阿闍梨
文殊菩薩
橋之助改め
生改め橋之助

生改め福之助
生改め歌之助
     萬太郎
     尾上右近
     
     仁左衛門
     藤十郎


 
霊地清涼山の麓にある石橋では、四人の狂言師が手獅子を携え、石橋の謂れや親が仔を千尋の谷へ蹴落とすと、自力で這い上がってきた仔だけを助けるという文殊菩薩の霊獣の故事を踊って見せます。その後満開の牡丹の中、親獅子と仔獅子の精が現れ、豪放な狂いを見せ、勇壮な毛振りで舞い納めるのでした。
能の「石橋」をもとに親子の厳しくも温かい情愛を描いた一幕。襲名披露狂言として、新芝翫、新橋之助、新福之助、新歌之助の親子四人で踊る舞台をご堪能ください。。(歌舞伎美人http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/491より)
 
歌舞伎のスマホとかに貼る蒔絵シリーズに獅子があって、

あのポーズはデフォルメされてるのに最高に美しい瞬間だと思うのです。

どこだったか蒔絵と逆の足を上げた橋之助さん子獅子、

足先まで神経行き届かせて、指先をピンとかつ内側に少し沿っている様が

ものすごく綺麗であの瞬間が好きです!
 
獅子の毛振りは親と子で振り方が違うとガイドで聞き、

見てみると親獅子は腰で振るとはいえ身体に芯がありブレない様子、

子獅子はより大きめに身体ごと勢いづけてブン回す若さ溢れる様子✕3。

インパクトですよね!

 


萬年坊の右近さんの声が聞き取りやすくて好きでした~


 
幕間 25分


盲長屋梅加賀鳶
加賀鳶
本郷木戸前勢揃いより
赤門捕物まで
2:23-3:53

 

神町梅吉/竹垣道玄
女按摩お兼
春木町巳之助
魁勇次
虎屋竹五郎
磐石石松
お朝
数珠玉房吉
御守殿門次
昼ッ子尾之吉
道玄女房おせつ
おつめ婆
伊勢屋与兵衛
金助町兼五郎
妻恋音吉
天狗杉松
御神輿弥太郎
雷五郎次
日蔭町松蔵
     幸四郎
     秀太郎
     染五郎
     
     巳之助
     尾上右近
     児太郎
生改め橋之助
生改め福之助

生改め歌之助
芝喜松改め

     歌女之丞
     
     男女蔵
     
     
     友右衛門
     左團次
     


 
本郷界隈の人々は、大名火消しの加賀鳶と旗本配下の定火消しとの喧嘩を恐れて木戸を閉め切っています。ここへ鳶頭の松蔵をはじめ若い加賀鳶たちが勢揃いしますが、親分の梅吉がこれを止めてその場を収めます。一方、盲長屋に住む竹垣道玄は、実直な按摩を装っていますが、実は人殺しも厭わない悪党ぶり。姪のお朝が奉公先の旦那に金を恵んでもらったことから悪巧みを思いつきます。伊勢屋へやって来た道玄は、店先で主人を脅しますが、そこに松蔵が現れて…。
河竹黙阿弥が江戸の市井に生きる人々を巧みに描く世話物の名作をご覧ください。。(歌舞伎美人http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/491より)
 

 

役名とお話を直前に予習していたので

ん?染五郎さんが巳之助さん?と思いましたがそんな間違うような心配はありませんでした^^


見にいくきっかけとなりました巳之助さん!

気になって動画とかを見ると普通に話される時と

ご自身のお名前名乗られる口調とがだいぶ違うなと感じまして。

歌舞伎の口調のが低くて渋い男前な印象があります〜

そしてその声が目の前で!そのまま!ダイレクトに聞こえる!来て良かったと思いました!
 

ひとりひとりじっくりと声に聞き惚れるだけの演目幸せですよね。

やはり私は右近さんのはっきりとした声好きだなぁ

八犬伝でも私は右近さん拝見しているのだけどその時は女形だったので

今回立役見れて嬉しい^^*

男女蔵さんの声がマゼラン(ワンピース歌舞伎)と印象違って興味を持つけど

一瞬すぎてもっと見たいと思うのでした!


別に近い席ではなかったんだけど

遠目からでも巳之助さんだと分かる衣装化粧な加賀鳶は嬉しかったです(o´∀`o)ノ

鳶だから足元がスッキリしているのです。

橋之助さん福之助さんは足がピンと揃えられ、ぴっちり足を閉じているのに対しての竹五郎です。
この間歌舞伎見て加賀鳶の足が印象に残り、

前回公演の壁抜け以来に絵を描きたいと思って描いてみたけど

まぁセンスがないよね。落ち込んだ!
 
イヤホンガイド借りたのだけど加賀鳶の解説の方、

多分南総里見八犬伝見た時の一番最初の幕解説されてた方と一緒だと思う^^

あの口語な感じや「〜でありますけれども。」と終わる説明が好きです。

 

道玄が主役でありました!

幸四郎さんはラマンチャ見たい見たいと言いつつ見れていないので

多分初めて拝見したけれど間がね?間がすごいと感じる!と言いましても

私みたいなやつに本に凄さが分かるのか?いや、分からぬとか言った感じだけど。

テンポの良さが現代的で心地よい速さなんですよね。

聞きなじみがすごく良くて気持ちいい。

 

そういえば加賀鳶は手ぬぐいが見せ所だそうで!

ただ私はあの瞬間に舞台上にいる人数の多さに圧倒されていました。

こんな豪華な舞台を私は見たことがない。

 

お茶の水とか地名が沢山出てくるんだけど関係性や地図が浮かばぬ。

 

東大赤門でのオレオレ詐欺が面白いに尽きる(笑)

一寸先も見えぬ暗闇の中、道玄を捕まえようと「御用だ、御用だ」と言いながら探る人たち。

道玄はうまくかわしていき、間違えて仲間を捕まえてしまい

「おれだ、おれだ」との主張にそうかと手を放し探し始める。

二度目に道玄はついに捕まるが「おれだ、おれだ」と言い、闇で顔が見えないがために逃がされる(笑)

これ警察的な人々の呼び名が分からなくて説明辛い~

 

 

 

 

 

 

まぁつまりは二部が見たい(フラグ立て)

 

ちょっと本当はインスタ載せたいけど

インスタ載せたら記事消えかけたんで載せられなかったー

sannkakuを検索してくださる方はぜひーともー