2017/01/11(水)15:00~
浅草公会堂
キャストさん
お年玉〈年始ご挨拶〉
双蝶々曲輪日記
一、角力場(すもうば)
放駒長吉
山崎屋与五郎 藤屋吾妻 濡髪長五郎 | 尾上 松也 中村 隼人 中村 梅丸 中村 錦之助 |
四世鶴屋南北 作
二、御存 鈴ヶ森(ごぞんじすずがもり)
白井権八
幡随院長兵衛 | 中村 隼人
中村 錦之助 |
岡村柿紅 作
三、棒しばり(ぼうしばり)
次郎冠者
曽根松兵衛 太郎冠者 | 尾上 松也 中村 隼人 坂東 巳之助 |
ネタバレです。
よろしいですか?
お年玉〈年始ご挨拶〉
顔白くて口上みたいな着物で登場。
つまり服装以外は与五郎さんスタイル。
新春浅草歌舞伎について歌舞伎初めての方でも楽しめる公演です、と紹介されてました。
3演目の内容を隼人さんなりに解説と仰っていましたが簡潔ですごく分かりやすかったです!
そのあと、浅草の説明と言いますか
隼人さんのルーティーン、食い倒れコースの説明でした(笑)
天ぷらとせいろの尾張屋さん、人形焼の紀文堂さん、揚げまんじゅう、あんみつの梅園さんと圧倒的甘味率(笑)
ただ11日当日は隼人さんが行ってみたところ、
尾張屋の支店と紀文堂はお休みだったらしくその辺りまでお伝えしてくださると共に気が回って素晴らしいなぁと!
あと萬屋の皆さんは本当に鼻がスッとして美しいので横顔が綺麗ですね!
「隅から隅までずいーーっと」が超いい声と抑揚を味わう?噛みしめる?
ただ聞くというには注目を集める感じなのです。
双蝶々曲輪日記
一、角力場(すもうば)
放駒長吉
山崎屋与五郎 藤屋吾妻 濡髪長五郎 | 尾上 松也 中村 隼人 中村 梅丸 中村 錦之助 |
放駒の扇子は白地に墨絵で馬、
着物は紫の地に馬と桜かなぁ?ハルウララ。
濡髪のチャームポイントは泣きボクロ。
着物は黒地に屏風かなぁ?
扇子は黒地に扇子、逆面に弓
歌舞伎って他の舞台の比じゃないくらい衣装と舞台セットが気になるんですがなんで?
もうひたすらわー素敵わー素敵ってなるんですよね~なんで?
舞台に近い席だったのでひたすら柄が気になるわけです。
なんでこの役はこの柄なんだろう?みたく見たり
単純にこの色合い渋いなぁ格好いいなぁなど。
近くに座ったからより思ったのですが(放駒の役というだけではないだろうと思うので
松也さんと書きますが)
松也さんの身辺を幸せにする陽の気質がすごい!!
何にも理由はないけど見ているだけで明るくなる心地になる役者さんですよね^^
それでもって角力場の放駒長吉は試合に勝つと「長吉勝った!長吉勝った!」と喜ばれるのです。
勿論賭けで買ったとか、吾妻を取られたくない武士のように自分に都合いいから喜んでる人もいると思うんですけど
普段が愛される人柄なのだろうなと感じ取れる笑顔に、口調に「へいっ!」
松也放駒を見ていると周囲の人々の愛でようも納得です!
贔屓から送られてくる品々を読み上げてくれてるのに
目の前にいない贔屓と読み上げてくれる人、周囲の人々に感謝を忘れない放駒は愛されるわけですね!
品物読み上げる人たちの「放駒関~」に良かったね~という意の温もりを感じまして
心温まる思いがしておりました!
手を叩くときにも慣れていないけれど
周りを見てワンテンポ遅れて、腕を伸ばし手をパーに広げ、パチパチと愛しくなる様子で手を叩くさまです。
結構そういうのを常識と言ってそんなことも知らないのかと笑う人もいる中、
このシーンでは平和に充ち溢れてて慣れないとこさえ可愛がってる。
やっぱりそういう優しい人を呼びよせる人なんでしょうね、放駒が。
前回英語発音ぽいなと感じた放駒の台詞は「ずるずるずる」でした!
吾妻が出てきてすぐに与五郎出てくるので
お年玉よく出来るものだと思うのでした!ほんと早い!
花道をヘナヘナヘナと進み出でて「与五郎さん」と声かけられ
「吾妻~♡」とメロメロヘロヘロしだすけどイケメン保つのは流石隼人さんと思うのです!
「あづま、あづま、あづま~」と重ねるのはこないだウエストサイド物語聞いてて思いましたけど好きな人の名前って繰り返したくなるんですかね?
あのへにょっとした顔(何もしてない素の顔)がイケメンってことはなかなか凄いってのはコリンファースさん見て学んだんですが
笑顔は魅力的に見えるもんですが無表情がよく見えるって稀有だと思うのですよ。
何がどうしてそう見えるのか分かりませんが隼人さんご本人は松也さんが「ひかえめハンサム」と評されるように
ハンサムなお顔、男らしさをぐいっと感じるお顔なのに
坊ちゃんといった様子のへろっとしたイケメン顔になるんですよね~
イケメンってちょっと女性らしい部分あるって聞いたことあるし、それには確かにと思う。
身体のころし方といわれてるのなのかな?
身体も結構大きいこと知ってるんですけどほっそーくひょろーく見える謎ですよね。
濡髪のように与五郎が行くまでただ舞台にいる役ってめっちゃ気になりませんか?
数秒に一度あまり動かれないことを確認してしまう(笑)
大きいんですよね~近くで見ても大きい!
この時気づいたんですけど放駒(松也さん)より実際は背が低いわけですよね、錦之助さんは。
衣装や座る時の黒いやつとか大きく見える工夫もそうだし
胸張って足開いて大きく見える姿勢の工夫もそうだし
よく分からないけど濡髪は強いと知ってる自負を感じる態度がひしひしとするのです。
あと声がね!
特に呼吸の音が独特に思えます、ちょっとざらついてるの。
あの、圧を感じる重たい声は遠くでも聞こえるんですが呼吸音とか近くに寄らないと気が付かなかっただろうなぁ。
四世鶴屋南北 作
二、御存 鈴ヶ森(ごぞんじすずがもり)
白井権八
幡随院長兵衛 | 中村 隼人
中村 錦之助 |
私が残念だなぁと思うのは雲助のオマージュが分かるほどには
歌舞伎知らないってことです(ノ_-。)
笑いは知識あってこそというのですよね…
悔しい!!
あの手この手の斬られ方は毛抜レベルでびっくりします私は!
駕籠に乗ってくる隼人権八のシュッとした美しさこそ写真に収められるべきでは?
錦之助長兵衛が茶格子の羽織り畳む仕草の粋なこと粋なこと!
格好良さの極みだと思いますあそこやばい!!
めちゃくちゃ綺麗に畳むんだけど几帳面さを感じずに
こんなこと当たり前に出来るんだから取り立てて騒ぐことじゃねぇよ…といった印象があって渋格好いい!
権八の若いゆえの魅力アピールの着物の下の赤いやつ、
脱げないようにゴム付きの赤ジャージっぽくみえてしまうんだなぁ
(スパッツのが幾分いい例えだと思ふ)
権八はもっと中性的な役なのかなぁ?って思うけどどうなんだろう?
隼人権八はちゃんと男性で青年な印象。
最初の権八の見得の格好良さがシャープ!
提灯に「大森」という字。
岡村柿紅 作
三、棒しばり(ぼうしばり)
次郎冠者
曽根松兵衛 太郎冠者 | 尾上 松也 中村 隼人 坂東 巳之助 |
うち棒しばりめっちゃ好きだわ(´∩ω∩`)おかわりーーって感じ!好きだなぁ!
物語の最初の方、狂言らしいところ、
無表情に行われたり、面白楽しいやり取りから次の瞬間にスッと無表情に戻るのです。
後半に向かうにつれ、表情が豊かに増していく流れ好き( *´`* )
隼人松兵衛麗しいし、きっちりしてて良い大名だろうにね(笑)
やっぱり「山一つ あなた」の言い方が好き!とっても伝わる言い方で好き!
「いて くるぞよ~」の太郎冠者次郎冠者戒めてもうお酒を食えぬだろうと満足げに歩いていく様も好き!
前回観劇と衛星劇場で見た松兵衛見比べて
この方がお殿様っぽいなぁ、威厳があるなぁと思ったとこはそれでそれで本当。
だけど今回観劇で隼人松兵衛は隼人さんにしか出せぬ松兵衛だなぁとも感じたり。
というのも棒しばりキャスト三人が年が近いゆえ、遠慮ない力加減での均衡がある気がします。
いやぁほんといいですよね飽きない~!
太郎冠者はよく見たらしめ縄柄だった(笑)
松也次郎冠者のしっかりも出来るのにどこか末っ子感ずるい〜!
酒の肴に踊る時とか、
その体格を活かして大きく見せる踊りと決める時の一段の格好良さ!
慌てるくらい格好良くて、失礼めの酔い方や酒に一生懸命なコミカルさ可愛さ、
いやぁ…様々な側面ころっころ見られてね~
ほら、この演目的には次郎冠者と呼ばれて初めて見るわけですが
観客的には放駒長吉でハートキャッチ済みである上に、姿の違う次郎冠者として見るわけですから
更に深く凄いや!と思うわけであります!
松也次郎冠者も巳之助太郎冠者も音感、リズム感優れてらっしゃるんだろうな〜という踊り方される気がします(*´ω`*)
棒や足踏み鳴らすタイミングの絶妙さと、
踊りと音楽が合わさる相乗効果をより感じるお二人と言いますか!
要するに好きな踊りなのです!
もうひとつ思うのが両冠者の身体能力の高さというのかな〜?
単純に柔らかい、派手な動き、速い動きが最高のエッセンスに感じる〜( *´`* )
それでいて全然違う踊り方されてるとこが凄い時めく!
ちなみに松也次郎冠者の「あぶなっ!」の身の翻し方・身体の柔らかさは驚ける!
棒にしろ、足にしろ鳴らす時は深くずっしりしてるのに他の足音は無音なところ、
好きで好きで仕方ない!
あの音鳴らない歩き方最高じゃない?
ひったりひったり足裏しなやかにしなるの。
足上げた時の指先まで無駄に力入らずスッと伸びて、
足つく時は足先から優しく丁寧に降りていくの、
見てて美しくて、ぐっと掴まれる仕草なのに
上演中基本的に歩き方これなのです!!
沢山見られるって素晴らしい_(:3」∠)_幸せか
巳之助太郎冠者の回転時、
結構外側に反りつつも軸がしっかりしてるから
1本足でブレずにくるんと早めに気持良ーーく回るのや、
足上げ等身体の使い方が大きめなとこと
客席に背を向け足先トコトコする小さな振りの差が大きいのや…
巳之助さんの踊り好きかもしれない(*´ω`*)
肴にしてるのでヘロヘロしつつも太郎冠者は次郎冠者の踊りを見ている中でも
酔ってるから踊りが怪しくなって次郎冠者がクルクル回りだすのを見てる太郎冠者が大層笑っててより楽しくなる〜♪
棒しばりの袴の柄、メトロみたいで可愛い( ´ ▽ ` )ノ
中にあるお花とかが何なのか知りたいなぁ〜
上に着てるのの格子柄は意味があるんでしょう?たぶん。
次郎冠者が「まことに行かれた」と言ってから「やいっ!」と言うまで、
上手方向に向かってちょぼちょぼ(つま先から付け根くらいの一歩を繰り返す)シュンとしながら進んでる巳之助太郎冠者可愛い、ペンギンみたいで誠に可愛い。
巳之助さんの回り方なのか、太郎冠者の回り方なのか分かんないけど
ウィキッド(人生踊り明かせ・Dancing Through Life )っぽい直感をうける。
軸真っすぐ、(足とかが)内に入ってアンバランスな美しさと言いますか、ワイングラスのそれ。
上手側前の方に座ったんだけど、
なんとなく今まで見てた舞台より歌舞伎の方が顔を正面に見せている気がする。
と言ってもバレエダンサーが回る時みたく真正面向ける感じじゃなくて、
横を向くというのも真横じゃなくて斜め45度に顔を傾け、
目を相手に向けるように見つめてる気がする。
酒蔵で酒樽?がいっぱいだ~と見回すとこ、
前方で見たらああ~これは心を掴むわけだわと思うわけです。
歌舞伎というのは見る度にひとりひとりの出演者さんが光っている演劇だなぁと感じます。
集まって演じて光ってもいるし、一人だけでも光っている。
一人に魅力がある、惹きつけるものがあるということです。
役者さんが実際の光景じゃなく物語の世界で生きているというのは分かってるので
実際のことがそのままイコールじゃないことは承知のつもりで
どうしても素晴らしいねと言いたいから言うけれど
前方席は目が合ってるように感じても
この棒しばりなら酒樽に見えてるのは知ってるんです。
いや、でも知ってても観劇で気分がハイな観客としてはドキッとするんですよね~
しかも多分これはものすごく沢山の人がハッピーな気分になれる類のやつです。
比較的遠くでも目が合ったって思えるやつ。
こういうのは言葉にするのも難しいとこだなって思うけど嬉しくなる気持ちは本当なので記してみました。
今日は気になったお店の一つ、
アンヂェラス行ったのだけどカフェオレの中に入ってる何かが溶けててめっちゃ美味しかった!!!
ただ何も入れずとも甘いのですが^^
アンヂェラスしばらくいたらドイツを思い出すな〜なんて思ったんだけど
外観もちょっとそれっぽいですよね〜ローテンブルク的な木組み?
松也さんおすすめのオレンジ通り(浅草公会堂の並ぶ通り)の中ほどにある
外壁が白と木の茶で大変メルヘンお洒落で気になるお店「アンヂェラス」!
メルヘンなのに提灯が下がっているという違和感のない浅草らしさ。
中入るとショーケースがあってケーキ屋さんの様相。
三階まであるらしく一人でも平気かなぁ~とそろりそろり入ったのだけど
むしろおひとり様のが向いてますねな感じ。
座席が比較的小さく狭いのです。
一人でボーっとする贅沢にはぴったりな気がします!
壁にかかっている絵はどんなだったか覚えてないけどレンブラント…と思った記憶はある、けどレンブラントではなかったと思う。
明音@1/15新春浅草歌舞伎@akane_akaruioto「世界の街道をゆく」最初と最後のテンションと中のテンション違うのいいですよね!こないだ無意識に聞いて時めいた(*´ω`*)最初と最後はテンション高めで楽しい気持ちになるのです!大して中は言葉一つ一つを大切にゆっくり読み上げられていてどんな気持ちにも寄り添う感じに優しい!
2017年01月13日 21:56
明音@1/15新春浅草歌舞伎@akane_akaruioto声優総選挙の後、まず聞いて、あ!っとなって最近この方の舞台を見てるんだよ!と高ぶる気分そのままに話したら友達が詳しくて大変嬉しくなったという( *´`* )
2017年01月13日 21:58
新春浅草歌舞伎感想書いてる最中、
入野自由さんの「HIGH FIVE」を聞いてる。
なんか歌舞伎っぽいのかも。
http://www.uta-net.com/song/219683/