珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

神楽諷雲井曲毬 どんつくー2017/03/10ー

2017/03/10㈮

 

幕見2列

 

歌舞伎座「三月大歌舞伎」幕見席のご案内 | 歌舞伎美人(かぶきびと)

 初めて幕見席で見てみました!

 

 

 

以下内容触れます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

荷持どんつく 巳之助
親方鶴太夫 松緑
若旦那 海老蔵
太鼓打 亀寿
町娘 新悟 
子守 尾上右近
太鼓持 秀調
太鼓持 彌十郎
田舎侍 團蔵
芸者 時蔵
白酒売 魁春
門礼者 彦三郎
大工 菊五郎

 

神楽諷雲井曲毬(かぐらうたくもいのきょくまり)
江戸の風情を賑やかに魅せる風俗舞踊
 参詣人で賑わう亀戸天神の境内。その中で、ひときわ人目をひくのが、太神楽の親方鶴太夫と太鼓打、荷物持ちのどんつく。江戸っ子らしい親方のきびきびとした動きと、田舎者のどんつくのしぐさが人々の笑いを取り、曲芸を見せる彼らの周囲に大勢の人が集まると、賑やかに舞い納めるのでした。
 陽気でおかしみがあり、江戸の情緒を存分に感じさせてくれます。十世坂東三津五郎が得意とした舞踊を、三回忌追善狂言として上演いたします。

歌舞伎公式サイト | 歌舞伎美人(かぶきびと)より)

 

どんつくも、棒しばりも、踊り見て幸せの受け止められる容量超えると

土にズサッと埋まりたい欲求が凄いから

前世はモグラだったのかもしれないって終演後考えてた。

幸せを受け止めるための穴が欲しい。

それにしても、アーーーーーーーーこれは好きだ_(:3」∠)_

どんつく好きすぎる

アーーーー何もうずっと出演者が舞台上にいるとかもう!!

 

初めての幕見だったんで

システム的にエクウスのステージシートと似てたから、

ずっと出演者が舞台上にいるのもエクウスっぽいなぁ!と思ったわけだけど、

たとえ踊っていなくとも気になるという意味では

テニミュのベンチみたいで目が足りないやーつ!

 

ばいしょーばいしょーはザギン的なそれでなんか好き(笑)

 

おかめさんのパチパチ拍手まじシュールキュート極めてて猫可愛がりしたい(笑)

絶賛キュートキュートと思ってると

足ダァン踏み鳴らす男らしいおかめさんカッコイイ!!

ってなるからほんとシュールですね、シュールリアリズム

(超現実的な意味でなく、シュール/リアリズムの意で)。

 

途中の「どんつくどんつくどんつくどんつくどどんがどん」みんなで踊るやつ、

右近さんの子守がどんつくの踊りをしっかり見て真似てて

CATSジェニエニナンバーのランパスゴキ(誰でも比較的ちゃんと見てる印象ある)

のようだなって思ったけど伝わらないだろうなぁ(笑)

 

 

 

巳之助さんの足を上げてまた床に足つける所作がとても美しいと思う。

男らしさ感じるほどシュッと素早く到達点まで上がって美しく止まる時間の心地良さ。

からの下ろす時に指先から踵まで繊細に赤子起こさないような柔らかい着地。


UNITED ARROWS 情熱接客 坂東巳之助さん「等身大の自分らしい時間のために。」篇

今気づいたけど足曲げた姿が美しいと思うって今までなかったんじゃないか?

なんだかんだ足先まで伸びたのが綺麗で好みだったような気もする。

人間味溢れていて、足先指先まで積み重ねる美しさ、繊細さを持ち合わすって日本舞踊素敵だなぁ。

歌舞伎見てて思うけどちゃんと何をしていますよと明確な行動の意味が

踊りにあるのってバレエマイム以上の言語な気がする。

 

巳之助さんの踊りは床に紙吹雪や羽を撒いてもそれらが舞わないくらい空気を混ぜない静かさと

パッと注目を集める、足を踏み鳴らす深い音の強さがあるのに

移ろい変わる滑らかさと速さによる刹那さがあるから何度も見たくなる。

 

歌舞伎の踊りは会場全体を占めてしまうような踊りじゃなくて、

踊りが及ぼす範囲はかなり狭いのにそこに一気に目を集める吸引力が物凄い力なんじゃないかと感じる。

実際距離遠くても身近に感じてしまうような感覚がある気がする。

 

"親方みたいに太鼓打ちたいな"と親方と太鼓打の赤いマレットみたいな飾ったバチじゃなくて、

スティックみたいな木の棒をスリスリすり合わせて(ギロみ)そそそと遠慮半分近づいて来るどんつく可愛い。

 

最初の「どんつく、、、どどんがどん」

勝手に想像してたスピードが倍遅いくらいだったので

聞いてみてめちゃくちゃ早いと思いました。

 

ちょっと前に髪結新三見てたので、

こないだ助六で江戸っ子見た時も松緑さんの江戸っ子口調が聞きたいなぁと思ってて!

親方格好いいし、おかめさんの髪撫でつけるしねぇ。

 

akane-akaruioto.hatenablog.com

この公演を見たのでチラシで一目惚れだった時蔵さん、

飛び六方がめっちゃ格好良かった松緑さん、

長らく道節のイメージだったのに助六でへロりとしたお兄さんめちゃくちゃ素敵と思った菊五郎さん

初見は影響が長いね~刻まれるねぇ。

 

定式幕開くと常磐津の方々が下手に見え舞台全体は浅葱幕に隠されている。

女五右衛門と一緒だ〜と思ってるうちにバサぁと引かれていく。

と、そこに現れるは茶屋のような赤い布の轢かれた長椅子が上手下手にそれぞれ、

そこに座る江戸の街の人々それぞれ、その中心にどんつく、親方、太鼓打。

 

幕見席からだと表情はおぼろげに分かる感じで確信が持てません。

時蔵さんの芸者がどんな表情なのか気になる〜

菊五郎さんの大工が凛々しく立つところに

芸者さんの方がぴたり、ぴたりとくるりくるくる動いて寄り添うんです、

べた惚れだと分かる仲睦まじい姿。

 

海老蔵さんの助六見た後の若旦那だったので、

へなりとはしないけれど優男って感じだなぁと思いました。

あんなに印象違うってね〜

 

太鼓持と町娘の遊びをみてるどんつくが太鼓打の方を楽しいねぇと嬉しそうに見る

(太鼓打は三人を見てたので気づかなかったのですけれど)

みたいなのは後方で視線広く見る良さですよね、ほんと楽しい!

 

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