読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

夕顔棚

爺(左團次さん)が湯上がり、火照った身体を冷ましている。
ふと、手ぬぐいを覆いのあるところへ投げ込むと
ひょいと手ぬぐいが投げ返される。
驚く爺、も
も一度と投げ込むも今度は帰ってくるのを心待ちにしているよう。
そしてための後、やはり優しく飛んでくる手ぬぐいに満足そうな爺。

 

しばらく、
手ぬぐいの返されたところから出てきたのは
湯上がりセクシーすぎる(笑)婆(菊五郎さん)。

 

盆踊りのある平和な世だったり夜だったりを喜び、
どちらが先に惚れたんですかね?などという激甘案件を
飄々睦まじくつつきあうお二人。
連れ添った年月というスパイスでまろりまろり速度を弛め流れゆく時間。

 

盆踊りを覚えていますか?との婆からの問に
いくら踊っていなかったとはいえ覚えているよと
「よいよいよい」と踊り出す茶目っ気爺。

 

そうして仲睦まじくいるところへ
絶賛幸せ満喫中の若い里の男(巳之助さん)里の女(梅枝さん)がそりゃあもう見て妬けるほど
仲良さそうに連れ立って来るわけですよね。

 

まぁーーかわいい二人よ!
男の声色がデレめで、
ああ相当女に惚れ込んでるのですね、わかりみ!という雰囲気。
女も男の後ろから爺婆にそそそと話しかけるのですが
もう男と一緒にいられる、盆踊りへ行ける心の弾み様が
言葉に含みこまれて男ほどの駄々漏れではないにしても岡目八目、一目瞭然。
(でも多分男はそんな控えめな惚気に気づくようには思えず
ただただめんこい〜めんこい〜とだだ惚れしてる雰囲気)


男女が来たのは盆踊りが始まるから来てくださいよぅというもの。
爺婆の微笑んで見守る様子に男女は大人たちにこうして見守られている公式なのかも知れんぬ。強み。

 

ところで梅枝さんの女が可愛いのです。
町っ子?村っ子?
しとやかでなくて、きゃいきゃいと
脚もあげちゃうお茶目さ、かわいいかわいい。
そりゃあ惚れるわけですよね。

 

そしてその女を射止めた男は
優しくキリッともしている…。
ついて来いよ、という男じゃァないからこそ
イーブイのごとく発展の可能性を感じる二人ですね。

 

それでもってやっぱり若いということは多少周りなど見えなくなるくらいが丁度いい。
男女が踊って女が頬を寄せるものだから男が惚けて頬寄せ合うの、よろし〜(*´ `*)
と爺婆の前だった!いっけね!と気づくも
へへへと笑って隠すでもない素直でしかないとこがまた可愛らしく見守ってしまう。
それを自分の可憐さ故だというのに
ほほほと笑っている女。
何だろうと可愛いのでそりゃもうオールOKなのである。

 

梅枝さんのこうした町娘っぽい踊りめっちゃくちゃ素敵ですね!
足のお転婆さがめっかわ。
巳之助さんの「よいよいよい」以降
ふんわり夕顔が開いて閉じるような
手を広げ、前に閉じる仕草。
何が良いかといえば手が外に反ることによって
振りの余韻が残るとこです。

 

盆踊りの方は白浴衣多いけれど
白って似合ってる方は総じて美人だなと思っていたわけです。
美人というのは見た目というより
白という色を着こなす内面のお洒落さなのだと思う。

 

夕顔って白だったり淡い色づきだったと思う。
男女の浴衣は青かったからあれは朝顔なのでは?
はっきりとした色は朝日で開く元気さを感じ、
夕顔の似合う人になるというのは
控えめな相当美しい姿なのだと感じます。

 

これはマンマミーア的
年月や経験を経て感じるところ増える系演目!