2019年2月2日(昼)公演
キャストさん
ジェリー・マリガン
酒井 大
リズ・ダッサン
石橋杏実
アダム・ホックバーグ
俵 和也
アンリ・ボーレル
加藤 迪
マイロ・ダヴェンポート
岡村美南
マダム・ボーレル
秋本みな子
ムッシュー・ボーレル
増田守人
オルガ
木村智秋
ミスターZ
荒木啓佑【男性アンサンブル】
吉岡慈夢
ツェザリモゼレフスキー
照沼大樹
田中勇人
皆川知宏
鈴木伶央
渡邉寿宏
ネタバレです。
よろしいですか?
「パリのアメリカ人」観てきました!
ミュージカルって歌と演技と“ダンス”なんだなと思えます、身体は語るのだと思いました^^*
映画の印象からアダムが好きだろうと予想してたんですが迪アンリかわいい(´ฅωฅ`)
俵アダムは格好良かったです!!
akane-akaruioto.hatenablog.com
シアターオーブで雨に唄えばを見た時、劇団四季でやってるの見てみたいなぁと思ったりはしましたが
こうジーンケリー作品を見られる日が来るとは!!という思いがあります!嬉しい!
地味にジーンケリー好きなんです。
akane-akaruioto.hatenablog.com
以前見たことあったんだけどもう一度見返しまして。
ん~アンリが格好良いなっていう結末ではあるんだけど
こんな唐突な終わりだったっけ??
正直ジーンケリー好きで色々映画観たからごっちゃになってる気はするけど
ん~アンリが最後なんか言ってた気がするんだけどあれは何の映画と混同してるんだろう?
劇場入って見えるのは幕無しのステージの向こうに暗い色彩の凱旋門。
最近ファンタビ2見たんですがあれ舞台がパリだし戦争直前くらいなので空気感が似る部分ありました。
映画巴里のアメリカ人好きなんだけれどなんでジェリーとリズはくっつくのかな?とか
人によってはオケやダンス長いなって思うんだと思うんです。
それが戦後すぐのフランス、ナチスによって占領されていたパリに自由が訪れるも
おびえながらも暮らすパリの人々という背景。
アンリの家族に助けてもらったという恩義をリズは感じているという設定のおかげで
ジェリーに出会っても素直になれないリズというのが理解できました。
映画も舞台もジェリーは多少違えど“ずうずうしい”と思います(笑)
お洒落なんだけど色彩控えめなあたりユトリロっぽいよね?と問われたら頷ける。
これ以降も画家のお名前出すけれども無い知識の中、無理くり探してるので間違ってるたぶん。
映画のジェリーとアンリの陽コンビ(映画では圧倒的にアダムが陰でかわいい)が
それぞれの陽気さで歌う「ス・ワンダフル」良いなぁと思いました。
舞台のス・ワンダフルも良かった記憶はあるんだけれど予習しとけば案件なので次ちゃんと見る!
振付で傘使ったり、マネキンと踊ったり、それ以外にもわぁジーン・ケリー✨と思うこと沢山あるけれど
酒井ジェリーが何かに腰掛ける時がめちゃくちゃジーン・ケリーを感じる気がします!
ちょっと足開いてスッと伸ばしてる姿かな?
私はそもそも映画パリアメのダンスシーンかなり長いけれど好きです(*´ω`*)
舞台だとアンリのショーシーンが際立ってて歌の劇中劇、
リズのバレエが踊りの劇中劇と一つの作品で複数劇を見ている心地になりました!
アンリのラジオシティでショーしてる想像シーンは
映画パリアメのアンリの新曲ショーとジェニーの街角「I Got Rhythm」合わせたみたいですよね!
リズの出演するバレエというのもうち良いなぁと思います。
ジェリーはそのバレエの美術をしてるわけでリズからしたら彼の作った世界で踊るってことでしょ?
映画はジェリーの妄想だったけれどリズが緊張してる楽屋でかけられた言葉きっかけに
舞台にジェリーがいると想像して踊るリズは心情が分かりやすくていいですよね!
バレエオーディションの光景はドガだなぁと思ったし、
エドガー・ドガ | 知れば、アートは楽しくなる - ART LOVER
ピカソは出てきたし、
マイロの部屋はカンディンスキーやコルビュジエ(オーブの中二階にある緞帳の絵はコルビュジエって今日知りました)みたいだし、
【美術解説】ワシリー・カンディンスキー「純粋抽象絵画の創立者」 - Artpedia / わかる、近代美術と現代美術
ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代 | 世界遺産 国立西洋美術館開館60周年記念
リズのバレエはブロードウェイ・ブギウギ(ピエト・モンドリアン)みたいだなぁと色々な絵が浮かぶ〜
【作品解説】ピエト・モンドリアン「ブロードウェイ・ブギ・ウギ」 - Artpedia / わかる、近代美術と現代美術
ピカソはこのリンク先にはないんだけれど
もっと原始的なものを描いた絵な気がして。
比較文化かな?学んだ時に
「ピカソが描いたからこのアフリカの仮面は価値を見出されるようになりました。けれど本来なら仮面そのものに価値があるとされるべきです。」
という主張があって私はそれはどうかな?と思ったことを思い出す場面でした。
今も変わらずこの主張には違和感を感じます。
全体的にポンピドゥーセンター展にあったような絵画と思って振り返ろうとしたら
なぜか記事になっていなかったことに気づきました!
ジェリーとリズが一時間だけ会う約束をした川岸、
あの光景がモネみたいと話はしたんだけれどうちはレアンドロ・エルリッヒ展で見たこれっぽいなぁと思ってた。
そう、似てるってわけじゃないんだけれど
多分下手上に円形が緑と青の中間色グラデーションぽいの中にある背景が
何かとてもルソー「眠るジプシー女」を思い出すなぁって一瞬がある。
【作品解説】アンリ・ルソー「眠るジプシー女」 - Artpedia / わかる、近代美術と現代美術
フランスで思い出すからだろうけれどロートレックやルノワールもどこってわけじゃないけど感じる気がする。
【美術解説】トゥールーズ・ロートレック「19世紀後半のパリを表現した後期印象派画家」 - Artpedia / わかる、近代美術と現代美術
【美術解説】ピエール=オーギュスト・ルノワール「女性の美を追求した印象派の画家」 - Artpedia / わかる、近代美術と現代美術
出演予定キャストの時から結構違うイメージの方が同じ役にキャスティングされているんだなぁと思っていたけれど
今まで以上にキャストが変わればかなり印象が違う作品に思えそうだなぁと思いました!
だからもう一回見てみたいな〜と思う、見るけども(笑)
ジェリーとマイロ見てて、ん〜素敵だけれど???と思ってたところが
2幕始まってアンリとマイロ並んだ時( ๏ω๏)カッこれだ!と思いましたしっくりくる!
身分違いの恋、敵同士の愛とか色々恋に障害はついてきがちです。
でもやっぱり同じ悩みを分かち合えるそういうのって価値観が合うということかもしれない。
と思いました!
映画パリアメはフランス風“アメリカ映画”(王道ボーイミーツガールミュージカル)って感じだけど、
舞台パリアメはどちらというとロシュフォールの恋人たちみたくフランスにアメリカ人という感じだなぁと思って。
ガーシュウィンの音楽はクレイジーフォーユーで既に知ってる曲も多くて
繰り返し使われるから心躍ります⸜(*ˊᗜˋ*)⸝好き
今日パリアメでああやっぱこの瞬間好きだなと思ったのは
例え人数が少なかろうが踊りにしろ、歌にしろ舞台上のステージのみならず
劇場の空間いっぱいを密度高く世界観の空気で占められていると感じる、その瞬間です。