珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

信長の犬-2020/09/13-

2020/09/13(日)ソワレ

帝国劇場

 

 

■team悌 
諏訪部順一(信長の犬)

紫吹 淳(織田信長

山口勝平(豊臣秀吉)

浪川大輔(太田資正)

置鮎龍太郎(野口多門)

大河元気(明智光秀)

山寺宏一(瑠璃丸/千利休)

 

 

 

ストーリー
本能寺の変」で信長が新でから数か月後
武蔵の国で巨大な白い犬(ボルゾイ)が保護される。
犬好きの田舎大名である太田資正は喜んでこれを飼った・・・。
それが「信長の犬」とも知らずに・・・。
数年後・・・
資正の城が風魔小太郎に取り囲まれ
外部との連絡手段が絶たれた時
巨大な犬が戦場を駆け抜け資正を救うことになる。
この物語は
日本最初の軍用犬の実話を元にした
藤沢文翁版 異色の戦国絵巻である。

 

 

 

ここ数年見ているだけでも伝わる秀吉愛!

あれほど秀吉がお好きな勝平さんによる秀吉はどのようになるのだろうか?

と気になり観てきました。

皆から好かれる人柄の良さも、とめどない欲望も、心に抱く闇も

全て一人が内包しているからこその魅力なのかと感じます。

勝平さん、

演技プラン複数あるということを呟かれていたけれど他の日は違ったんでしょうか?

複数あるならばどんなだったんだろうと気になってしまう…

勝平さんの秀吉、

朗読されていない時間・待機となる時間でも

左膝に腕をついているような姿勢を保っていました。

そのシルエットからは天下人となり孤独な秀吉の姿が浮かぶようでした。

 

松山城と聞いても愛媛の方しか知らなかったので調べてみたんですが

吉見百穴の近くらしい*´ㅅ`)"

高台に上って眺めたことはないけれど

あのあたりの風景が美しいのはなんとなく分かります!

yoshimi-kanko.net

 

元気さんの光秀、とても真面目で頭も良く謙虚だから

信長の言葉も秀吉の言葉も一つ一つ丁寧に拾ってしまって

翻弄され転がされてしまうの心苦しさが半端じゃない_(:3」∠)_

やめてあげてくれ〜とついつい思ってしまうほど良い人だなぁと思います!

朗読劇は声で世界を作るものですが

舞台上にある身体でも声に引き続いて演技されている方と

されない方がいると思います。

元気さん思いきりしようとしているわけではないと思いますが、

ちょっとした仕草が頭の中の光秀と同じ行動をしていて好きでした!

 

途中何のタイミングか忘れてしまったんだけど

→天女のシーンでした🙌

オーロラのような、螺鈿のような光が空間をつつむ照明がとてもとても綺麗でした。

あとになって“日輪”が気になったから関係あったのか分からない💧

そういう意味合いもあったのかな?

 

浪川さんの太田資正、ほんっと素敵すぎて…!

個人的には見たい浪川さんが詰まっていてなんてお似合いなんだと思いました🐶

犬をかわいいな〜とひたすらワシャワシャ愛でるのも、

犬は物ではなく命だと譲ることを断る真っ直ぐさも、

多聞をただただ信じるのも見える表情の幅が広くて好きすぎる!

 

置鮎さんの野口多聞…_(:3」∠)_ この役自体格好良すぎでは??

秀吉にスカウトされるくらいの頭の良さは生涯資正の側で生かされる…

折角資正が多聞は計画もなしに喧嘩は売らないと言ったのに、

その実は資正を馬鹿にされ頭に血が上っただけだったのかわいすぎる(笑)

 

昔バイクと同じくらい大きい犬に会ったという記憶があって

あれは大きかったなぁと未だに思うんだけど

今日のお話から考えると自分が小さかっただけなんだろか?

相当びっくりしたのを覚えてます!

あの感覚を漁師たちが持ったのなら恐れてしまうの分かる気がする。

 

今日競馬で白毛の馬が一着だったというニュースを見まして。

白毛馬が足速いのは珍しいらしいです。

白くて足速かったら神馬だもんなぁ珍しいくらいで丁度いいんだろうなぁ

とレースの様子見ても思いました。

ルキフェルが駆ける姿も浮世離れしてさぞ美しいんだろうなぁ。

 

楽だから挨拶してくださった文翁さんが平田さんの秀吉衣装羽織って出てこられて

舞台の台詞のように平田さんの匂いに包まれて(みたいなニュアンス)と

話されてたの好き(笑)

 

諏訪部さんの信長の犬・ルキフェル、

気高く心を許さないのに信長と楽しそうに駆けるその楽しさあふれる声、

その純真さはめっっっっちゃくちゃかわいい😭

本当にはーーーかわいい〜〜〜〜しか言えなくなるくらいかわいい

信長の犬なんでそうなんですけど資正と過ごした年月の方が長そうなのに

信長の犬だと自負があるんだなぁとルキフェル見てて寂しくも思いました。

紫吹さんの信長が出てくると場がピリッとして、

話を終わりまで聞けばその通りなんだけど

話し出すまでの圧が凄すぎて気が引けてしまいます💦

その姿と資正のお母さん?のギャップにも驚きました!

 

山寺さんの瑠璃丸はお腹見せて撫でてもらっているの、

思い切り甘えててめっっっっっっちゃかわいいいいいいい

しかもその甘えが自身に死が近づいていることを知り、

また資正もそれを知りながら変わらず愛していることを知っていて

だからこその甘えというのが敏いし絆を感じます。

役として出てきたのは千利休の方が先でした。

千利休の京の言葉なのかな?

はんなりとして美しい音ですよね。

身分というのは覆しがたいものなのに

農民からのサクセスストーリーは私が思うより希望だったんだろうなと思いました。

それ以外にも人柄に惹かれてたからこそ

憎まれもした秀吉暗殺に加担しなかったんだろうなぁ。

太閤殿下でなくてもあの状況なら切腹しそうな千利休ですね。

お話で聞いていて思ったけど

目の前で抹茶を入れてお湯を入れてお茶を点てる、

これって銃社会で手をポケットに入れないとか

ひき肉は買わず家で肉をひくとか

そういう何もしていませんよという意味もあるんだろうか?

千利休はもうちょっと深堀してみてみたいです!

 

 

 

キャッツは長らく見ていて少し分かったような気になっていますが

犬と人間の関係性は分かりきれないなぁ~

分からないのでこれをきっかけに考えて行きたいと思います。