珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

映像舞踊『BOLERO 2020』

Noism Company Niigata

Noism初、映像のための舞踊作品。

2020年、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、私たちを取り巻く環境は大きく変化しました。“公演の記録映像の配信”ではなく、この社会状況下だからこそ生まれる“映像で観ることを前提とした舞踊作品”として創作した、Noism初の「映像舞踊」。

 

演出振付:金森穣

編集:遠藤龍

振付・出演:

井関佐和子 池ヶ谷奏 ジョフォア・ポプラヴスキー 井本星那 林田海里 チャーリー・リャン カイ・トミオカ スティーヴン・クィルダン タイロン・ロビンソン 鳥羽絢美 西澤真耶 三好綾音

Special Thanks:S.H.S – SWEET HOME STORE TOYANO

filmuy.com

 

 

 

 

『BOLERO 2020』見ました🥁

部屋の中で踊る姿が窮屈に見えることで

もっと広い場所で踊るべきだと観ている側が

広い空間に開放されるのを望みたくなります。

及ぼす影響の範囲が広いのだなと思いました!

 


「ボレロ」 ~ モーリス・ベジャール・バレエ団2017年日本公演

ベジャールさんのボレロは同じ動きの繰り返しでとてもシンプルだからこそ

解放を望んで浄化されるように感じました。

それに対して個々の部屋で違うことをしている(思っている)、

ところが終盤に向かうにつれ皆同じことを(思い)しだす。

絆は泡沫の夢のようなのがコロナ禍を思うと切ないですね。

 

群舞の美しさ、力強さは音楽のクレッシェンドにも乗って気持ちも盛り上がり、

求めている姿が見られる喜び噛み締めています!

皆と一緒に踊り合うなんて夢でしかないか…と

心で無理やり折り合いつけて諦めなければならない部分を見ているようだよね。

 

有料配信と聞いてそれはそうだろうなぁ!と思ってたけれど

200円は安いですよね!

この値段は新潟市の劇場についている舞踏団だからなの??凄すぎる!

 

過去公演観ても井本さんの踊り気になっていたんですが

見ていて感情や行動からの考えが分かる気がしてやはり素敵だな〜と思います!

身体の雄弁さとも思うけれど

私は一番役者さんに近いダンサーさんなのかもしれないな〜とも思います。

歌でも言葉でもなく踊りで語ってらっしゃることが伝わりやすい気がしています。

 

チャーリーリャンさん、

センターにいるというのもあるけれど体の柔らかさと共に目が惹き付けられます!

あと前回気になったタイロンロビンソンさんの腕を大きく広げる動作の満たされ具合が凄い!

 

今使ってるSuicaペンギンカレンダー10月見る度に

これはウィリアム・テルかな?まぁよく知らないけど…と思ってる。

ウィリアム・テルボレロ

メロディを色々な楽器が歌い繋いでいくというところで共通のイメージがあります。

 

舞台でBOLEROやりますと聞いたとしたら

それだけでええええ!!!となる当たり前の作品であるから、

映像作品ですと言われた時、もどかしさが既にある状態で配信を見るわけです。

フラストレーションが高まるだけ高まって擬似的に解放され現実へ戻る、

その悔しさともどかしさで掻きむしりたい気持ち。

 

クロノスカイロスを思い出すような映像と現実を行き来する、

常識の枠を取り払う、夢に遊ぶ部分は

普段のいやいやまだ楽しめることはあるよと我慢しつつも

誤魔化しながら終わりがあると信じて

今を楽しもうと藻掻く感情を見ている感じがする。

でもどうなんだろう?

実際制限はあるわけだけどやりたいことが出来ているかというのは

本気で変えようと思ってやるかやらないかというのも多々ある気がする。

それでも出来ることはあるんだなと思うこともありはするよね。

元に戻りはしないなら変わるしかないわけだし。

 

ボレロもNoismも知っているからライブ・舞台で見たいと思う、

故に歯がゆさを感じ取るんじゃないか?ということしか

どちらも知ってる私には感じられない。

どちらも知らないとどう映るのか、ものすごく気になる。

私には体験出来ないから尚更です。

 

2021/04 改訂版

映像舞踊『BOLERO 2020』改訂版 見ました!

コロナ禍によって舞台(演じるという意味でも、観るという意味でも)に乗り越えるべき壁が出来てしまったと感じるのは公開時と変わらず劇場上映が決定している今、いつか舞台で見られるかも…という希望がなくこのもどかしさを客席で味わうのかと考えちゃう。

改訂されたことでパッと目に入ってきて心が揃うと感じます。よって緊張と抑圧が増す気がするんですけど本当に心地良く開放へと向かって見ているこちらの心が晴れやかになる、からこそ生でみたいのに見られないもどかしさ。
本当に頭抱えたくなる(笑)

 

映像を見ているだけでゾワッとするくらい身体に訴えかける感覚がある舞踏ってやっぱ凄いなって思います。

 

前回も思ったけど配信価格200円なの、ダンスワークショップに参加されてる高校生の方とかがお小遣いからでも購入可能な金額設定なのかな?と勝手に思っています。普段の舞台も新潟市民に還元されている作品であって東京にいる私は見させていただいているといつも感じます。

 

https://youtu.be/kxmXqqWmMgU

 

野外でのボレロとかあったんですね!
これ見られた人羨ましすぎる🙈いいなぁ
ベジャールさんのボレロは円卓上の1人がとても大切だけれど、Noismは各々が、複数人が常に踊っているところも感情に作用してるのかもしれないなと思います。

言葉が的確なのか定かでなくて申し訳ないけれどベジャールさんのボレロの円卓上のダンサーはミューズという言葉が浮かびます。
ミューズがただ一人でないのも素敵なのだと思う。

 

ボレロ一度しか見たことないけど、あの劇場中が“今日はボレロを見に来ました”という熱を秘めて呼吸さえも躊躇われるほどの開演前の静寂とても印象的です。
ボレロは生で見て感じる演目なのだなとその時思ったからやはり生で見たいと思ってしまうんだろうなぁ。

 

CATSを見ていても得意なことの違いもそうだけどそもそもの体格の違いや強みが違うなと思うことがあります。明確に何とは言えないけどNoismも皆さんそれぞれ違った美しさをお持ちで素敵だなぁと思います。

 

サポーターズブログを読んで2020であることを改めて意識したらタイロン・ロビンソンさん気になるから注目しよう!と思ってたのに…という気持ちを思い出します_(:3」∠)_もう少し見たかった〜〜