2020/10/23(金)ソワレ
銀河劇場
スタッフさん
原作:高橋よしひろ「銀牙 -流れ星 銀-」(集英社文庫コミック版)
脚本・演出:丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)
振付:辻本知彦(「辻」の字は1点しんにょうが正式表記です)
キャストさん
銀: 佐奈宏紀
ベン: 郷本直也
ハイエナ: 尾関 陸
赤虎: 赤澤遼太郎
中虎: 岩城直弥
黒虎: 松井遥己
モス: 千代田信一
スナイパー: 鮎川太陽
ビル: 田鶴翔吾
紅桜: 北代高士
武蔵: 川﨑優作
如月: 滝澤 諒
クロス: 輝馬
竹田五兵衛/語り: 平川和宏
赤カブト: spi
赤目: 荒木宏文
いっとん(KoRocK)
岡田治己
前山義貴
山﨑貴登
新井智貴(BLUE TOKYO)
有木真太郎
リキ: 坂元健児
舞台「銀牙 -流れ星 銀-」~牙城決戦編~観てきました💥
— 明音 (@akane_akaruioto) 2020年10月23日
原作漫画の感想も同じなのだけれど一区切りついた時に残るモヤモヤした気持ち…本当にそれでいいのか?は変わらずでした。
舞台観てみて思うのはうち自分で思ってるよりだいぶ銀牙好き〜(笑)
読み直してみました🐶
読んだのが10年以上前なので銀牙読み返してみました!
だいぶ長いので舞台感想は目次より飛んでください。
最初に言っておきたいのは私は銀牙結構好きなんです。
先を書けば書くほどそうは見えない気がしてしまう💦
こんなシェイクスピアみたいだったっけ…?と思って。
シェイクスピアが不変を書いているというのもあるのかもですが。
初めて読んだ時は舞台にも出会っていないし
シェイクスピアも知らなかった頃なので
何も知らずに読んだ体験は貴重だなと思います。
感動して言葉にならない…という体験時、
大体どうにもならず“やばいやばい”と言ってみたりするわけですが、
銀牙を読んでいると心の中で自然にウオォォォォンと遠吠えしてる(笑)
犬のお話は人間が関わってきて関係性を考えると難しく感じられるなぁ。
人間に対して犬はそんなに好意的に思ってくれてるものなんだろか?
akane-akaruioto.hatenablog.com
先日見た朗読劇「信長の犬」でも犬と人間の関係性が描かれていてお互いの信頼を感じました。
んんんなんとなく聞いてみても理解しきれないな〜
ずっとCATSで猫見てきたのもあるのかな?と思うんだけど
犬はそんなに人間と共にあるんだろうか?
猫は犬にあらず。
犬だって犬でいいんでは?
自身のコンパスに従ってほしいです。
物事の良し悪しに関しては人間中心の見方で測られているんじゃないだろうか?
野犬たちは自分自身の縄張りが熊が入ってきてしまうことで
脅かされるというならば戦うでしょう。
しかしそこに記憶喪失のリキが入ってきてしまう。
リキの赤カブトを倒さなければという一念は
人間に与えられた役割をこなそうとしているに過ぎない。
読んでいると人間本位の考え方を感じてものすごく申し訳ない気持ちになります。
自分比ですが驚くほど銀牙の台詞やらお話やら覚えてる(笑)
10年以上前に読んでいても覚えているのか、
テスト前の現実逃避で読んだからこそ残っているのか分からないけど!
紅桜のコマがずっと頭に残っていたわけを読み直して思い出しました。
自己犠牲というのが分かんないんだよね。
全然分かんないし分かりたくない。
疑問が残り続けているんだと思う、今も疑問のままだけど。
リキが言う「決死隊に志願してくれ」も理解出来る日が来ないといいなと思います。
この物語は熊は一体誰にとっての敵なのか?と考えさせられます🐻
熊から見た世界はどんなものか?
全体を見た時に犬たちの望む未来が訪れたとしたら崩れる生態系はないのか?
ライオンキングのムファサじゃないですけど微妙なバランスで生態系は成り立っているんじゃないかな?
そんなことを思います。
舞台を観てきました🐻
舞台「銀牙 -流れ星 銀-」~牙城決戦編~観てきました💥
原作漫画の感想も同じなのだけれど
一区切りついた時に残るモヤモヤした気持ち…本当にそれでいいのか?は変わらずでした。
ダイジェスト
大まかに言えばかなり詳細まで原作リスペクトなダイジェストです。
結構急ぎ足でひとつひとつ見られるのがすごいと思う!
残念ながら削られてしまったエピソードや登場人物や犬も
自然に頭に浮かび補われて台詞と台詞の間を埋めていくから勝手に感動が深まる…_(:3」∠)_
これは漫画読み返しても思ったけども
大胆に抜粋した舞台も見てみたいなぁ。
リキ、銀、ベン、スナイパー、ハイエナ…クロスを入れるとLKぽすぎる?
舞台見たら如月が刺さったので陸奥四天王編だけで一公演見たい(笑)
一公演見て内容が伝わるか?といったらどうだろうか?と思います。
熊の表現は鉄組で顔や腕のパーツを作り動かすというもの。
原作を知っていれば片腕のモサはちゃんと片手しか腕がないのも分かります。
熊などは原作知らない人には情報過多になりそうだから詳しく説明をしなかったところかもしれない。
全体を見る冷静さがないくらいには原作が好きで他の方の感想から探っております(笑)
スナイパー
漫画読み直しながらスナイパーおいしいなぁ〜と思っていました。
舞台見てもめちゃくちゃいい役!
ナンバーもスタイリッシュ格好いいし、
銀VSスナイパーは漫画より体格差、力の差が見た目に分かりやすくて
ビルの台詞により納得します!
ライオンキングのスカーみたいな役ですよね。
自身の出世しか考えておらず努力をするのではなく他人を蹴落とそうとする器の小ささ。
舞台セット 足場付きポール
舞台セットで一番好きなのは牙城てっぺんフロアの足場付ポール!
あのポールの使われ方・様々なものの表現に利用されていくのめちゃくちゃ好き!!
リキなどが降りていく、上っていくといった移動を表すものにも
スナイパーが銀に投げられ首輪が抜けなくなってしまう木の枝にも
土から掘り起こされ熊に食べられているテリーも
全てがポール一本が様々な役割を持ち、違うものになったかのように見える⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
赤カブト
いざ舞台で見てしまうと尚更赤カブトの生きようとする力に好感を持ってしまいます。
ボス熊のこと調べてみようと思ってザクっと見たけど
人も犬も執拗に戦いを挑まれなければ器量あるクマの可能性もあったのかもしれない。
舞台には出てこなかったけれど
統率出来なさそうな三本銛刺さったヒグマはやっつけてるもんね。
赤カブトの胸の前で革ベルトが✖になって中心に丸い金具がある衣装、
リキや銀に斬られてしまう脊柱起立筋をパッと見て感じられる気がして
赤カブトの登場で悲しくなってしまった😭
運命を示唆しているような衣装。
背中の傷は前からは見えないけれどどう斬られたのか見えるようです。
熊は濁点ついた声で表されていたので赤カブトの澄んだ声驚きはある。
でも熊犬リキも澄んだ声だから揃えられてるのかなぁとも思ったり?
蛇足 リキ役 坂本さんの声が古谷徹さんみたいに主役らしいし若く感じられてびっくりします
赤カブトは歌からスッと台詞に移行してまた歌に戻るみたいのが多々ある。
歌も台詞も表現の仕方であって根本の思いは変わらないから
あんなになだらかにするりと変わるんだろうか?引き込まれる…!
何が理由でspiさん気になるか分からないけど
舞台映えすること、歌声に加えて今回は台詞の発し方が素敵だなと思えました!
引き続きのんびり探したい🌊
クマは安定した衣食住があれば冬眠はいらない - 動物雑学とDIY https://t.co/UrfS6V2ZA8
殺さずによけるクマ対策犬、劇的な効果、課題も | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
豊かな森の生活者 クマと共存するために(平成28年)https://t.co/zXnLxOQ7XL
ほとんど知らないから一ミリも自信ないけど動き方もしかしたら猩猩かも?
銀牙の後にCATS観たら敵同士の犬たち(ちんvsブルテリア)の争いが気になると予想していました。
実際は海賊猫の最期
「やむなくついに自ら身を投げた
その知らせが届くと大歓声
岸辺でお祝い大パーティー」のやるせなさが
勝鬨の雄叫びを聞いた気持ちと重なる。
目の前の光景と心が乖離している状態。
その他
振付の辻本さんお名前良く聞くけど見てないなぁと思ってたけど
GQ2015「GABBY」で見ていたらしい!驚き!
GQ2015 GABBY出演ダンサーが公演の魅力を語る! - YouTube
今知ったけれどNoismにいらっしゃったんですね!
Noism_SHIKAKU [digest] - YouTube
紅白のLemonは印象深くて覚えています。
あとドクター・コッペリウスは予定合わなくてやめた公演なので覚えてます~
スペース・バレエ・シンフォニー『ドクター・コッペリウス』ダイジェスト - YouTube
四国の闘犬、武蔵は好きになるだろうなぁと予想された役で
見てやっぱり好きだなと思いました(*´ω`*)
闘犬は自身の強さ由来の冷静さが格好いいよね!
赤目は元々格好いいのは知ってた。
舞台見て思うのはみんなで話し合う時に
一歩引いて俯瞰している姿、状況を常に把握しようとしている姿、
漫画のコマの中では見えない姿がやっぱり格好いい!
陸奥四天王の如月、原作ではそこまで刺さっていなかったのに
台詞の聞き取りやすさが際立っていてめちゃくちゃ好きでした!
テリーに対する行動から見える如月の考え方は器の大きさを見るようです。
熊が出てきた後の発言も優しすぎて_(:3」∠)_
クロスの歌と踊りは共に羽ばたく鳥のよう。 哀を感じる。
横関雄一郎さんを思い出します。
舞台ではハイエナがスミス兼ねる(あれそもそも兼ねられちゃうのがすごくない?)の、
モスと関係もあるのかもですが役としていないのに台詞がそのままあって熱くなりました!
【フォッシースタイル】フォッシーについて【ボブ・フォッシー】 - YouTube
パンフレットの話なんだけど刺さった~
コンテだから「身体硬くても大丈夫」「足先伸びなくても大丈夫」「太ってても大丈夫」「始めたのが遅くても、バレエができなくても大丈夫」。確かにそれでも優れた舞踊家はいる。でも彼らは「大丈夫」だったのではなく、コンプレックスと戦い、慣習を打ち破り、自らの才能を立証してきたのだと思うよ。
— Jo Kanamori / 金森穣 (@jokanamori) 2020年8月1日
このツイートがパッと浮かんだのでメモとして。
8年前位に見た2.5次元舞台(たぶん)で
ラスボスの中川晃教さんの歌声が圧倒的で(今考えるとあれは畏怖なのだろうと思う)とても印象に残っています。
銀牙では中川さんの役割は複数人いらっしゃる形なのだろうなと見ながら思いました。
銀牙に出てくる犬たち、
人間で青年なりたてくらいのイメージでも普通に子供がいてお父さんなのが私はとても好きです。
ややこしくなるからなのか子供の存在を舞台では言葉にしないの勿体無いなぁとつい思ってしまいます。
郷本さんがベンだというのも銀牙を見てみたかった理由の一つでした!
映像で好きだと思っていたのに拝見する機会を逃し続けていました。
なんでかそういう俳優さんっていらっしゃる。
ベンはこの物語戦うだけではない部分があってまた別の辛さありますね。
私は逃げるという選択肢を持っている人が好きです。
ただ逃げていてはどうにもならない局面は立ち向かわなければいけません。
銀牙は犬たちも熊たちも逃げる局面ではない。
そうだとしてもベンが熊に立ち向かっていくのは悲しすぎる。
全体的にはどうなんだろう?
今すぐどうとは言えないなぁと思う舞台です。
時々思い返す舞台かもしれない。