珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

tick,tick...BOOM!

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ピューリッツァー賞トニー賞の受賞歴を誇るリン=マヌエル・ミランダの長編映画監督デビュー作『tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!』。『レント』で演劇界に革命を起こしたジョナサン・ラーソンの自伝的ミュージカルを映像化する。舞台は1990年のニューヨーク。ダイナーでウエイターをしながら傑作ミュージカルを生み出すことを夢みて曲作りに励む若き作曲家、ジョン (アカデミー賞候補、トニー賞受賞のアンドリュー・ガーフィールド) は、ブレイクできるかどうかの瀬戸際の公演を間近に控え、周囲のすべてから大きなプレッシャーを感じていた。恋人のスーザンはニューヨークに縛られずに芸術的な暮らしをしたいと言い出し、友人のマイケルは夢に見切りをつけて経済的な安定を選ぶ。そしてエイズの蔓延が芸術家たちのコミュニティを襲う。時間が刻々と過ぎていく中、岐路に立たされたジョンは誰もが避けられない疑問に直面する。限りある人生で、自分は何を叶えたいのか?

tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン! | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

 

 

「tick,tick...BOOM!」おすすめされて見てきました🎥
ソンドハイムさんって知ってる?と聞きたくなるの分かる(笑)
オズの魔法使いはやはり根付いている作品なんだなと思ったり、WSSは学校で触れるミュージカルと知ったり。RENTはOne Song Glory冒頭の音が鳴ってるなくらいの気づきようでしかない。感想見かけてましたが知っていれば知っているほど気づきは多いんだろうな~と思う。私にはSUNDAYが素晴らしいことしか分からないから。

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RENTでもラディアントベイビー映ってたけど、またキース・ヘリングだ~🙌と思ったのこれかなぁ?道だった気もするんだけどこんなだった気もする。

 

 

そういえば私は字幕のキャッツのオーディションに気を取られてしまったんだけど言葉としてはオールドデュトロノミーと聞いて!あのストリートでラップされてる方はどんな方なんだろうか??

 

t.co30になるってどんな気持ちなのかな?とか、30/90かぁとか。そして単純に曲が好き。

 

私が一番共感したのは親友マイケルと話したいし、彼女スーザンとも話したいし、お見舞いにも行きたいし、曲も作りたい。けど今はブランチ、お客はどんどん店に来てレジは故障。1日1時間1分1秒、時計に区切られた時間に身体を合わせていく、私も暮らしていてそう思うことある。壁を取り払うことで急激に世界が開いていく"SUNDAY"の気持ち良さ。また働いていても感じる人々が休みの時間のおおらかさ、メトロノームのおかげで時間が好きになれた感覚を思い出します。

 

椅子に座ったままのダンス好きだからで済ませるのもどうかと思うけれどそれもあって"Therapy"好きです。歌詞を考えると悩ましいんですが極端に抽象的かつ記号化されたような振付が好き。

 

"Swimming"の冒頭がOne Song Gloryって思ったやつだと思う。弱ペダの今泉じゃないけど泳いでると気持ちが凪いで静かだと思うから泳ぎたい気持ち分かる気がする。

 

 

正しく30年前のお話というだけ。

あくまで私はそう感じるんだけど1990年と繰り返し聞くと私の世代ではないという感覚を強く感じてしまう。デスクトップのパソコンやVHSなど物は知っていても起こったことは歴史のひとつ。知らなくはないけど知らない時のお話。自分自身がとても中途半端に感じられるのかもしれない。1990年も、エビータも歴史の一部に感じられたらまたそれはそれできっと感じ方が違うんだろうなぁ。

1990年代とはどんな時代だったのか? | Webon(ウェボン)

音楽、特にCDは時代が出るような気がしました。私はモノが手元に欲しいからCD買うけれどそれは選択です。CDしかないわけじゃない。他にも聞ける方法があるのにわざわざCDを買っているだけです。

消費時代と作中に出てくるけれどなんとなく今も消費時代の名残のまま日本は動いてる。でも消費時代ではないのだと感じる場面はそこここにあります。正しい表現か分からないけれど少なくとも持続可能かを考える時代ではあると思う、それさえ古いのだと思うけど。

RENTも若者の物語だと思っていたけれどこれは当時の若者のお話で私の世代のお話ではない。映画RENTを初めて見た10年前に違和感があって納得できませんでした。今回初めて考えたんだけど1990年に30歳で子供がいてもおかしくないなら2021年10~20代は孫世代。そういった感覚の違いを感じたのかもしれない。

また作品の若さが失われる年齢は10年前より今の方が近いけど全く同じように思わないところもある。もちろん私自身の性格も影響しますがあの命を燃やすようなエネルギーは無謀にも暴力的にも見える側面がある。暴力的というのは昨今のTwitterハッシュタグで思う感覚に近いかもしれない。一方的に燃やすことで注目してもらえる側面あるのは分かるけど言葉で殴り付けるような、自分の意見をごり押ししてる様はちょっと引いちゃう。もう少し感情的にならずに発信出来ないものかな?と常日頃目にするあの熱さ。…ただ普遍的なもの、変わらないものは作中から絶えず感じて響きます。

 

マイケルの生き方の選択は納得してしまいました。新たにパートナーをつくらない安全策でもある生活、同時に役者という夢を諦めて手に入れる残りの人生を楽しむ選択、それはとてもありですよね!だからこそジョナサンの言葉を咀嚼して受け入れてパートナーを探した結果、AIDSになってしまうの悲しさが強い。