2017/11/05(日)ソワレ
アンフィシアター
座席 13列下手寄り
キャストさん
[原案・原作・劇作・脚本・演出]藤沢文翁
[出演]
ランカスター公 諏訪部順一
ヘンリー・パーシー 高橋広樹
ホークウッド 朴路美
クロティルド 朝倉あき
デフロット 釘宮理恵
[音楽]村中俊之
ストーリー
その愛は、漆黒に染まる・・・
今からおよそ600年前のイングランド王国
100年間もの長きにわたる戦乱の世にあった。世に言う百年戦争である。
終わらない戦いの日々
戦火の煙は黒いベールとなって空を覆い尽くし
黒死病が蔓延し
人が死に
ヴァンパイア達さえも飢えた時代
漆黒の甲冑をまとった黒の騎士が戦場を駆けた。エドワードである
時代は・・・
黒に魅入られていた・・・今 MARS REDの秘話が明かされる
The Black Prince 公式サイト|Theatrical-Live(シアトリカル・ライブ)
エドワード黒太子
Edward, the Black Prince
Cast: 鈴村健一
〜黒死病に倒れた黒い騎士〜
幼い頃から手が付けられない悪童であったが、大人になってからは天才的な軍人となる。 百年戦争前期における主要な戦闘に参加し、ほとんど勝利を収めているも、黒死病(ペスト)に倒れ、その命いくばくもない。 祖国イングランドの兵を救うためには、ここで死ぬわけにはいかないと、ブローニュの魔女に協力を要請する。
鈴村エドワードが台詞言い終わりに力んでカキーンという金属音、
これで多分あの会場にいた人みんな剣を振って受け止められたんだなとそれぞれ想像されたはず。
目の前に動作がなくても声で動作が示される、
ああいうのを聞くと声を生業にされてる方って半端ないなと思いますほんと凄い!!
私はワルキューレのロキも主役だと思うなぁと思ったけれども。
ん~よく分かんない理由だけどセンターにも立てる方というイメージがあります鈴村さんは。
頭が回り、人を惹きつける才のあるエドワード黒太子。
黒い鎧姿を見るだけで勇気づけられるイギリス軍を見て
思い出すはキングカズが交代して出てくるあの高揚感かなぁ~
もういるだけで鼓舞するって人はいるんですよね~あれは凄い!
マーズレッド→スワ
あんま浮かばない。スワを知りたいなという気持ち高まる。
ランカスター公
Duke of Lancaster
Cast: 諏訪部順一
〜兄を殺す宿命?〜
ランカスター公 ジョン・オブ・ゴーント(John of Gaunt, Duke of Lancaster)、エドワード黒太子の弟である。 王位継承権第二位。敬虔なクリスチャンであり、明朗な頭脳派、王侯貴族達からの信頼も厚い。 むしろランカスター公こそ次期国王にという声も大きいが、 ランカスター公は心のそこから兄を慕い、尊敬しており、無鉄砲な兄を反エドワード派から守っていた。
リーダーというのは難しいと思います。
絶対心が優しい人の方がいいけれど
導いてくれる・スパッと物事を指示してくれる(正しい方向に)人でないと不満が溜まるよね。
弟として導かれてきたことにも、兄が導く姿を見ても
冷静に自分と兄を見て兄には及ばないことを知っているようでした。
また、自分に足らぬものも知っているようでした。
病の兄より先に亡くなってしまうのは見ていてとても苦しい。
マーズレッド→前田、山上
あんま浮かばないかなぁ~ん~曖昧。
どっちかと言えジークフリートみはある気はします。
ヘンリー・パーシー
Henry Percy,1st Earl of Northumberland
Cast: 高橋広樹
〜ランカスター公の腹心〜
初代ノーサンバランド伯。 史実では叛逆と、敗戦を続けた悲劇の名将。 本作では、ランカスターの学友であり、無二の親友。 その慕う気持ちは常軌を逸したものがあり、ランカスター公こそ、イングランド国王となるべき器と考えている。 敬虔なキリスト教徒であり、戦火を広げる黒太子を黒い悪魔と蔑み恐れている。 反黒太子派のトップでもある。
ヘンリー・パーシーの紹介を読んだ印象だと
ワルキューレのソーのように
“我がアース親族の絶対を信じて疑わぬ”“父上(オーディン)の言うことに間違いはない”
という具合にランカスター公を慕うのだと思ったら
一声聞いて違うと感じるところですよね!
ヘンリー・パーシーの第一声、まず若いという印象!
そしてとても好印象に映る声だなと思いました!
ランカスター公を腹心という立場で寄り添い話すこともあれば、
ジョンと呼び子供の頃からの親友である間柄で話すこともあり、
とても思いやりのある優しい人物だと一幕中感じる!
ものすごーーーく予想外で
わぁ!ほんとに常軌を逸した慕う気持ちあるんだろうか?と幕間思ってました。
勝手な行動ではあるけれど
ヘンリーは真剣に考えてランカスター公を王にと報告をしたのがよく分かるし、
友人としての思いや感謝、情を感じるから違和感を感じても
ジョンは王座についたのだろうなぁと思える。
なんか常識的に感じられる部分も含むからこそ強く拒めないよね。
我が子を亡くし、親友であり王にしたかったランカスター公を亡くし、
エドワードは死が迫っている…登場しているイングランド軍側で生き残るヘンリー・パーシー。
忠実には…という役詳細故心配になってしまうとこある。
というかロミオとジュリエットのベンヴォ―リオのように思える。
神を信じるというのは神がいれば心に平穏は訪れるんだろうか?
ランカスター公の存在はヘンリーにとって大切な信頼する平穏の友だったはずだし、
無関心ではあれないエドワードの存在もヘンリーにとって大きかったはず。
誰か支えてあげてーーーってホント心配になってしまう。
んーーーだからやっぱり想像してたヘンリー・パーシーと違って、
より素敵だなぁと思えるヘンリーを見せて下さる広樹さんが好きだなぁと思ったというお話((( *´꒳`* )))
ヘンリーがエドワードに来世でも仲良くなれそうもないと言っているのを聞いて、
その場では中島中将とスワ?前田とスワ?と思ってたけど
もしかしたら大航海時代等々の構想への布石なんかなぁなどと夢見たりして(´^ω^`)
この衣装、朗読スペースから階段降りる際に裾持ち上げて降りていくのが
華麗な印象あって素敵だなってカテコ思っていました^^
マーズレッド→中島、前田
フランス軍
ベルトラン・デュ・ゲクラン将軍
Bertrand du Guesclin
Cast: 山路和弘
〜神から才能と醜さを同時に授かった名将〜
百年戦争時代に大活躍したフランス軍の司令官。 幼い頃、黒死病で死滅した村、唯一の生き残り。 大好きだった兄もこの時失っており、本人も助かったものの、黒死病により顔は醜く歪み、仮面で顔を隠している。 史実では「レンヌからディナンまでで一番醜い」と陰口を叩かれていた。 王侯貴族たちから毛虫のように嫌われており、数々の功績、そして溢れるばかりの才能を持ち、 顔とは裏腹に、心は清く優しく高潔であり、兵卒の人望も厚い。
一幕ニ幕と知将そして人望の厚いゲクラン将軍が
(私は聞いた感じ、幾年月か過ぎて死期迫る頃)
幼い頃を思い出し、心が現在において過去に戻り、「僕」という一人称で、
幼いというより単純に計算などを含まず素直に会話する姿に涙が溢れざるを得ない。
“醜い”はフランスの作品によく出てくるものだと思います。
思い出を売る男の黒マスクのジョオとかも思うけど
あと子熊のベルというところよりより強く思ったのは美女と野獣のビーストです。
こう最後まで見ると最初の山路さんのナレーションをもう一度聞いてみたい、と思いました^^*
さっきのリーダーのお話だけど一番バランスよいのはゲクラン将軍かもしれない。
ホークウッド
John Hawkwood
Cast: 朴璐美
〜百年戦争最強の傭兵〜
最強の女傭兵である。 この時代、誰しもがそうであったように、腕一つで報酬が高い国の味方となって戦った。 そのため、朝はフランス軍、夜はイングランド軍で戦うなどざらにあったが、彼女はゲクラン将軍のみに仕えた。 ゲクランのためならば命さえいらないと思っており、エドワード黒太子をなんとしても討つべく機会を探っている。
ホークウッドがヴァンパイアなのは最後打ち明けられるまで気づきませんでした!
戦場であるわけだし、傭兵として使えなければ戦いの場では無用と自身で知っているんだろうなと。
物語の最初の頃からゲクラン将軍を慕っているだろうにそのそぶりはない。
顔が醜かろうがゲクラン将軍好きになるのは余裕で理解できるけど
(声から非常に人物が深くて心の根の優しさ温かさを感じます)
何で好きになったんだろうとは気になってしまう野次馬。
ブローニュの森のヴァンパイア
クロティルド
Chrodechilidis
Cast: 朝倉あき
〜黒い騎士を演じた魔女〜
ブローニュの森の魔女と人々から呼ばれる少女。 人ならざる者。超人的な跳躍力や腕力と引き換えに、太陽、香り、水などの弱点を持つ古(いにしえ)のヴァンパイア。 実は弟のデフロットは実の弟ではなく、捕食し感染させてしまった赤の他人だった。 その罪の意識から現在では、人間の生き血をすすることを好まず、ひっそりと暮らしてきた。 人間の血を吸わないので、本来の力は出せないでいる。 ブローニュの森、そしてデフロットとの平穏な生活を守るため、 黒死病に感染したエドワード黒太子に成り替わり、黒い鎧を纏ってフランス軍と戦闘を開始する。
朝倉あきさんのクロティルドはVOICARIONの山下景子さん演ずる女王のような
慈しみを内包している気がして見た目と相反する生きた年月を感じる気がしました。
クロティルドは私が女優さんと思うところが大きいから見た目も役に入れてみているところが大きいです。
クロティルドはどうなったんだろう?
ホークウッドと反するように言葉の節々に
気づかないうちにエドワードに惹かれている様子がある。
マーズレッド→葵
クロティルドは人間の何倍の物事を知る、葵は何も知らずとも想うことを知っている。
デフロット
Deflotte
Cast: 釘宮理恵
〜600年前のデフロット〜
クロティルドの弟でクロティルドの補佐。 10代に見えるが実はヴァンパイア。戦闘力も高い。 黒死病の流行で困ったのは人間だけではなく、捕食対象を失ってしまったヴァンパイアにも食糧難をおこした。 デフロットは壊滅した村の生き残りで、腹をすかせたクロティルドに捕食されてヴァンパイアになった。 しかし、人間であった時の方が孤独で苦しい生活をしており、クロティルドを憎んではおらず、むしろ人間嫌い。 人間の血を飲むことに抵抗がないばかりか、人間社会を憎んでいる。 エドワード黒太子に扮する姉に寄り添う理由も、人間を憎むが故である。 のちに、MARS RED(大正編)とつながる重要なキャラクター。
デフロットについてもっと知りたいな~とか言ってたのに
いざ知って見たら謎は深まるばかりでした(笑)
こういうのね~凄い好き!だって解決しないんだもん^^
どうやったらあんな大人びた少年になるんだろう?
けれどやはり年月生きてもクロティルドのようにはならないんだなぁと思いました。
繰り返し聞いたけどどういうものかよく分からなかったワイン、
子供なら憧れを持つものなんだろうか?
ワインの味はとても真っ直ぐな隠喩で繰り返されることで
より気になるのでまず名前を知りたい。
ワインは聖書なんかな?のキリストが私の血と比喩することから血を、
そのワインが腐っている=血が腐っている=黒死病
見~っつけた!!!せいたいはいりょう!!
ちなみに私がこれを知らないでも何となくわかったのは
ジーザス・クライスト=スーパースターのおかげです。
少なくとも古代ギリシャ語で話す先祖が取り締まるヴァンパイアの世界。
古代ギリシャ語を話すってとこにヨーロッパとか、大陸の感覚なのかなぁと少し思う。
観ている時思い出してたイングランド国教会はこの時代ではなく後の時代のものっぽい。
イギリス国教会(イギリスコッキョウカイ)とは - コトバンク
ゲクラン将軍を討ち取ろうと進軍してきたエドワード黒太子の場面で
流れてたなんかイングランド〜って感じの音楽が好きでした。
チェロがはね弓と左手で弦弾いて演奏してるとこ好き^^心も跳ねる
エドワード黒太子ってとこから思い出していて。
ルソーの絵からの文章で何度目か思い出す。
今回はいまいち百年戦争が分からないので
今まで分かんないんだよね~で済ませてたけど
学ぶ機会は逃さずに足を運んでみようと思っています^^*
まだまだ知りたいブラックプリンス!!
藤沢さんの作品は知りたいが多くて好きだなぁ~
akane-akaruioto.hatenablog.com