珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

YOSHITSUNE〜呪われた英雄〜ー2018/12/06ー

2018/12/06(木)ソワレ

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「家族」を知らぬ青年は、「家族」を求めた。
「家族」を持つ兄は、「力」を求めた。
平安末期。戦の世に悲しく咲き誇る、血の華の物語。 

 

会場:新宿 シアターモリエール 全8公演
演出:田邊俊喜
脚本:西瓜すいか

出演:
木村敦 :義経
宮元英光 :千里
菅野勇城 :弁慶
田中稔 :継信
一之瀬嘉仁 :忠信
奥山敬人 :義高
田中彪 :義仲
坂本真一 :泰衡
佐藤慎亮 :樋口
吉原秀幸 :白夜
梶原航 :幻行
中神一保 :秀衡
八福☆みずほ :まつ
西川美咲 :おきく
西谷麻糸呂 :大姫
三田悠希 :政子
豊永実紀 :おみつ
嶋崎裕道 :三太
南井雄斗 :兼平
清水弘樹 :小太郎
北村悠 :吉
紅葉美緒 :景時
鈴木翔音 :頼朝

 

 【演出補佐】 石毛元貴
【演出助手】 鈴木千畝(ステージ・ボンド)
【舞台監督】 吉川尚志
【音楽】 黒澤まどか
【音響プラン】 ナガセナイフ(音ノ屋)
【音響オペレーター】 塚田しずく
【殺陣オペレーター】 岸本楽(音ノ屋)
【照明】 今中一成
【照明オペレーター】佐伯香奈
【美術】 荒川真央香
【殺陣】 桐山トモユキ(TEAM風雷Bow)
【衣装】 吉田摩奈美
【衣装協力】 GOLDEN STEPS
【ヘアメイク】 ビューティー★佐口
【フォトグラファー】 磯野充
【題字】 大江静芳
【宣伝美術】 天野瑞希
【制作】 類家アキヒコ(劇団カツコ)
【票券】 よしよしこ(アナログスイッチ)
【キャスティング】 三浦智美
【企画】 神田明子
【主催】 株式会社TAG

(舞台「YOSHITSUNE〜呪われた英雄〜」木村敦演じる義経ら、23名のビジュアル公開! | 2.5news | ページ 2より)

 

 

歴史が得意かと言われたらどうかな?と思うけど、好きか?と言われたら好きだなって思う。

鎌倉幕府の始まりは正直一番覚えられている年号なんじゃないでしょうか?

例えイイクニだろうが、イイハコだろうがこの際置いといて。

だからパッと聞いて思い出す年号です。

まぁ…あと私が東京育ちなので京都奈良好きだけどそうそう行けなかったりはするわけで。

それと比べば鎌倉は目と鼻の先レベルです正直、熱海より近い。

百聞は一見に如かず、教科書で背後は山で前は海と攻めにくい場所だったと聞いてから

行ってみれば確かに~と思える銭洗弁財天の坂(めっちゃ急ですよね)

何を知っているのかと言われればほぼほぼ知らないけれど心持身近に感じる時代とはいえるのが私にとっての鎌倉時代です。

 

 

観劇前には自分のできる限り環境を整えて現実が浮かばないよう努力するんですが

とはいえ影響された視点を持つというのは私結構あることです。

最初に影響受けたのは「ハリーポッターと死の秘宝」金ローでやってたの部分的に見てたんですが

生への執着、恐怖での支配の側面から愛を知らずに育ってしまっていてもう救えない(=愛を知ることはない)のかもしれないと

途中の白いキングズクロス駅でも思うんですがやっぱ可哀そうだなぁと思うものです、自分がその世界にいるわけではないし。

戦いというのは白黒つけると言いますか、勝者と敗者が出来てしまう。

ウィキッドでの「皆が信じたことが歴史と呼ばれている。」

また

ワンピースでの「勝者だけが正義だ」

歴史というのは勝者によって作られると言いますか、それ以前を消そうとすることもあるわけで。

日本の歴史として教科書で習う単語のあれこれに残されない背景は沢山あるのだろうなぁと思います。

ハリーポッターの世界で歴史が語られれば

悪の魔法使いヴォルデモートはハリーポッターとその仲間の魔法使いの前に敗れた

きっとそんな感じですよね。

 

そして先日観劇した「六月の斬る」

開国によって急激に変わりゆく明治の世、迫る日清戦争の始まり。

戦争反対派の川村音二郎率いる劇団員への召集令状伊藤博文からの高揚芝居の依頼。

新選組の残党と政府側の政治家と軍隊の考えの違い。

色々な立場の人が色々な考えを持って暮らしていた複雑な模様を見てきました。

戦いの無情さを感じましたし、究極の選択として守りたいものはなにか?という問いかけも感じました。

YOSHITSUNEも同じ兄弟であるはずの源氏の中でのいざこざ、

そして生まれてながらにして背負う源氏としての立場、

天皇と時の権力者の情報戦、悲しみは多いですよね。

だからやはり戦いは無情だと同じように感じました。

 

 

 

 

何かの作品というより教科書を読んで生まれたイメージですが

平家は雅(宮島のイメージ)、源氏は武士(北鎌倉周辺のイメージ)がざっくりあったので舞台の登場人物達がそうでもなくて意外でした! 

 

というのも頼朝が思ったより雅だったからです。

もっと武士だし粗野で武骨でも“ああ頼朝っぽい”って思ったと思う、会ったわけではないけど。

 

 

最初あれ?Singsingsing?と思いつつちゃんと聞いたら和太鼓の音だった格好良い!

 

 

私自身はきっかけにして観に行くくらいだから贔屓目な部分あると思うので、

友達の「緑色の髪が菅野さん?なかなか分かんなかった!貫禄あったよ〜」という感想が素直なので

やっぱり^^?と思って凄い嬉しかったありがと〜(*´ω`*)

 

 

ホトトギスだったら鳴かせてみようが一番分かるなぁと思うんだけれど、

その人・豊臣秀吉を思い出す場面がありました。

豊臣秀吉は息子をとても大切にしているイメージがあってそれが義仲に被る。

あとあんま詳しくないんだけど朝鮮出兵もしてるし。

 

「メタルマクベス」で王からランディーが戦う理由を問われる。

きっとランディーは元々殺すのが好きというわけではなかっただろうに

特に終盤戦う理由がすり替わるように見えました。

義仲も基本的には京へ来たのも木曽・部下を思ってのことだけれど

極限状態の中、選択の誤りを重ねてしまう。

同じようにだんだんと本意から離れて行ってしまうと思いました。

 

ロミオとジュリエットのティボルトの力に翻弄される様。

これは頼朝が平家、源家、朝廷などに揉まれて

本当に守りたいものを守るだけに照準を合わせているところ。

そうはいっても人間だから様々な理由で心痛めただろうと思うと可哀そうです;;

 

平泉と聞くとマルコポーロが見た平泉はどんなだったんだろうか?とただただ思う。 

 

劒になるとは どういうことだろう?と思っていた部分の印象として

パッと思い浮かんだのがビリー・ミリガンかなぁ、インサイドヘッドのカナシミではなくて。

悲しいこと、辛いことを引き受ける役目の人格を思い出しました、結果論ではあるんですけど。

 

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終演後、ご飯だったのでお酒と握り飯(うめ)。

一緒に観劇してくれた友達にも感謝を!!