珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

カルメン-2016/02/21-

カルメン再演

2016/02/21(日)15:00~

神奈川芸術劇場

座席 下手

演出振付:金森穣(Noism 芸術監督)

音楽:G. ビゼーカルメン》 オーケストラ版&組曲版&交響曲版より

衣裳:Eatable of Many Orders

家具:近藤正樹

映像:遠藤龍

カルメン〈野性の女〉井関佐和子

ホセ〈理性の男〉中川賢

カエラ〈許婚の女〉石原悠子

スニガ〈権威の男〉佐藤琢哉

リュカス〈我欲の男〉吉﨑裕哉

ロンガ〈同郷の男〉チェン・リンイ

ドロッテ〈謎の老婆〉池ヶ谷奏

メルセデス〈異父の姉〉梶田留以

フラスキータ〈異父の妹〉田中須和子

マヌエリータ〈仇敵の女〉飯田利奈子

ガルシア〈極道の男〉山田勇

兵隊の男たち リン・シーピン、上田尚弘

ジプシーの男たち 髙木眞慈、山下菜奈

街娘たち /ジプシーの女たち 浅海侑加、鳥羽絢美、西岡ひなの、深井響子、西澤真耶

学者〈博識の老人〉奥野晃士

ネタバレです。

よろしいでしょうか?

カルメン特設サイト

http://noism.jp/carmen2016/index.html

ここの相関図とか見るとまた面白いです。

でも私はあんまり深く考えないたちなのでへぇと思う程度にとどめるのが一番楽しいという我儘。

以前は音楽弾いてたけど聴き込んでなかった、のですが今回はオペラ版結構な期間聞いてたから覚えがあっていい!

再演早い気がしますけれど自分が知ってるからそう思うだけなんだろうか^^?

カルメン、再演だから覚えているとこもあって印象や感覚の違いが面白いし、

同じことが進化してて面白いなぁって( ´ ▽ ` )ノまた見られてすごく良かった!!

Noismカルメンの印象は初演も再演も明るいなってのがある!

本や音楽では黒と赤のイメージだったのに、舞台は結構白い!

公演後、山下公園で海見てNoismカルメンはこれだと。

夕刻の曇の空だと感じました。

対して今まで(小説・音楽)は夜と灯る火って感じ。

学者 博識の老人 奥野晃士

学者って老人だったのか!とパンフ見て思いました。

本にもしかしたらそうした情報あったかもだけど

若者とは思わなくとも

40,50代の男で土地に詳しくないものというイメージだったので

博識であることも驚きだし、老人であることも驚き!

そうして確かに見た感じ声等々思えば博識の老人であったから

私の中で学者に対して違和感があったのだろうなと。

最初の同じ振りの繰り返しが面白くて好きです。

特に両手、テーブルに置いて飛び上がるやつ、跳び箱飛ぶみたいに。

この学者の存在やスクリーンを使っていることに対して色々意見があるようだけども

カルメンは長いってことなんだろうなと思います。

よくミュージカルでやりたいシーンをぶつぶつ切って雑に繋ぎ止めときましたみたいな作品あるけど

私はそういうのより丁寧でいいなぁと思います。

ただ生じゃない感があるというのは分かるところでもあるかなって。

映像の感じめっちゃいいと思いますけれども!

映像じゃないと出来ないことがあるというのもまた正直な気持ちです。

教会が伸びて川に移り変わるのとか好きです。

身体のシルエットも綺麗だし。

ドロッテ 謎の老婆 池ヶ谷奏

正直ちゃんと見てたのに把握しきれなかったと感じる役なので見返したい欲。

書こうと思って考えてもなんか文字にならない役?存在ですね?なんでだろう??

ホセ 理性の男 中川賢

前回見た時とは席の位置も状況も真逆で

自分の心境もかなり違うとはいえ

中川ホセはだいぶ印象が違いました!

いや、絶対踊りの感じ変わったと思う!

前にも増して凄く魅力的だと思ったもの^^*

前のどっちつかずで曖昧だと思えた感じでなく

理性の男なのは確かで最初はカルメンなど興味になく

一途にミカエラを思っていると見える。

理性というのかな?

一番良い相手でかつ好きな人はミカエラだと頭でも本心でも思っている。

けれど全く無意識の部分、本能の部分でかカルメンに惹かれまくっているけど自覚していない。

胸からアカシアの花を出すシーンがカルメンを好きな気持ちにホセが気づいていない感じだからか色濃く衝撃的に映る。

カルメン 野生の女 井関佐和子

前回もそうだったんだけどカルメン登場で涙が出る。

前回以上にシルエットが向かってくる高揚感が凄かったです!!!

もうほんとにああ、カルメンだ…カルメンが始まる…という

実際には始まっているのにカルメンが舞台にいず、待ち遠しかったような気持ちになる錯覚です。

私特別カルメンが好きなはずじゃなかったはずなのにずっと昔から待っていたような感覚になる一瞬。

布に黒いシルエットだけ見えている女性たちが1列に並び、

その女性たちを馬跳びで越えて近づいてくる明らかに異彩を放つ姿に期待をしてしまって!

目の前に現れただけで涙が流れているっていう不思議体験!

あれはなんで泣けるんだろう?

自分のことだけどよく分からないってことが凄いなって時々舞台で泣くと思います。

自分で把握している感情とは別で、理由もなく泣けることがあるっていうのは驚きでしかないなぁと。

カエラ 許嫁の女 石原悠子

ホセとのシーンがすごく幸福に見える!

陽のイメージが陽な、快活さも見えるミカエラ

それだけに悲しみを表すソロが悲しみ以外の感情も混ざっているように見えました。

あと石原カルメンでも見てみたいなと思いました!

石原さん、今までは奇抜な印象があったのですが、

ホセを立てる、夫を支えている姿の浮かぶ女性、静かで控えめな女性を演ずることも出来る方なのだと今日知りました!

もっと沢山の役で見てみたいです^^*

スニガ 権威の男 佐藤琢哉

前見た時よりもっとコミカルな動きに見えた、滑稽さが増したというか。

女性は自分が引き立つために美しく魅力的な女性が近くにいればいいと思っていそう。

別にそれは一人であるという考えがないからそもそも愛人という存在がいるんだと思う。

カルメンも同じ感覚で、欲している理由がめちゃくちゃ軽い。

コミカルな動きというのは格好良くないわけで妙な体勢なわけです。

その妙な体勢は上に足を上げすぎるとかなのですごく身体が柔らかくてびっくり!!

リュカス 我欲の男 吉崎裕哉

リュカスは最初見た時もすぐ連想したけど美女と野獣のガストンみたいに見える。

自分に自信を持っていて、見せ方ものせ方も上手いから皆が気になり、周囲に人々が集まってしまう人。

リュカス、スニガ、ガルシアはとどまって欲しいと思っていなくて俺が近くにいたら近くに来いみたいな自分勝手で自由なとこがいいんでしょうね。

ホセはいつでも思っているし同じく思って欲しいから自由でないんでしょうね。

ロンガ 同郷の男 チェン・リンイ

ロンガかなり見ていたんですけどやっぱり文字にならないです~

ロンガの物語が見たいくらいに掘り下げて欲しい人。

マヌエリータ 仇敵の女 飯田利奈子

マヌエリ―タの印象が色濃くなりました!印象的!

何かとても分かりやすかったです!!

ガルシア 極道の男 山田勇

兵隊の男たち リン・シーピン、上田尚弘

メルセデス 異父の姉 梶田留以

フラスキータ 異父の妹 田中須和子

ジプシーの男たち 高木眞慈、山下菜奈

街娘たち/ジプシーの女たち 浅海侑加、鳥羽絢美、西岡ひなの、深井響子、西澤真耶

カテコ、

吉崎リュカスとチェンロンガが並んで出てきて!

個人的に好きなお二人なので嬉しかったなぁなんていう( =´ω`= )

ああそう!

闘牛士のターンの前の曲、ファランドールではなかったですか?

あれめっちゃ楽しくて(*´>ω<`*)

頭の中にスコアとコンタクトが浮かんで、欲を言えば永野さんを入れて見たいひと時でした!

そういえば写真集買っちゃいました(*ノ´∀`*)ノ

開演前見てたら最近の公演が多くて自分が見てきたものが一瞬として切り取られていて

じっくり見るのが楽しみと思いました♪

で、永野さん1枚写ってるの見つけて座席に静かに座りつつ、心小躍りです(笑)やった!!

写真撮るのに写真に執着しないのは自分の目で見たそのものを残しておけるわけじゃない、

自分の目で見たものが1番美しいので、その記憶を思い出すために思い出す何かが写ってればいいかなと思うからなんですが、舞台を一番伝えるのは写真という説も確かに!と思うこともあるわけで。

写真集見てKAAT公演、箱入り娘だけ見てないのかも…って。

写真めっちゃ気になる様子なんだよねぇ。

なんで見てないんだろうなって。

見られない状況だから見てないだけなんですけどついそう思える様子。

会場物販でPASという雑誌の存在知ったんですが、買ってよかったなぁって思える( ´ ▽ ` )ノ