珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

壁抜け男-2016/10/20-

2016/10/20(木)マチネ
自由劇場

キャストさん

デュティユル
飯田洋輔

イザベル
鳥原ゆきみ

部長/刑務所長/検事
高井 治

八百屋/娼婦
はにべあゆみ

デュブール医師/警官2/囚人/弁護士
明戸信吾

B氏(公務員)/警官1/看守1/ファシスト
川原洋一郎

C氏(公務員)/乞食/看守2/裁判長
増田守人

画家
澁谷智也

M嬢(公務員)
佐和由梨

A夫人(公務員)、共産主義者
織笠里佳子

新聞売り
笠松哲朗





ネタバレです。



よろしいですか?


















































































書きたくて色々書いてはいるんですが
私あんまり音楽に関しては耳がいいと思ったことないので
間違っていること多分にあると思います。





スネアの音がこのPVと全然違うと思う。
「壁抜け讃歌」の歌い方もこっちの方が嬉しそうな感じがする。


藤沢朗読劇でも感じていたことだけれど、
自由劇場くらいの大きさでピアノ、木管、打楽器という3人くらいの演奏と役者さんの混ざり合い、心地良い!
ツボだなぁと思う( ^ω^ )
もうちょっと大きい演目で生オケいいと思うことには思うんだけど
いつもアンバランスさを感じていたというのが正直なところです。
会場の大きさと役者さんの人数を支える音楽にしては奏者の数が足りないなぁって。
オペラはやっぱり見てみて思ったけどあの声量を支えるオケがありますもんね。
その人数が必要だと思っているというわけじゃなくて
自由劇場くらいの大きさの劇場での公演が私はもともと好きです。
その劇場にぴったりの適当な音楽が壁抜けにはあるなと感じましたと言いたい!
私が好きな公演のひとつに「クリスマスノストラ」という朗読劇がありますが
その音楽もピアノ、バリトンサックス、バイオリンという3人での演奏で
温かみのある音楽奏でてたので旋律楽器、ピアノ、サックスは好きな組み合わせなのかもしれないなぁなんて!
この公演は日本橋三井ホールでの公演だったのです。
規模と音楽はやはり関係がある気がします。



なんとなく…といいますか東京は劇場数多いですけれども
LK、LM、アラジンでディズニーが5劇場に打ち3つを占めてますし、
ディズニーやダンス要素強い演目は見ていた気がしていた反面、
歌を感じる作品が少ないという印象がありました。
そういった中、壁抜けはたっぷりと歌が聞ける浸れるといった意味で満たされる作品な気がしました( =´ω`= )
歌や音楽は気持ちがいいなとじっくり感じられたと思うのです。

実はたまたま全体を見渡せる席を取れたのです。
今日はこの席で良かったと心底思う!
2階からだと舞台を見つめつつ、演奏の様子も同時にしっかり見えます( ´ ▽ ` )ノ

CDで聞いていた音楽は楽器予想答え合わせのような気分になります超楽しい!

ジュディオン(刑務所長)のナンバー、
パーカスの秋田さんがされてる情けない音出すやつ、あれ難しそうって思う。
トロンボーン的な楽器なのかな?
(調べてもよく分かんなかったけどオカリナトロンボーンという楽器かなぁ?)
ウインドチャイムのシャラララという音が初見ではないために
聞こえるたびに時めくのです^^

パーカッションは何でもそうだけど狙い定めて音出していく感じがスナイパーみたいで格好いい!

チューニング前に音出してる時にビブラホンかなぁ?

ふぁんふぁんふぁんと響く鉄琴が壁抜け讃歌だったり、
その前の何かのシーンの動きだったりして見てて楽しかったです(*´∇`*)

木琴が旋律の時に一緒にものすごーく混ざり合っているピッコロが私は超好き(笑)

公務員のコーラスみたいな始まるぞ!と言ったスネアのはっきりした音も好きなんだけど、
公務員の四重奏のかなり深みのある太鼓、
あれは客席を向いて演奏するからピアノの方が指揮してるのかな?
あれ興味深くて見てしまったし、急に音量が下がるとこやっぱり好き\( *´ω`* )/

カテコで奏者の方々も壇上に上るのだけど、
手を繋いでお辞儀した時の上手下手の持て余した手(上手はパー、下手はグー)が
めちゃくちゃ可愛い^^*

そういえば木管なのに前にある楽器、チャイムに見えるなぁ〜と思ってたら、
やっぱりチャイムで叩いてたのですごいなぁと思いました〜!
でもそれ以前にピッコロも、フルートも、バスクラリネットも、サックス(あれはテナー?)も演奏されてる時点ですごいことは分かってるんだけども。


最初の新聞売りナンバーのピアノ左手の動き(低音)が好きです。
弾いてる空間が小さいのか音が反響している気がする。
フルートの動きがあまり聞こえない気がする~

「てぃ、てぃ、てぃ、てぃりりりり」というバスクラの音が好き。

0:47くらいに映る沢山ベルが連なってるような楽器が気になる。
これなんだろう?

私は低音が好きなのでサックスならバリトンも好きなんですが
壁抜け讃歌のテナーやっぱり渋めで格好いい!

このオケ動画何回でも見られる(笑)


医者のとこのバスクラ超好き!

WSSを見た時と同じ感覚なんですが、
同じ演目なのに生きてる感が違う気がするんです。
モンマルトルの息づき方が前回、前々回と印象が違う気がします。


デュティユルが歌いだすとオレンジの何かをチョロQを走らせるかのように動かし遊んでいる増田C氏。

壁抜け全体を見ていて思うけれど
ウディ・アレンの「マジック・イン・ムーンライト」を見ていた時と同じように
衣装がおしゃれだなと思ったし、こんな人がいたら素敵だなと思う!

舞台が南フランスだったようだから直感だったけど外れてもいないのかな?

直感といえば国立西洋美術館の常設展にある桟敷席の絵、
ルノワール展にあった椅子の上のバラ、
デュフィ展にあった劇場の絵(これは最後に画家が描き上げる劇場の絵)、
ポンピドゥーセンター傑作展にあったデュフィの「旗で飾られた通り」、
http://www.pompi.jp/point/index2.html
画家の言うユトリロ
を見ていて思い出しました。

今回見ていて思ったけれど音楽や全体的にゆったりとした印象があるのに
意外と進みが早いですよね。
テンポ感から「愛と悲しみのボレロ」を思い出しました。


とっくに書いてたかと思ったけど
はやみねかおるの「怪盗ピエロ」みたいな空気を感じる。
江戸川乱歩の「二銭銅貨」を読んだ気持にも似てる。
つまり処女作を読んだ気持になる。





デュティユル
飯田洋輔
下村デュティユルの時は「ミジンコ…」がふふふってなるシーンだった気がするんだけれど
飯田デュティユルは素直にシュンとなってて寄り添う気持ち。

壁抜け讃歌どこが違うのか分からないんだけど
絶対見た時と変わっていると言える!
なんだろう?
四季三昧の飯田デュティユル壁抜け讃歌好きでずっと聞いてるんだけど
あれは2012年のかな?
前回公演時はデュティユル下村さんなので
単純に4年ぶりに見てるわけだし
変わるの当たり前なんですが
飯田さんの言われてるように役により入り込んでらっしゃるから
壁抜けという普通ではないことなんだけど
平凡な人が小さく喜んでいるような、
その人にとっては大事件で
周りの人から見ると面白い小ネタのような
馴染み方が違う気がしました。

四季フェス以降、「街の絵描き」聞き続けてますが
絵描きが歌いだす前のデュティユルの「戻るぜ」とかの台詞・歌
あれがタイミングもニュアンスも石丸さんに似た感じでずっと生きてるのかなぁと思いました。

最近リトマの2D(陸)は写真で見ると一体感を持って美しくなると知ったので
(名古屋リトマ、カミスキー持ってるアリエルの写真)
デュティユルとイザベルが壁に入った写真が見てみたいです。

変装のスーツ絶妙な色合いでとってもおシャレですよね!
フェスの西尾さんも思い出す。

今回は見ていて恋だとはいえ結構やばいなと思ったのです。

イザベル
鳥原ゆきみ

鳥原イザベルは難しそうな歌に安心感あって素敵!
アカペラみたいなとこもとっても綺麗に純粋だった!

あそこまで綺麗で美しい女性って演じるの難しそうだなって思う。

「イザベルとデュティユルのデュエット」はこう見てて清潔感があると言いますか。
衣装が衣装だし、シーンもシーンだけど清い。
不思議だけどだからこそ美しいし、心が寄る気もします。

部長/刑務所長/検事
高井 治

あらゆるところで高井さんの低音が聞こえてきて支えてて素敵だなぁと思いました。
部長の声が頑固者だとすぐ分かる力強さがあってだからこそ
「壁からにゅ!」がかわいい(笑)
パンフの泣いてる部長かわいいんですが舞台で見るとそんな可愛くない(笑)

八百屋/娼婦
はにべあゆみ
極端だけど街や人を見つめていて優しいのを感じる。

デュブール医師/警官2/囚人/弁護士
明戸信吾

やっぱり囚人可愛い(笑)
絶対出られないのと頭撫でられて微笑むの可愛い!
忘れてるとこもあるのでM嬢を抱えてはけてびっくりしました!
地味に弁護士の歌がどうしようもなくて好き(笑)
口笛バレエ、明戸弁護士の歩幅の大きさがすごい!

B氏(公務員)/警官1/看守1/ファシスト
川原洋一郎

CDキャストなんだって気づいて聞きこもうと思ってる。
仕草がかわいらしくて好きです。
そしてなにより響きの歌声が癒しで好きです^^
看守はスニーカー履いている!

C氏(公務員)/乞食/看守2/裁判長
増田守人
乞食のフルートシーンめっちゃ格好いいけれど
あれはあれだけうまいから夜でも心地よいしOKってなるんですよねー

画家
澁谷智也

「街の絵描き」聞いてて
あ、澁谷さんはCDの人だ多分って思ったけど当たってた!
絵描きの色彩感覚がやっぱり絶妙ですよね。
前回公演のハイライトは画家の色づけた街の姿ですしとっても印象深い。

M嬢(公務員)
佐和由梨

何かここまでCDキャストの方いらっしゃると原点に戻ってもう一度見つめなおされてるのかなぁ?という
最近の四季から感じる舞台の息づき方を思う。
「今朝の新聞に出てた~」が好きです。
イザベルと反対にこれでもかというほど
女性の計算高さや移りやすさなどが感じられて極端で分かりやすいです。

A夫人(公務員)、共産主義者
織笠里佳子
最初からすぱーんと声が聞こえてきて強いと思いました!
このキャストさんで自由劇場で、それで聞こえるんだからめちゃくちゃ凄いですよね~

共産主義者は終演後に中島みゆきに見えると言われてから確かにそう見えてしまう~

新聞売り
笠松哲朗

私見ていて気付いたんだけど壁抜け三回見て
一回目有賀さん
二回目厂原さん
三回目笠松さん
でみんな違う新聞売り観ていて何気運がいい~やったぜ~♪

厂原新聞売りが一番愛嬌合ってかわいらしくて
有賀新聞売りが爽やかで若い勢いフレッシュさに溢れてて
笠松新聞売りが一番しっかりしてて器用そうな印象。
有賀さんを考えると笠松新聞売りも何年後にも同じくやっているかと想像すると
成長してそうな未来が見える気がする(のはアラジンのアンサンブルとか見てるからかなぁ)
つい最近アラジンデビューされてましたが
オーディションで歌も歌う主人公枠の選考写真でお見掛けするから
気になってたんです歌。
今までちゃんと歌を聞いたことがなかったような気がします。
芯のある感じの歌声かなぁと聞いていて感じました。
鞄や革ジャンエピソード聞くと素敵だなぁと思って見つめてしまいますね!