珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

團菊祭五月大歌舞伎 昼の部-2019/05/06-

昼の部 

寿曽我対面 11:00-11:47

幕間 30分

歌舞伎十八番の内 勧進帳 12:17-1:27

幕間 20分

明恵和合取組 め組の喧嘩 1:47-3:37

 

 

 

うち全然歌舞伎詳しくないけど

歌舞伎の話すると思わぬ広がりがあるから面白いなぁと思う(笑)

 

寿曽我対面と勧進帳はゆったり。

め組の喧嘩はリズムよく。

時間の流れ方、言葉の配置の感覚が違うなぁと感じます。

 

 

 

一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)

工藤祐経 松緑 

曽我十郎 梅枝 

曽我五郎 萬太郎 

大磯の虎 尾上右近 

化粧坂少将 米吉 

八幡三郎 鷹之資 

秦野四郎 玉太郎 

梶原平次景高 菊市郎 

梶原平三景時 吉之丞 

小林朝比奈 歌昇 

鬼王新左衛門 坂東亀蔵 

近江小藤太 松江

様式美にあふれる豪華なひと幕 工藤祐経の館

富士の巻狩りの総奉行に任じられた工藤が祝宴を催し、

多くの大名が集まっているところへ、曽我十郎と五郎の兄弟が対面を願い出ます。

二人の父河津三郎は、18年前に工藤の不意打ちにより落命。

その仇を討とうとする五郎は、工藤に詰め寄りますが …。

江戸歌舞伎の色彩美にあふれる人気の高いひと幕をご堪能ください。

 

台詞から期待高まり心待ちにしているところ、

登場人物たちが鮮やかに登場して視界内に勢揃いする華やかさ!

カラフルと呼べるくらい色とりどりなのに調和があるの不思議だなぁと思う〜

 

大磯の虎は曽我十郎の恋人です、と聞いてめっちゃ分かる!美人系カップル!

ってことは弟はかわいいカップル?と思ったら化粧坂少将は曽我五郎の恋人です、

と聞こえてきてほんと分かる〜としか思いようがない。

 

寿曽我対面で工藤祐経の部下達が「でっけ〜」というの聞いて

でっけ〜って言うんだ…!と思いました( *´꒳`* )

 

 

 

花道といえば梅枝さんの曽我十郎が歩んできた姿が

あまりにも美しかったからびっくりしてしまいました!

梅枝さんは美しすぎて驚くことがよくある…

五郎を止める手や動きもしなやかで兄の優しさを感じる。。

 

見た目にも色とりどり鮮やかでキャラ立ってるんだけど

役も王道を感じるくらい多種多様な役が勢揃いしていて

見ても聞いても間違いなく楽しいのを直感します(笑)

これはやっぱ上演され続けての洗練された姿なのかな?

安心感があるよね、初めてなのに当たり演目と分かるやつ。

全体像掴んでないからどちらが悪なのか知らないけど

工藤祐経は河津三郎の死の原因であって曽我兄弟にとって悪。

曽我兄弟は仇討ちしようとしてるから工藤祐経にとって悪。

工藤祐経は命狙ってる者と知りながらの振る舞いにしては大きい。

曽我兄弟は工藤祐経に比べるとはやる気持ち出す方も抑える方も若さを感じる気がする。

小林朝比奈もいい人なのか悪い人なのかよく分からない。

この物語で滑稽みを出す役めっちゃ難しくない??

陽気なおじさん感出して兄弟に話してるの見ると

緊張と興奮に囚われる兄弟を抜くようにしてあげてるんかな?と思うとめっちゃ優しい人!

いい人悪人でいえば普通にしれっといる

大磯の虎と化粧坂少将まぁまぁ怖くない?

仇討ち応援してるって普通に怖いよね。

 

手形渡してまたの再会をしやすくする工藤祐経は心が強いのか、思惑があるのか。

正直命狙われてるのに全然分かんない行動ですが。

 

 

 

二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)

武蔵坊弁慶 海老蔵

源義経 菊之助

亀井六郎 右團次  

片岡八郎 九團次

駿河次郎 廣松

太刀持音若 玉太郎

常陸海尊 市蔵

富樫左衛門 松緑

後見 齊入

主君義経を思う弁慶が読む勧進帳

兄頼朝と不和になり、都を落ち行く義経は、

武蔵坊弁慶らとともに姿を変えて奥州平泉を目指します。

その道中、一行は義経を捕らえるため幕府が設けた加賀国安宅の関で、

関守富樫左衛門の詮議を受けます。

弁慶は機転を利かせ、自分たちを東大寺建立のための勧進の山伏と名のります。

しかし、富樫はそれを証明するために、

寺建立の寄付を募る帳面「勧進帳」を読むように命じます。

窮地に立たされた弁慶は …。

歌舞伎十八番のなかでも屈指の人気を誇る名作。

團菊祭ならではの顔合わせでお楽しみいただきます。

 

勧進帳の弁慶が、なのかは初見なので分かりませんが

途中海外CATSのラムタムタガーがよくする鼻を鳴らすやつ、弁慶はするのかな?

タガーのはセクシーらしいけど弁慶はなんか意味あるんだろか?

 

勧進帳が松羽目物と知らなかったんですが

お酒が好きな弁慶がもっと飲みたいと葛桶のふたを盃にして喜ぶの、

自分の知ってる数少ない松羽目物の棒しばりが浮かんで可愛いなぁと思う(*´ω`*)

 

そういえば花道を進んできた時、振り返った時の菊之助さんの義経

何と知らないけど目の前に義経がいるなと体感して、

見たことないのに存在がすんなり分かるって不思議。

 

個人的には困ると聞いていなかったら分からないくらい

勧進帳を読み上げていくように見えてしまったけど

知らないからなんでしょうね〜

自分だったらと思うと富樫に見逃そうと思われるほど

義経を思って乗り過ごせる気がしないので

弁慶の必死さとポーカーフェイス、

一行を守るという父のような深い愛は奥深く魅力的な人だなぁと思います。

 

弁慶は確かに深い人だけども

この一行を止めることは出来ない…と

自分の命までもかけて一行を見逃す富樫の大きさに

私は衝撃を受けたし、富樫が好きになってしまいました;;

あんな苦しい顔しながらそれでも…と思わせる弁慶

一瞬であったのに人柄に惚れさせたんですよね。

富樫の未来を思うと…苦しい。

 

長唄の全てが聞きどころと言ってたけど

本当何を言っているか分からなくても

ああ素敵と思う曲ばかりで凄い演目だなぁと思いました!

 

 

 

三、神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)

       め組の喧嘩 品川島崎楼より 神明末社裏まで

め組辰五郎 菊五郎

女房お仲 時蔵

尾花屋女房おくら 雀右衛門

柴井町藤松 菊之助

おもちゃの文次 彦三郎

宇田川町長次郎 坂東亀蔵

背高の竹 松也

三ツ星半次 歌昇

芝浦の銀蔵 萬太郎

伊皿子の安三 竹松

御成門の鶴吉 尾上右近

新銭座の吉蔵 廣松

二本榎の若太郎 市村光

亀の子三太 男寅

狸穴の重吉 玉太郎

山門の仙太 左近

辰五郎倅又八 亀三郎

田毎川浪蔵 吉之丞

左利の芳松 橘太郎

大竜山文五郎 九團次

三池八右衛門 松江

神路山花五郎 由次郎

御輿岳芳五郎 片岡亀蔵

露月町亀右衛門 権十郎

山九郎次 家橘

島崎楼女将おなみ 萬次郎

九竜山浪右衛門 又五郎

焚出し喜三郎 歌六 

江戸座喜太郎 楽善 

四ツ車大八 左團次

「火事と喧嘩は江戸の華」鳶と力士の真剣勝負

品川の遊廓島崎楼。

些細なことから喧嘩を始める、め組の鳶と力士四ツ車大八たちを、

め組の頭、辰五郎がおさめます。

しかし数日後、鳶と力士の間で喧嘩が再熱。

辰五郎と四ツ車も一触即発のにらみ合いとなりますが、

江戸座の座元喜太郎が仲裁に入り、ことなきを得ます。

ところが、仕返しをしない辰五郎に愛想をつかし出ていこうとする女房お仲へ

胸のうちを明かすと、女房と我が子に別れを告げ、辰五郎は出かけていきます。

そして、鳶と力士たちは争いに決着をつけるため芝神明に集まり …。

粋な江戸風俗を巧みにとり入れた、世話物狂言の傑作をお楽しみください。

 

 

あらすじの内容は分かってるんだけど

イマイチ把握した気になれない...。

 

数寄屋橋の人やばくない?

梯子ぶら下がるの、アクロバティック超えてない?

めっちゃ派手で格好良いけどいやいや危ない!!

 

単純にシュッとした鳶まじかっこいいってだけなんですけど

亀蔵さんかっこいいいいいいい

だいたい格好いいなと思うけど鳶格好良い〜

冷静なお顔して喧嘩っ早くて

め組の最後尾につくくらい抑え役…めっちゃおいしいやつ!

この人はモテるよね?

 

菊之助さんの美人さは性別を超えてて

美しくて格好良い、美は強さというのを感じました。

 

彦三郎さんは優しくもちょいとお節介みたいなね

 

いやでもお仲さんがなんで喧嘩しないんですかと怒るのかちっとも分かんないけど

とにかくお仲さん美人さんで辰五郎さん面食い〜と思う^^*