珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

ジョン万次郎の夢-2023/03/25-

2023年3月25日(夜)

自由劇場

1階センター

 

キャストさん

万次郎 島村 幸大
伝蔵親方/親藩藩主 青羽 剛
重助/老中 鈴木 周
寅右衛門/幕臣 大塚 道人
五右衛門/福沢諭吉 金子 進太郎
ホイットフィールド船長/島津斉彬 北澤 裕輔
アリー 土居 來未
ポリー 熊谷 春花
キン 東 沙綾
ギン 林 香純

【男性アンサンブル】
玉木 隆寛 佐々木 玲旺 濱中 湧大
林 晃平 髙橋 徹 杉浦 洸
鹿内 大夢 愛染 洸一 石川 敦貴

【女性アンサンブル】
菅本 烈子 生形 理菜 立川 真衣
市川 友貴 髙岡 育衣 岸田 実保
海野 愛理 梅﨑 友里絵 吉田 千那津


www.youtube.com

ミュージカル『ジョン万次郎の夢』作品紹介 | 劇団四季【公式サイト】 (shiki.jp)

 

響きに包まれる

自由劇場が好きな理由に劇場が歌声で満たされる幸せ味わえるってのがひとつある!響きに包まれる感覚が物語に没入するようで好きです。俺、海が好きやぁの感覚に近いものない?

アメリカの街並み

全国の大きさの違う劇場をこれから回っていく作品だと知っているから同じ演出が出来るようセットが作られているのも感動します。最後にアメリカの街が見えて船が近づいていく光景の広大さとても好き!!今だったらと言ってプロジェクションマッピングにするとか出来ると思うけどそうではなく幕をタイミングに合わせて上げていくそういうところが愛せます。

ジョン万次郎

島村さんのジョン万はあまりにも少年✨そして歌声が心地良い。言うまでもないですがあまりにも主役。ジョン万に自然と目が引き寄せられてそのまま物語を追っていける。なぜだか分からないけれど信じられるし、光も溢れる。島村さんの体勢を覚えているんだろうけどふと仕草でアラジンやシンバが香る。されてこられた役が生きてもいるのだろうし、見る側の私にも影響があるのは間違いないです。

両手を広げるその広げた対象が広いというのかなぁ。その体感の広さがジョン万の視野の広さでもって見通す先を思わせるよう。

相手の背にそっと触れて左腕全体で方向をゆるやかに示しながら少し下から見つめ促すのが"らしさ"として印象あるんだなと思って。否定できる自由さありつつ"行こう?"と促すような目や表情を見たら自分の意思で進む感覚になるんだろうみたいな。

ホイットフィールド船長

ホイットフィールド船長と島津斉彬を兼ねるのはどちらの歌うナンバーも心待ちにしているからとても期待値が高い。伝える相手の遠さや人数で声の大きさを変えるように北澤さんの歌声は届ける対象によって全然違って聞こえたのが印象的です。ものすごく細かく違う。あとこれは個人的にプリンスが香るみたく思って好きなんだけど並んで立つだけで夫婦だなと感じる自然に身体を寄せる距離感とかリードとか目線とか。歌の人だからといって皆そうな訳ではないから王子様属性といいますか。

メッセージ

ジョン万を観て、太平洋序曲思い返して思うのは私の考え方がジョン万のメッセージに共感するってとこなのだと思う。日本を主体にした環境問題にも思えるし、自分が所属する場所の環境問題とも思えるような普遍性を感じる。環境の中心は言葉通り環(輪)だというのが私が環境という言葉の好きなところ。真ん中に据える主体は点じゃなく環。環に関わる周りの状況なのがとてもいい。

親方とか

前回のジョン万でも青羽親方見ていてあの優しい響きのあるお声だから慕われてる印象あって判断見誤ってるのを責めきれない心地になる。船長、重助、寅右衛門が仲良さそうだからより。鈴木周さんが演じる今回の老中みたいな役好きです。

 

 

 

 

 

この日、個人的に嬉しかったのは友達と感想を共有できたこと。ちょっと時間少なくてまだまだ話したりなさあったのだけど一緒に観劇できるのやっぱ嬉しいです。今までの観劇が礎となるってなかなかないこと、有難いです!