珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

ウィキッド-2024/01/01-

2024年1月1日(昼)公演

JR東日本四季劇場[秋](浜松町・竹芝)

キャストさん

グリンダ 真瀬 はるか

エルファバ 三井 莉穂

ネッサローズ 若奈 まりえ

マダム・モリブル 八重沢 真美

フィエロ カイサー タティク

ボック 緒方 隆成

ディラモンド教授 平良 交一

オズの魔法使い 飯野 おさみ

 

【男性アンサンブル】

川畑 和寛

品川 芳晃

熊川 剣一

光山 優哉

安倍 大夢

岸 佳宏

今村 綱利

奥村 響

野村 数幾

 

【女性アンサンブル】

織田 なつ美

石橋 杏実

新宮 有香子

竹田 理央

柏谷 巴絵

光井 さや

榊山 玲子

小島 光葉

杉山 由衣

『ウィキッド』作品紹介|劇団四季 (shiki.jp)

 

カイサーさんの上半身を保つ動き方、踊り方は安定を感じて良いですよね。スキンブルなど別の役でも変わらない印象。三度拝見した内、今回が最も腕や下半身などが脱力した印象受けて安定した上半身との対比が鮮やかで素敵だなと思いました。あとエルファバへ愛を伝えようとするというかフィエロが甘えてるような印象も抱く頬を親指ですりっと撫でる仕草。

 

ネッサは"私が彼の理想じゃなかっただけなの"と分かっているのにボックを諦めらめきれない。ネッサの思いの強さと執着は知っていたつもりでした。

岸エルパパの「行ってくるよ お前」の言葉に圧の強さを感じてエルママは抑圧されていたのかもと想像できるなと思いました。(今までは「行ってくるよ お前」にはエルママへの愛情を感じていてエルママが好きではなくなったんだなと思うだけでした)エルパパの言葉から見える圧力はエルママが自由を求めるきっかけをも想像できて素晴らしいなと思いました!

そしてエルファバがグリンダに対して「貴方を愛したことすらない」と言いすぎてしまう場面、エルファバは惹かれてはいても確定した思いに至っていたわけではないんじゃないかと想像する。

マンチキンの人々はわりと一途に執着するんだなぁと改めて思いました。

 

私はそう思ってるお話、と前置きます。

グリンダは確かにフィエロを好きだったけれど「そりゃパーフェクトな人だとは思ってないけれど」「貴方も幸せになれるんでしょう?」からフィエロの言う"見せかけの幸せ"を配る好きなのかなと思わなくはない。フィエロを好きでいてグリンダは変わっていないけれど、エルファバを大切にしようとグリンダは変わろうとするし変わっていく。(いくら悩んでる顔してたとしても)フィエロの「僕はそのつもりだった」に(対しても省略しすぎでもっとちゃんと言葉にしなよと思いますが)グリンダは(フィエロに対して「貴方の瞳にはいない」と歌うけれど)自分を好いていなかったフィエロにショックを受けたというより「ずっと隠れて」「横取りしちゃう人って多いから」のように信頼していた2人に何も話してもらえなかったのがショックなように映る。でもエルファバの魅力は誰よりも気づいているグリンダだから叶わないという思いはエルファバが抱いていた思いと似たようなものなんだろうなぁ。フィエロはある意味本意でないにしろグリンダからの優しさを受け取っていた人であるけれどエルファバは贈られた幸せを受け取り、グリンダの幸せを思い、贈り返している。グリンダは皆のために優しさを配ることを厭わない人だけれどグリンダに優しさを与えてくれる人はいないのだろうなぁと思う。オズも基本的には優しさを配りたいわけだけどグリンダのように努力もしていないし共通の敵を作るという方法で解決させようとしていた。

 

魔法使いは良いイメージなのに、魔女には悪いイメージがあるのか?魔女狩りはあって魔法使い狩りはないのか?

女性蔑視と同調圧力が生んだ魔女狩り スコットランド謝罪の背景 | 毎日新聞

魔法使いという言葉には指定はないけど思い浮かぶのが男だからだよね。魔女にはわざわざ女性だと性別の指定が入る。女性である必要があったんじゃないかと考えてしまいますよね。

 

開演前にドラゴンの下にある歯車に「QUADLING」と書いてあるのに気づきました。

QUADLINGは赤い服の民衆がいる国らしいです。このあたりちゃんと知りたいから原作シリーズ読もうかなと思ってます。読んで理解深めるの今年の目標にしますわ。

・ドラゴン時計

・フラッドヘッド

・大干ばつ

・歯車