珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

ひばり-2024/01/05-

2024/01/05(金)ソワレ

自由劇場

 

キャストさん

ジャンヌ 五所 真理子

コーション 道口 瑞之

宗教裁判所大審問官 味方 隆司

主任検事 飯村 和也

ラヴニュ 鈴本 務

ウォーリック伯 阿久津 陽一郎

シャルル七世 笠松 哲朗 

王妃 小林 由希子

アニエス 宮田 愛

ヨランド王太后 中野 今日子

ランス大司教 星野 元信

ラ・トレムイ 福島 武臣

ラ・イール 金久 烈

ボードリクール 勅使瓦 武志

ブドゥース 正木 棟馬

ジャンヌの父親 林 和男

ジャンヌの母親 大橋 伸予

ジャンヌの兄 戸高 圭介

死刑執行人 木内 和真

シャルルの小姓 近藤 合歓

【男性アンサンブル】

鈴木 貴雅 橋岡 未浪 香取 直矢

【女性アンサンブル】

佐和 由梨 秋山 知子 中川 奈々美

徳山 稚子 山崎 遥香 柳 葉奈

 毎度ながらストプレ見ると自分がいかに物を知らないかというのを突きつけられて反省します😅百年戦争を扱った作品出会う度に調べるけど覚えられないなぁ…時代が違うから人物も違うのに百年戦争でひとくくりなの困る~~

ジャンヌ=ダルク

 大審問官の言葉ヒントが欲しいくらい平仮名で浮かんでたんですが「神の恩寵をよくするのか?」で合ってる??でもそうだったところでよく分からない。神からの恵みを受けていると思っているのか?ということかな??

 ジャンヌがキリスト教を信じているの本当だと思うけれどコーションたちはイエス様について、ジャンヌは父なる神について話しているように見える。なんか話噛み合ってる?と思うけどあれは別にズレてないの??

 アンドロマックで何となく思ったのだけど歌舞伎を観てからストプレ観るとするするっと言葉が入ってくる気がする。言葉のリズムなのかな?感覚的に似ている気がして言葉が少し難しくとも受け入れがたいとは思わないよね☺️

 私が思うのは"戦う"ことは人間の心に反する行為なんだろうということです。沢山戦いは起こっているけれどマハーバーラタ然り、ひばり然り理由もなしに自らを傷つけようとは思わないし、誰かを傷つけようとも思わないんじゃないかって考える。

 火炙りになっているジャンヌダルクが視覚としては鮮やかだけど「ひばり」の幕切れはシャルル七世の戴冠式。イギリス青年貴族ウォーリックは10年経てば忘れると言ったけれどジャンヌは今もなお語り継がれ愛され生き続けている。

特集『フランスの世界遺産を駆け抜けた悲劇のヒロイン ジャンヌ・ダルク』│TBSテレビ:世界遺産

シャルル7世

 私が好きだからエビータを思い浮かべて"聖女か悪女か"思い出す。シャルル七世の"勇気がある時は立派な王になりたくて、勇気がない時はどこかに逃げたくなる"は「自信がないんだ 引き受けてから」のペロンと似ているように見える。

 実際説得上手はいたんだろうなと知りうる歴史を考えても思いますがジャンヌくらい聞かせ上手、話し上手だとまぁやっぱり怖いよね。フランスのために戦わなければ!はよく分からないなと思う。

 宗教裁判でジャンヌに絆されていると退場させられるラヴニュは誓約書(だっけ?)を読み上げるために戻ってくる。その内容がなかなか酷いから情がわいているにも関わらずよく平然と読み上げられたものだなと思ってしまうよね。すべて良かれと行動してるなら普通に怖い。

 検事は大変素直だから言わなければ分からなかったことまで丁寧に明かしてくれる(省みるよね)。感情的でまぁまぁ困ったところがあるように思えるけれど人間らしいな~とも思えて私は好き。何度も言うけど初見がシンバだから飯村さんギャップだよ…どんな役でも飯村さんだからなぁと安心する。

 大審問官は言ってることも立場もわきまえていてまぁ普通に怖い。この人は過去に幾度も悩んでその度に折り合いをつけて生きてきたのだろうかと人生が気になってしまう人だなと思います。純粋に言いきれるのが純粋でなく惑いを感じるといいますか沢山傷ついていそう。

 司祭コーションはあたかもピラトで手が血塗られないifあったんじゃないの?と思う展開をコーションは目の前で見せてくれる。少し抵抗をしたところで結果は変わらない定まっているのだとジャンヌの火あぶりがより強く印象付く気がする。

 前回あまりにも多分百年戦争分からなくてシャルルは美脚枠なのかな?というのと金久さん(ラ・イール)とジャンヌは馬に乗って楽しそうに会話する記憶しかありませんでした💦勿体ないね。でもこの感想は今回も変わらず正しい。

 キャスティングが出た時、シャルルは田邊さんと笠松さんだと知ってやっぱ美脚枠なんだなと思いました(たまたまなのかな?)でもみんな踊れる人だよね。さておき前回が敬二さんだったから拝見した笠松さんはとても若く感じました(そしてデビュー日だったらしい👏おめでとうございます)なんとなくシャルルは王様と自身の立場、周りの人々の思惑が分かっていてわざと立ち回っているような頭のよさを感じます。だから実年齢以上の心の凪を感じてたんですが笠松シャルルは甘えと悲しさを感じてそこまで老成はしてない感じ。"わざと"もわざとなのかもしれないけど幼い…と感じるような若さがあるなと思いました。田邊シャルルはどんななのか観てみたかったな!

 金久ラ・イール、話さないな~と思っていたけどいざ言葉を発したら劇場がビリビリとするような第一声の大きさ響きだった笑うw楽しいww根っからの軍人のようでいて戦うことしか知らないからこその疑いようのなさ純粋さがあるように思えました。自分は戦うことが使命だと感じていそうだからまっすぐ向かっていけるのかな。疑問を感じてしまったらあそこまで心も身体も向かっていけない気がする。だからこそこの場面を見るとジャンヌとラ・イールはとても楽しそうなのだけどラ・イールを焚き付けるジャンヌであるわけだからまぁジャンヌにあまりいい印象を抱けない。切なくなります。さらにはラ・イールはジャンヌにはついてこない(それはそうなんでしょうけど)夢のようで切ないです。

 びっくりした!私ボードリクールについて書き残してない???え、謎すぎる(笑)一番最初に舞台上に出てくるのは勅使瓦ボードリクール。進み出てハッと笑う。え、この方誰だろう?こんな方いたかな?ハンサムみ。と思ったから勅使瓦さんの声聞いても一致せず謎すぎました(私は勅使瓦さんハンサムだと思ってたのか…!)いやでも実際格好良くてビビりました!

 裁判中に名前が出ると出番か?と何度も立ち上がっちゃうボードリクールあまりにも考えなしでかわいい(笑)ジャンヌに言ったことを都合良く飲み込みつつも、理解が追いつかず首をかしげる素直さは好ましいですよね。まぁ冒頭で自分であかすように良い人ではないわけですが。ジャンヌからすれば使命のためボードリクールと共にオルレアンへ行く。でもボードリクールは自身の判断で行ったように仕向けられる。私がボードリクールに気持ち肩入れしちゃうからダメですがジャンヌが怖い気持ちはここから起きます。