2024/01/13(土)
KAAT
Noism×鼓童『鬼』公演キャスト
『お菊の結婚』
ピエール(海兵将校) ジョフォア・ポプラヴスキー
お菊(遊女) 井関佐和子
楼主 山田勇気
楼主の妻 三好綾音
楼主の息子 中尾洸太
遊女達 庄島さくら、庄島すみれ、杉野可林、太田菜月
若い衆 坪田光、樋浦瞳
青年 糸川祐希ピエールの母 兼述育見
『鬼』
清音尼/鬼 井関佐和子
役行者 山田勇気
侍女/遊女/鬼 三好綾音、庄島さくら、庄島すみれ、杉野可林、太田菜月、兼述育見
修行者/鉱山労働者/鬼 ジョフォア・ポプラヴスキー、中尾洸太、坪田光、樋浦瞳、糸川祐希
鬼 金森穣演奏=太鼓芸能集団 鼓童
新潟:小松崎正吾、吉田航大、木村佑太、平田裕貴、渡辺ちひろ、定成啓、中谷憧
神奈川・岡山・熊本:小松崎正吾、住吉佑太、木村佑太、平田裕貴、渡辺ちひろ、定成啓、中谷憧
「鬼」行ってきました⛰️ pic.twitter.com/yEHpwrzoBT
— 明音 (@akane_akaruioto) 2024年1月13日
昔、昔、役行者(役小角(えんのおづぬ))という呪術者がいた。神通力という不思議な力を持つ彼は、ある時、夢のお告げで、生駒山に棲む鬼の夫婦が人間の子どもを捕まえ隠すため村人が困り果てていることを知った。
それならば、と、彼は生駒山に登り鬼の出るのを待ち構えた。さて鬼が現れるや、彼は鬼の子どもの末っ子を釜に隠した。さあ、大変。鬼の夫婦は泣きながら子どもを探し回った。
そこで、役行者は親鬼を捕まえ「鬼も我が子が可愛かろう。人間も同じじゃ。これからは決して悪いことをしてはならぬ」と戒めた。
鬼の夫婦は、今までの行いを深く悔い改めた。そこで役行者は二人の角と髪を切り、自分の弟子にした。夫は前鬼(ぜんき)、妻は後鬼(ごき)といい、それからは役行者に付き従い彼を助けたという。今も鬼取、鬼取山などの地名が残る。
佐渡は金山のイメージがあっても金を掘るならば人が集まる必要があるのを考えていなかったと指摘されたような気持ちになりました。確かにあまりにも知らなさすぎます。
鉱山労働者たちと遊女、どちらも消費される存在で各々が鬼であるように見えて。金山の仕組みも利益も実際そうなのだからそれ以上も以下もありませんが冒頭の流れが繰り返されるの延々と続きそうで恐ろしかった。
踊りがメソッドと覚醒、そして野生。伴う音楽が正確無比な刻みと開放的な和太鼓の響き。
音楽に関しては堪え忍ぶ静かな音のさざ波が何かが起こるのを示唆していてもとても耐えきれずもどかしくて早く解放されたいと望んでしまう。
Noism0の皆さんで役行者、前鬼、後鬼なの役も視覚も明確でみざるを得ない。
私はには役行者についていく修験者たちの踊りと覚醒前のメソッドの振付が好きです。
売られる女(ミミ、お菊)、金をせしめる人(親、主、女将)、降り注ぐ金とか似てるとこあるけど中国の不思議な役人のが好きだな。作品としての好みだろうけども。
「お菊の結婚」を見ていて所作台(日本舞踊や歌舞伎舞踊などの時、地舞台の上に敷かれる台)の上だったならば踏み鳴らす音が聞こえただろうか?と思う場面があって見てみたいなと思いました(バレエは鳴らないのかも気になる)
所作台 | 舞台用語集 | PAC LIVE Voice | 劇場 ホール 照明 音響のPAC
男性が飛びついても揺らがないのは体格という才能だよなぁと思います。ものすごく単純に舞台に対して何をしても映えるから、群に混ざることもあると存在が自在だよね。
これについては幾度も口にしてしまうけど振付家の踊りはパッと見て雄弁だと感じる。勿論振付を取り込んで踊るのに徹した才能も同時に見ているわけだからどうしてこうも凄いのだろうと不思議に思うよね。
単純な比較ではないにせよ差し出される女、受けとる男、利(金)を得る人々から「中国の不思議な役人」を思い出しました。けれど個人的には今回の方が後味が悪く感じる。それは物語にとどまらず自分自身も奇妙に映り馬鹿にされる対象だと分かるからかもしれない。
ピエール以外(日本人)が人形として動いているの、人形が多数派だと生身が異端に感じる。襖は私にとって日常なのに襖で仕切られた奥の間へ進んでいく恐れを含んだまだ見ぬものへの興味を味わえるのすごい。
鬼もそうだったけどお菊の結婚はお菊が人間扱いされず周囲の人間にお金で買われてるのを見るのが私は嫌なんだろうなと思う。お菊が人形という明確な視覚情報も思いを強くする。
とはいえ少し前の建物へ行くと手すりの高さやテーブルの低さから私の身長にすら対応していないんだと感じることが多々あります。サイズ感に対しては分かるとこもあるけれど複雑。
太平洋序曲みたい。