珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

ジーザス・クライスト=スーパースター[エルサレム]-2024/02/17- 

2024年2月17日(昼)公演

自由劇場(浜松町・竹芝)

 

キャストさん

ジーザス・クライスト 神永 東吾

イスカリオテのユダ 佐久間 仁

マグダラのマリア 守山 ちひろ

カヤパ(大司教) 高井 治

アンナス(カヤパの義父) 吉賀 陶馬ワイス

司祭1 佐野 正幸

司祭2 中橋 耕平

司祭3 川原 信弘

シモン(使徒) 大森 瑞樹

ペテロ(使徒) 辻 雄飛

ピラト(ローマの総督) 山田 充人

ヘロデ王 北澤 裕輔

 

【男性アンサンブル】

櫻木 数馬 田口 暉 桧山 憲

姜 大舜 森 健心 木谷 光

武智 正光 松尾 篤 安斎 恵太

佐橋 秀明 武藤 洸次 寺内 淳

【女性アンサンブル】

坂井 菜穂 光井 さや 小野 実咲季

高倉 恵美 辻 茜 大石 眞由

立川 真衣 梅澤 紗耶 森下 薫

志田 奈津帆 北中 芹佳 立花 梨奈

 

あらすじ

この作品は、イエス・キリストジーザス・クライスト)が十字架にかけられるまでの最後の7日間を描いたミュージカルである。

今からおよそ2000年前、ローマ帝国領のパレスチナに一人の青年が現れた。

大工の息子ジーザスは、人々に新しい教えをとき、数々の奇跡を起こしているという。 圧政に苦しんでいた民衆たちは、たちまちジーザスの言葉に耳を傾けるようになり、彼こそ「救い主」「神の子」と讃える。

弟子の一人、イスカリオテのユダにとってジーザスは「神の子」ではなかった。
ジーザスを愛するユダには「全て御心のまま」という師の真意が理解できない。
マグダラのマリアもまたジーザスを愛していた。
彼女は、かげりの無い、純粋で献身的な愛をジーザスに注ぐ。
ジーザスが「ただの人」だと露見したとき、人々はそれを許すはずが無い。 彼らの怒りによってジーザスは押しつぶされてしまうだろう。 そう予感していたユダは、師ジーザスを裏切る決心をする。

「あなたを誰かが追い詰めるなら、私がやる」

弟子たちとの最後の食事でジーザスはこの中に裏切り者がいると指摘する。
動揺する弟子たちをよそに、ジーザスは独りゲッセマネの園で父なる神に問いかける。

「私はあなたの心が知りたい、この目であなたが見たい」

銀貨30枚と引き替えにユダは師の居場所を教え、ついにジーザスは捕らえられた。
支配者たちの間をたらい回しにされ、侮辱・嘲笑されながら抵抗しないジーザス。
いま、あまりにも無力に見える彼の姿に民衆は失望し、叫びつづける。

「彼を殺せ、十字架にかけろ」

ユダ、マリア、シモンやペテロといった弟子たち、ユダヤ教の司教、ローマ帝国総督、そして民衆。
人々の思いが交錯する中、ジーザスは十字架に向かって進んでゆく…。

ミュージカル『ジーザス・クライスト=スーパースター[エルサレム・バージョン]』作品紹介 | 劇団四季【公式サイト】 (shiki.jp)

順不同すぎます。

 

 

一番新しい衝撃から呟くけどカテコ「スーパースター」の拳を交互に突き上げる振付、いやめっちゃかわいい🙈かわいいかなと予想してた方も可愛かったけど、もう一方も猫の舞踏会でこんな可愛かったっけ??と慌てるくらいで、え?かわいいとかわいい??かわいい下手??ええええとガツンと喰らった✊少し身体の内から突き上げる感じがかわいく見えてしまったんだけど、まぁこれはただただ贔屓目でしかないよ…

エルサレム好きだとカテコスーパースターあるから救われるなのかもだけど、さっき逆にニコニコカテコだからしんどいと見かけて物語の温度差あるしそう思うこともあるか~と思ったとこ。

カテコ、"ぼくのみぎてと きみのひだりてで あくしゅをしたら なんだかうれしくなったよ"的円の中心にピンスポット当たったジーザス。キャッツ、舞踏会の噴水(ジーザスがヴィク、荒野がタンブル)みたいで時の止まる美しさあるよね。

 

ヘロデガールが臆してしまうほど美しくて私だったら近くにいるのも緊張しちゃうなって感じだけどヘロデだから当然とはべらせられるんだろうな。そういう心臓と境遇なんだろうな。

 

"(今、目の前で)血が流れた"演出だとその痛みを想像してしまう。"血に濡れる"演出は血がリアルでも比喩だと理解して意味合い重視で受け取れる。

 

開演前は別の方向に動いたらどこを見たら良いか分からなくなってしまうかもしれない…と心配したけどシモンと司祭1目立つしわりと分かるわ~~🙌って言ってましたが普通にバリバリ見逃してるわポンコツすぎるどういうこと?

 

たぶん四季JCSらしいんだろうなと思っているのが民衆が揃っていること。一人ひとり個性がありそれぞれ違うのは当然で見ていてもそう思うのに振付や行動、台詞が揃っていると民衆の意思として感じられる。民衆のうねりと圧力を肌で感じるのはやっぱ怖いよね。だからこそとてもいい。

司祭1見られて本当に良かったなぁと思うのは私が拝見したの各作品のタイトルロールされてるお姿からだから民衆に混ざっているお姿が見られると思っていなかったからです😂正直めっちゃ嬉しい

群に"居る"ってやっぱそれまで経てきた経験とバランス感覚があってこそなんだろうと思うとやっぱ嬉しいな!司祭1とは?くらい枠全然詳しくなかったんだけど佐野さんは流石に見れば分かるからとても有難いです(でもスーパースターなんでか見逃した😭普通になんで?)でもあれだね、こんなに歌わないと思わなかったからびっくりしてる(笑)

一番好きなのはホサナでキッと睨んで捌けていくところです!

カヤパ様の言葉を沢山頷きながら聞いてる姿からめっちゃ良い人なんでは?と思えるのに、石投げたり嘲笑ったりがめっちゃ嫌な人で総合的にとても良い~~🙆

司祭1の服の前にあるきらびやかな長方形装飾、概念モチーフならあれだなと思ってましたが早速帰り道にあれっぽいグッズ欲しくなるよなと言われてグッ…思考が同じ…と苦しんだところ。

そういえばだけどジーザスに石を投げる民衆な佐野さん、頭にまとってる布が首元に触れるのめっちゃ気になるらしくちょくちょく払ってらして、これ完璧にエリートのゲームで立ち上がって軍服の裾ピッと伸ばしていたのと同じ感じに几帳面だなと思えてしまう😂

 

前回見逃して初めての大森シモンでした🙏大森さんは身長、体型、表情など力強い印象を受けるからヘロデよりシモンのキャスティングの方が不思議ではない気がしてます。でもシモンナンバー、熱く力強く率いていく印象より民衆の意を一人で代弁する役割に比重があるのかもと思いました。シモンはナンバーもある役ですが民衆と共にある。

立ったり座ったり…一挙手一投足が当たり前ですが大森さんらしく角度から何からしても力強く大きい印象に反して繊細に美しい(私が大森さん好きなのは反りすぎない・姿勢を保つ美しさがあるところ)

最後の晩餐、皆と共にあり和やかに話し合うシモンはジーザスが話し出すと身体ごと向き合って真摯に聞いてる。この行動からか聡い印象があります。

ラスト、ペテロと出てきたシモンが泣き崩れてるような仕草(私の席からでは泣いてるか分からなかった)していて心にくる。

 

これも劇団四季は作品を観に行くから起こることなのだけど「彼らの心は天国に」であぁこの方気になるな~と思った方が桧山さんだったと後の場面の横顔見て気づきました😂こういうの嬉しいよね

市場の桧山さん見定める目は厳しそうだったけど「いくらだ?」とやり取りされててわりとちゃんとお買い物してるように見えて良い人だなぁと思ってた😊見えていないところもあったから分からないところではありますが実際盗人だったんだろか?

 

幕がないって良いよなぁとシンプルに思う。今回は初めてエルサレムの荒野を写真に納められる機会なわけですが開演前に一度見つめることで公演中の変わりようにより目と心が向く気がします。記録に残せないなら記憶に残したい心に焼きつけろ期間のが当然長いから撮影できる有難さから心の中ではシモンナンバーのジーザスの言葉を待つシモン的な感謝のポーズ。

 

ユダの言うとおり「ただの男」だとしてもどう見ても顔が整っているんだよなぁなんとなく非凡に思えてしまうあたり神永ジーザスは凄いなぁと思うし、いつも佐久間さんは撮りどころ・映える瞬間の美があって佐久間ユダも凄いなぁと思うし、すごいものを目の当たりにしている感ある。

ジーザスが"(私を)知る"者とするマリアと"(私を)分かっていない"と言葉にする民衆である熱心党シモンに手を率いられ歩んでいく姿を見ていると言葉に思いが表れているだけに人(人間)を愛しているんだなぁと思うよね。

 

私はかなり守山マリア好きだなぁと思うのはたぶん低めのお声が美しく、雰囲気に色があるからだと思う。もしかしたらあくまでマリアなのかもしれませんが「堕落させようか」と「遊ぶのはいいけれども」の歌詞に対して理解るマリアに感じられました。個人的にスタンダードマリアかも。何度も観たい。

 

青井さんも見てるとはいえ圧倒的に染み付いている村ピラト。ユダもそうだったけど村ピラト基準すぎるから山田ピラト見られて嬉しい😂個性とピラト(役)の軸をもっと知りたいよね!民衆に押されて手を血に染める役割だったとしてもあのびっくり顔見てしまうとピュアさ加減苦しい…

 

固定セットのエルサレム、荒野の昼夜の移り変わりや場面転換が照明で印象的に行われてて、同じく固定セットだったアンドロマックの背景の空を思い出しました。繊細さが似てると思うのかも。照明のことを思うと舞台演出をシンプルに削ぎ落としているんだなと思ったリアルなエルサレム。大八車が様々なものに変わっていくも抽象的がゆえに意味意図物語が端的になっているジャポネスク。ハレの場は必ずしも華美じゃない感じが良いなと思う。

 

確実にQueen LIVEを見てきたから裏切前くらいのギターに近しいものを感じてもしかしたらこれがROCKなのか?と思うと同時に和楽器ぽさも感じて慧眼と思うなど。