2014/09/28(日)ソワレ
ゆうぽうとホール
座席 16列下手
キャストさん
アルビヌ・アンペール 南 央美
宗方潤三郎 小山剛志
小金井雲雀 浪川大輔
スズ 山口勝平
久坂部 置鮎龍太郎
空久利 伊瀬茉莉也
初ヶ谷寧々 竹内順子
闇々 川田妙子
侠々 西原久美子
(お名前分からないのですがアンサンブルの方が3名いらっしゃいました)
ネタバレです。
よろしいですか?
ゆうぽうとホールは五反田にあるのですが
大崎が気になる今日この頃でしたので一駅分歩いて行ってみました!
そしたら気づいた!
なんだうち大崎来たことあるじゃん~!(笑)
五反田キャッツ来た時は大崎で降りて行った思い出^^*
キャッツ公演地だったって分かっただけでテンションだだ上がりですww
私、凄い単純に生きてる!
とか何とか思いつつ劇場向かいました。
開場が開演の一時間前だったので一時間前に劇場入ったのですが
空気に飲まれて超緊張して喉乾いてくるのです…この渇き…
いつものことなんですけども相変わらず困ります(笑)
ゆうぽうとホール、
見た目は緩やかな傾斜なのにきちんと前の席と被らぬようになっている上、
前の人の頭と頭の間から舞台が見られるようになっている見やすい劇場でした!
結構端の方だったにもかかわらず見切れ少なかったと思います。
舞台セットは真ん中に大きめのスクリーン(物語の舞台になる光景を写す)、
その両端に一回り小さめのスクリーン(朗読している人を映す)
大きめスクリーンの下には歯車のモチーフ
舞台全体は一面黒で朗読する人をピンスポットで抜く感じ。
開演前から舞台の曲が流れている。
朗読劇だから大概の舞台進行は声で行われるのですが、
スクリーンに文字を映してお話を説明する部分もあり、
あれは分かりやすくて好きでした!
あと私の座った席は遠かったので
朗読している姿を大きく映し出してくれるスクリーンがあるのは大変有難く思いました。
見ながら思い出したけどこないだ(MARS RED)も舞台は大正時代でセットに歯車のモチーフがあったなって。
というわけで…錻力のマリ・アンペール観てきました!!
朗読劇って身体で表現する舞台と違うなっていうのがまず面白いです^^
舞台は同時に何かが起こっているわけでしょ?
でも朗読劇は一人ひとりなんですね~
言葉が被らないのです(聞こえなくなっちゃうからでしょうか?)
CDなどの音源のように背景で何か言っているってこともないのです不思議です。
だから注目すべき人をカメラが撮ってるわけです。
でも中にはカメラに映されてない時もその時に話している相手を見ていたり、
話してる内容に対して反応してる方もいるわけで…私はそういうの好きです(笑)
しかも反応の仕方にもそれぞれの個性がありますよね!
ただそれだけじゃなく例えばスズがアルビヌと一緒にいる感あまりないような?とも思うわけです。
だからスクリーンをもっと使うとかあっても良いのかな?などは思います。
普段モノ買う時って躊躇して迷いまくるんですけど舞台だとちょっとそのへん緩くなります(笑)
つまりかっぺいさん?舞台?朗読劇?行くでしょ!という
即行動をして良かったなと思ってます( ^ω^ )
舞台が好きで良かったですっ!!
しかも思いがけずおいしい感じであった~!
まずはスズがね~!もうほんといいキャラしてて!
お喋りなの可愛いし、
空久利に対して“お穣以外の人とお喋りしたことない”という理由で上手く喋れなくなっちゃうの可愛いし、
一生懸命そばにいますよ~守りますよ~ってしてて結局可愛くて男前ってことですね!
お話思ったほどシリアスにはならないのだけども
スズの存在は場を和ませる力を持っていてスズの声はスパイスなのです。
そしてかっぺいさんの役はスズだけだと思っていたのにまさかのパパ役もされていたのですっ
(↑これが思いがけずおいしいの部分)
パパの声は低めで格好良い系の声。
スズが「日本は嫌いだ!」などと自分の思いをぶちまけていると
いつのまにかするりとパパの声へ移行し、
そこからパパの告白が始まります。
内容に自信がなく自分でも理解出来なかった部分なのですが
“より便利にと思って発明しても、使う人によって悪く使われていく(戦争で使われる)だろう。そこで良い世の中の為、アルビヌとスズを捨てることにする。”
的なことを言っていたと思います。
(パパはノーベルのような感じですね)
パパとして話していたところで突然ハッとして素早くスズに戻るの違和感なかったです!
パパの声は柔らかいのです。
ただちょっと勝手だと思いますね。
心を持っているなら尚更一人の女の子と…ロボット?男の子?に背負わせるには重いものだったろうと思います。
アルビヌはパパと話をするため帰っていきますがじっくり話し合って欲しいです。
最後パパからスズに戻ってスズは「この声誰だぁ?!」とか言ってたけど
これは無意識なメモリーだってことでしょうか?
スズ自身にも心はあるけれど、またそれとは別にパパの部分があり、
スズと共にアルビヌを見守っているという?
とりあえず私はそう劇場で思ってうわああああっと、
もし心が液体だったなら沸騰する思いでした(笑)
あと何が原因でスズは動かなくなったの?
意志の力でまた動けるようになるの?
身体の問題か、心の問題か…そういうのよく分からなかったな。
でも多分心持なのでしょうね^^?
スズにはこれからもお嬢のそばにいて欲しいです!
アンサンブルっていうのでしょうか?
陸軍大佐、部下等々…沢山の役を兼ねてる方々が面白くてついつい見てしまいます(笑)
やっぱり同じ人がコロコロと表情変えていくのを聞くだけでなく、
見られるっていうのは良いものですよね!
演じ分けというのが大好きなので目の前で見てしまうとグッときてしまうw
普段アルビヌみたいな高い声聞かないので新鮮でした!
あまりにもアルビヌが自分を責めてもっと私が…ってなるから
キューンと締めつけられるような思いで苦しくなりました。
優しいからこそ思ってしまうのですね。
けどそう思う反面、なんで帝都ぶっ壊したら桜咲くんだろう?という根本的なところががよく理解出来ていなくてモヤモヤするんです。
あれは何故なの?
新しいものというからてっきり足尾銅山的な公害故に桜咲かないのかな?と思ったんです。
もしそうだとしたら帝都ぶっ壊せばなくなるんでしょうか?
でも聞き逃してるだけでそうじゃない理由があるのかな?とも思って。
分からん!
雲雀が中将だというのを見ながら知って“おう!また中将だ!”と思いました(笑)
以前見た朗読劇では広樹さんの役が中将だっただけに謎な親近感を持ちました。
そして絶対ひっくり返すなこの人と思いました、その通りでちょっとびっくりもしましたがw
私てっきり桜桜言うから“桜の樹の下には屍体が埋まっている”
つまり人を殺してしまうのかな?帝都を壊してその亡骸の上には桜が咲く的な?
と思っていたのですがそんなんじゃなくて良かったなと思います。
雲雀の空久利への思いっていうのも1つの愛の形なんかな~?
空久利は桜を咲かすために何をしたんだろう?
寧々さんの視覚的にも声的にも演じてらっしゃる感じが好きでした!
一番舞台だということを感じさせてくれたのが竹内さんだと思います。
身体表現ではなく空気感の演技といった感じでしょうか?
漂うものが役だと思いました。
本心をちゃんと言うけど嫌に感じず、きちんと話を聞き、流すところはきっちり流す…
いいなと思います!格好いい?というかね(∗ˊωˋ∗)
置鮎さんの久坂部が役柄として一番そそられます!!
京都弁でニコニコとしながら、ふらふらっと都合の良いように使われて、
いよいよ話の肝ですよ~といった時にぐらりと揺るがすようなことをさらりと何でもないようにする。
けどいざ自分が不利だと対応しきれず、はっ...えっ...ってなっちゃうの。
良いキャラですよね~快楽主義者は。
胡散臭いなぁとも思うんだけどそれ以上に好ましい空気で覆っているから
総合的には良い人という印象を持つのです。
その辺が凄く良かったし、掴めない久坂部の声が絶妙だったからこそ良いなと思いました。
潤三郎は言葉が足りないのと行動が言葉を約束させてくれないのが勿体ないですね~
人情というの?温かい人柄なのに^^
ずっとお話ししてる潤三郎がそんなにシリアスな人柄でないから暗くなることがないです。
そして人間臭いからこそ魅力的で、
大正時代という写真はあれど生まれてもいないのだから当然実感のない舞台でも
自分の身に惹きつけて世界観を受け入れることが出来る気がしました。
まやかしと人の関係よく分からなかったなぁ。
そもそも古いものを捨て新しいものにしていくってなんなんだろう?
大量消費?と思ったけど時代が合っていませんよね。
最後袖へはけていく時、南さんエスコートするかっぺいさん格好いいと思いました^^
鈴wikiページ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4
動物に付ける鈴のところ、
…英語では「bell the cat」(猫に鈴をつける=みんなのために進んで危険なことや不愉快なことを引き受ける)という言葉がある。…
とある。
猫にスズはついてませんけど気になりました。
…ネコはその逆で、穀物は食べず、己より大きなものは襲わない。それゆえネズミを好んで捕え、寝た子を守る役目をする動物として珍重されてきた。…
寝た子(=空久利)を守る。。
http://www.cty8.com/sugihara/pages/know12.html
アルビヌに近づく邪なるものを払い、心を惹きつけるスズ
鈴の音に空久利を置くこと、つまり雲雀は自身の周りの邪なるものより空久利を守っていたのかも。
大正 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%AD%A3
豪華な方々での朗読劇はおばんざい食べてるみたく、
ちょこちょことつまんでいく感じで楽しかったなぁ~と思います。
けれど今回見て出演者は1人~3人くらい
で映像なし、朗読のみっていうがっつり味わう朗読劇も見てみたいと思いました(*´˘`*)
最後にずっと思ってたことを一つ、
イントロダクションCD聞いてたら設定がもう少し分かったのかもしれない…
けど聞いてない人もいるのでパンフレットなりでもっと情報が欲しかったです!
アクリルキーホルダー!
これ自分で加工したんですが現代にスズがいる感じに見えて自分でも好きだったりします(笑)
確かに今見たけどもw公演日には見てないけどもw可愛いww
アンドレ=マリ・アンペールという方がいるのか!
アンペア?とかそういえば思ったって今思い出しました( ºωº )
つまりマリ・アンペールがパパか!
え、それって...パパがおくってくれた~ブリキの天使が~♪的な?w
というオペラ座的な展開思い浮かべましたww
ラジオ、動画より生のほうが粗さが緩くてスズの声好み。
置鮎さんは台詞を前見て言う癖があるのか、もしくは舞台を意識しての仕草かな?
浪川さんは基本左に倒れて朗読してるけど決め所は格好つけて前見る。
小山さんはかなり舞台を意識されてて自分から絡みにいく。
闇々、侠々は振りが決まってそう。
かっぺいさんは顔めっちゃ動いて、体での表現も多いかな。
スズはコミカルだから動きまくる、話をしてる人を見てリアクションしまくる。
パパが独白してる時は背をピンと伸ばして落ち着きがある。
竹内さんは動かないんだけど一番身体表現が素晴らしい!
ポージング、表情が気怠くて良い!
追記 2014.10.02
ありがとうございました!