珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

スプーンの盾-2022/04/22-

2022/04/22(金)ソワレ

シアタークリエ

 

原作・脚本・演出 藤沢文翁

 

カレーム 豊永利行

ナポレオン 山口勝平

マリー 沢城みゆき

タレーラン 小野大輔

 

STORY
フランス革命後の混乱の最中
二人の無名の男が帝王となった。
一人は言わずと知れた皇帝ナポレオン・ボナパルト
そして、もう一人は料理の帝王と呼ばれるアントナン・カレーム
フランスを料理で救ったと言われる天才料理人である。
当時「料理外交」と呼ばれる晩餐会があった。
この当時の「料理外交」のシェフ達は背中にフランス国旗を背負い
国家の威信をかけて戦っていた。
中には食材が届かず自害するシェフまでいたほど。
そんな料理人達の戦いの中で
常に勝利を続けたのがカレームである。
そしてナポレオン失脚後
敗戦国として国土分割の危機に陥った祖国フランスのため
再びカレームが動く。
敗戦処理ウィーン会議において
最高の晩餐会を開き、最後の料理外交へと挑む――
これは、料理の力で、フランスを救った男の実話に基づいた物語。
それぞれが“帝王”となった二人の男の物語である。

プレミア音楽朗読劇『VOICARION XIV ~スプーンの盾~』

マチネは出てらしたと挨拶で知ってそんなに急遽だったのかと驚きました!
Valkyrie思い出してほんとびっくりしてしまったけれど無理されることがなくて良かったなと思います🙏お大事になさってください

 

毎回呟いちゃうけど朗読劇は声で進行する物語、その上で目に訴えるのか、声を中心に演じられるのか、お一人お一人違う考え方が見えるのとても好き。豊永さん、舞台と朗読劇の居方が違って気になっちゃう☺️カレームによるところもあるのだろうけどそこにいる存在だからこそ際立つの印象的。

声優さんの中には舞台をされる方も多い。朗読劇は声で進行する物語、その上で目に訴えるのか、お一人お一人違う考え方が見えるのとても好き。見た目に表す度合いでいうと勝平さん、沢城さん、小野さん、豊永さんの順かも。豊永さんは舞台で見たことがあるだけに朗読劇では初めて拝見したからギャップを感じたのも感想に影響してると思う。豊永さんの周囲とバランスよく居る具合が素敵!

 

髪を切ってらしたのと大阪公演のお写真見てナポレオンに近づけようとされてるのだなと感じていました。朗読なのに一番そのまま行動にあらわれているのも勝平さん。私はこういうところがとても好き。
周りの人の1.5倍速くらいで話し、行動し、考えるナポレオン・ボナパルト

「どうしたら敵が倒せるかすぐ分かる」は当たり前のこと・ゲームをするような感覚で言葉にし、部下たちを気遣う愛も同じ口から発されて両面が共存しているのが怖いなと感じました。最後の晩餐、孤独と冷酷さが増している中で訛ったまま名前を呼ぶタレーランへの不器用すぎる甘えのアンバランスさに悲しくなりました😢

勝平さんナポレオンが着席している姿(肘掛けに左腕を置いて身体を支え、左足を上手側へ伸ばすようにした体勢)、たぶん何かを意識されてるお姿だと思うのだけどもポール・ドラローシュ"フォンテーヌブローのナポレオン"だろうか?くらいしか思えないなぁ。なんなんだろう??仕立てた服のごとく気品を感じる伸ばされた足、"皇帝"の余裕を表すような身体を預ける姿勢。

いつも思っていることなのだけれどされている役や作品を大切にされていて好きだとお忙しい中示してくださるの、好きだから見ている身として嬉しいことこの上ないよね。


固いパンの上に立っている。
キリストの影響なんだろうけど盗むのもパン、与えるのもパン。

聞いた瞬間にフランスの作品でパンを与える描写のある作品!「美女と野獣」「レ・ミゼラブル」「パリのアメリカ人」がポンっと浮かびました。そして今は壁抜け男が浮かびます。沢山あるよね。

アンパンマン(やなせたかしさん)に学ぶ生まれてきた意味と心の健康(碓井真史) - 個人 - Yahoo!ニュース

アンパンマンに帰ってしまう。今年二度目です。

 

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雰囲気としてはキッチンシンクだけど2幕頭の楽しさなんかはルロイ・アンダーソンみたいだなぁと😊プロコフィエフ「シンデレラ」(時計の秒針)のイメージだったからウッドブロックが料理の音なの新鮮✨

本当にスプーンやボール使ってるんだ!!へえええすごい😮

トレモロって不穏ですよ~とか、何か起こりますよ~って感じするけれど同じ音楽が楽しさ一転、緊張して追い詰められるのも弦楽器の音でそう思うのかもしれないと思って。楽しく美味しい晩餐会が政治・外交の場と様変わりする、音楽が不安感あってとても好き。途中の刻む曲、低音はボレロに似てるからフランスが生きる感覚になるのかな?と思ったり。

私が観た回は稽古ではあったらしいけれど予定されていない朗読陣の組み合わせだったのにここぞというタイミングが明確で素晴らしかった~!場面を定めたり、展開を予感させたりと言葉と音楽で物語が形作られてるのが好きだなぁと昨日尚更思ってたとこ。

 

そういえば作品中にちょくちょくオペラ出てきてたけど最後が早いという作品、クレオパトラ~と聞こえたので検索したけど分からなくて気になってる。…アイーダは関係ある?