珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

オンディーヌ-2015/04/21-

2015/04/21(火)マチネ

自由劇場

座席 2階センター

キャストさん

オンディーヌ     野村 玲子

騎士ハンス      中村 伝

水界の王       広瀬 彰勇

ベルタ        坂本 里咲

ユージェニー     斉藤 昭子

オーギュスト/裁判官Ⅰ 山口 嘉三

王妃イゾルデ     田野 聖子

王          斎藤 譲

ベルトラム      髙草 量平

侍従         下村 尊則

詩人         畠山 典之

マトー        山田 大智

裁判官Ⅱ       岡田 吉弘

劇場支配人/牛飼い   山口 研志

ウルリッヒ      白倉 裕人

召使い        桑原 良太

漁師         笹岡 征矢

ランボー      花岡 久子

皿洗いの娘      山本 貴永

グレーテ       滝沢 由佳

水の精

           笠松 はる

           橋本 由希子

           生形 理菜

           高橋 伶奈

           森 佐和子

           鐘丘 りお

           合田 衣久美

公式サイト

http://ondine2015.com/#

オンディーヌ・ダイアリー

http://ameblo.jp/asariproduce/

ネタバレです。

よろしいですか?

1幕

湖のそばの家だということなのだと後でわかりましたが、

パッと見てバイキングの世界、北欧神話の世界を思い出しました。

正確に言うなれば朗読劇ワルキューレの舞台状況を思い出しました。

少女と老人が一層の船に乗って海にいるその時の光景です。

雷神ソーの雷が鳴り響き、風も吹いてたっけかな?

似ていると感じました。

そしたら後で「ライン川」という言葉が出たのでとっさに黄金を思い出しました(笑)

連想しただけだったのですけどもしかして関係あるのかな?

ラインの黄金は愛なきものしか手に出来なかった。

黄金の髪を持つオンディーヌは愛を持っているハンスには手に入らないとか?

と思ったけれどまたちょっと違うっぽい(笑)

ラインの黄金wiki

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E9%BB%84%E9%87%91

1幕時点ではオンディーヌのおじさん(水界の王)は

“ああ良い声だな~海外ドラマや映画の吹き替えの全体を締める役割の声やってそう”と思いました!

夫婦は途中で気づいたことですけど隣にいるのが当たり前の空気を持っていました。

長年連れ添ってきた空気感というのがあって、お互いがお互いを支えあっていると、カバーしあっていると。

茹でたマスは生き返ったのかな?というのが終わった後に生まれた疑問です。

見た時は茹でた後じゃ戻しても遅いだろうにと思いましたけれど。

野村オンディーヌはいきなり現れて恋をするという一目惚れにしても、

もの凄い早さの流れにのっているのに、それが自然なオンディーヌだなぁと思いました。

あと野村さんらしさというのを感じる少女だったと思います!

清楚感が特徴的に思えます。

中村ハンスは遠目だと唐沢寿明さんみたいな“綺麗”さです。

声から結構冷静目な印象があります。

申し分ない婚約者がいたのに違う人に恋するお話最近見たな~と(笑)

マジックとかインとかムーンライトなやつ。

オンディーヌの献身ぶりはちょっと怖いなと思います。

私を食べてとか絶世の美女でも引くかと。

一幕セットには上手側にテーブル、奥と下手側に一脚づつ椅子、上手側に二人座れる椅子。

2幕

2幕は王様の宮殿内部屋。

舞台奥にはヘラクロスと女性の掘られた石的なもので出来た装飾。

下手側には公園にある水飲める蛇口の水が出る部分のみ切り取ったみたいな噴水。

王様と王妃の椅子は真ん中らへんが黄と水色のビー玉敷き詰めたみたいな感じになってる。

椅子の下に段差があるのだけど舞台に斜度があるからか斜めになっててアシンメトリーです。

下村侍従は下村さんで見る前に他の方で見ておきたかったと思うほど

さり気なく(?)濃くて面白いのです(笑)

確かに面白い役かもですがこんなに掻っ攫う役なのでしょうか?w

上手すぎますね!

魔術師は最初水会の王だと気づきませんでした!

侍従の言うことを実現させていくわけですが、

セットをスクリーンにして四季フェスのように映像をフル活用されていて

有り得ないことが目の前で起こる摩訶不思議さが伝わりました!

ああ~これはもう凄くセンスいいなぁ~と思いました。

私なんかにセンスとか言われたくないと思いますけれどww

映像とはこうして活用するものなのだなと思わされました。

この映像使う演出はいつからされているのでしょう?

映像使う前の演出はあるのでしょうか??

坂本ベルタの完璧具合はよく伝わって博識さは美しさと相まって気高いと思いました!

とっても人間らしく物語を見ているとあんまりいい印象を持たない役なのですよね?

でも実際いたら出来た人だと思う。

3幕

詩のように聞こえるは詩、詩と繰り返されることで死に変換され始めます。

ハンスは狂っていると言われる。

どういうことなんだろう?

ベルタかハンスは握りすぎて小鳥を殺してしまった(2幕の時点で)

ベルタかオンディーヌはハンスを愛しすぎて殺してしまった。

1幕では

オンディーヌ「ハンスとオンディーヌ」

ハンス「またはオンディーヌとハンス」

オンディーヌ「だめよハンスが先!」

みたいなこと言ってたのに、3幕では

ハンス「オンディーヌとハンス」

になってそれを否定することなく

オンディーヌ「またはハンスとオンディーヌ」

ハンス「いや、オンディーヌが先だ!」

みたく逆の事言うんですよね。

なんか女って怖いなと思いました。

暇を持て余した水の精の遊びみたく思えてくる。

オンディーヌはそういう気はなく、本心からの愛だとしても

実際に起こっていること、結果がそういう感じ。

俺にはこの物語は重すぎるだっけかな?ハンスが繰り返し言うんですよね。

皿洗いが死神でカマ持ってるんだよね?

朝ちょうど境界のRINNE見てたので人間の想像する死神はカマが必需アイテムかと思いました(笑)

ベルタは災いを起こすって言ってたけれど

それオンディーヌ中心で見た世界のお話で

ベルタ中心で見たらオンディーヌだけでなく水の精達に災い起こされっぱなしですよね~

だいぶ被害者だと思う。

あと水界の王は大分黒いと思う。

ストプレなのに歌も多めで半ミュージカルのようでした!

それにしても色々な部分がレベル高いから半端ない豪華さです!!

単純には理解出来ないけれど、それはミュージカルだろうと同じだと思うし、

分かりにくい物語ではないんじゃないかと思いました。

私凄く観劇したいなぁと思っていた時だったのでめちゃくちゃ満たされました♪

ありがとうございます!!