2020/09/27(日)マチネ
脚本・歌詞:リー・ホール
演出:スティーヴン・ダルドリー
音楽:エルトン・ジョン
キャストさん
ビリー 中村海琉
ウィルキンソン先生 柚希礼音
お父さん 益岡 徹
ジョージ 星智也
オールダービリー 永野亮比己
おばあちゃん 根岸季衣
トニー(兄) 中井智彦
森山大輔 家塚敦子 加賀谷真聡 茶谷健太
倉澤雅美 板垣辰治 大竹尚 大塚たかし
齋藤桐人 高橋卓士 辰已智秋 照井裕隆
丸山泰右 小島亜莉沙 竹内晶美 藤咲みどり
井坂泉月 井上花菜 出口稚子
マイケル 菊田歩夢
デビー 森田恵
バレエガールズ 北村莱 佐藤凛奈 高富美野
並木月渚 古矢茉那
トールボーイ 石井瑠音
スモールボーイ 豊本燦汰
あらすじ
1984年、炭鉱労働者たちのストライキに揺れるイングランド北部の炭鉱町イージントン。
主人公ビリーは、炭鉱労働者の父と兄、祖母の4人暮らし。
幼い頃に母親は他界してしまい、父と兄はより良い労働条件を勝ち得ようとストライキに参加しているため、収入がなく生活は厳しい。
父はビリーに逞しく育って欲しいと、乏しい家計からお金を工面し、ビリーにボクシングを習わせるが、ある日、バレエ教室のレッスンを偶然目にし、戸惑いながらも、少女達と共にレッスンに参加するようになる。
ボクシングの月謝で家族に内緒でバレエ教室に通っていたが、その事を父親が知り大激怒。
バレエを辞めさせられてしまう。
しかし、踊っているときだけは辛いことも忘れて夢中になれるビリーは、バレエをあきらめることができない。
そんなビリーの才能を見出したウィルキンソン夫人は、無料でバレエの特訓をし、イギリスの名門「ロイヤル・バレエスクール」の受験を一緒に目指す。
一方、男手一つで息子を育ててきた父は、男は逞しく育つべきだとバレエに強く反対していたが、ある晩ビリーが一人踊っている姿を見る。
それは今まで見たことの無い息子の姿だった。
ビリーの溢れる情熱と才能、そして“バレエダンサーになる“という強い思いを知り、父として何とか夢を叶えてやりたい、自分とは違う世界を見せてやりたい、と決心する。
11歳の少年が夢に向かって突き進む姿、家族との軋轢、亡き母親への想い、祖母の温かい応援。
度重なる苦難を乗り越えながら、ビリーの夢は家族全員の夢となり、やがて街全体の夢となっていく……。
やっと「ビリーエリオット」観てきました🕺 pic.twitter.com/kW417zExk0
— 明音 (@akane_akaruioto) 2020年9月27日
- 感想の前に…
- ドリームバレエ
- オールダー・ビリー枠の色々。美しいところ。
- Electricity
- 訳詞
- ビリーの兄、トニー
- 炭鉱労働による健康被害
- マイケル
- 映像
- サステナビリティ
- 炭鉱の存在
- センチメンタル
起承転結などはないです。
感想の前に…
ええ〜〜永野さん好きすぎる〜〜
ただただ喜びに耐えきれなくて重力に負ける😭
私、映画も初演も見てなかったから何も知らず
キャスティング発表でも
あ!なんかTLでめっちゃ見たやつ!
くらいの感じだったんだけど、
これ一度見てたら嬉しさで泣き叫ぶやつじゃないですか…結構びっくりしてる
Electricityで踊る永野さんが見てみたいなぁ…
(バースデーイベントのようなものが今後あったら見てみたいなぁ!!)
もっとバレエが使われているんだと勝手に思ってたけど
色々なジャンル混ざっているからこそ永野さんなのかな?と思ったら
このキャスティングで見られるの本当に嬉しい!!
ドリームバレエ
白鳥の湖のところ(ドリームバレエ)、
椅子回しながら踊るの大変でないわけがないのだけど、
こう、見てる方からすると支えられないアンバランスな椅子と
共に踊るビリーとオールダー・ビリーが
ピンスポットで抜かれて踊っている光景はもの凄く舞台映えしていて好きだなぁ。
本当に美しい。
この舞台、椅子の出番が多いなと思いましたが
椅子って踊りと合わせると映えるなぁと改めて知りました!
ドリームバレエを見てるとドン・キホーテを見た時に
クラシックバレエのダンサーさんと踊りが違うんだね〜と
話し合ったことを思い出しました!
だからこそオールダービリーなのかな?と感じるところでもあります!
オールダー・ビリー枠の色々。美しいところ。
オープニング
暗闇の中、ライトに照らされ浮かび上がるシルエットを見て
あっ、となるその瞬間を繰り返し思い出す。
光溢れる窓の向こうへ消えていく
と予想したときから
絶対好きだと思って足先指先までの全てが美しいの
“惹きつけられる”という言葉で正しいんだろうか?と迷ってしまう。
兼役
踊りのジャンルもそうだけどもオールダービリー以外にも沢山舞台上にいるの、
色々なことが出来てこそだと思うと
もの凄くシンプルに今日の舞台を見ることが出来て良かったなと思いました!
オールダービリーの兼役、炭鉱夫、警察官、バレエダンサーあと何あったかな?
炭鉱夫は普段着、つなぎ、クリスマスの服、牛など色々あって
結構いろいろな姿見られて嬉しい!!
バレエダンサーのお父さんに一言告げていく意味が
よく分かっていないんだけどどういうことなんだろう??
炭鉱出身でなかったとしても恵まれた境遇の出でないバレエダンサーが
支えを失って苦労したことを告げていっている、それだけなの?
それともその意味も違う??
Electricity
オーディションの面接の後に踊りだす曲はElectricity?
それ以前にもバレエしてタップしてアクロバット(であってる?)して
踊りのジャンルを一つに絞らない様々な魅力が混ざり合ってると思ったけど
Electricityは一曲の間で見える側面の多さ、可能性の広さに夢を見てしまいます!!
アクロバットの部分を見てああこれは大貫さんみたいだなぁと思いました!
オールダービリーにキャスティングされるの振りで分かりました。
だとしたら永野さんはどの部分で
大貫さんと違う魅力のあるオールダービリーだとキャスティングされたんだろう?
私はドリームバレエの椅子との親和性が凄くて
コンテンポラリーの雰囲気かな?と思ってるんですがどうなんだろうなぁ。
あと大貫さん見てないから分からないけど
ビリーを支えるの上手いのでは?という印象があります。
女性とのペアダンスとはまた違う未来の僕が輝かせてくれる、
過去の僕がいるから未来の僕はいる、
初心忘れるべからずもあったりするのかなと思いました。
世阿弥が生み出した「初心忘るべからず」という言葉の真意 | NHKテキストビュー
この記事を読むとバレエダンサーとオールダービリーに違いがあるといいなと思いますね。
オールダービリーにとっても初心の頃なんでしょうね。
訳詞
上下の視線の交差というのはこの記事を読んで
炭鉱夫が地の下を意味する言葉を言うんだなぁと言うのと
最後のヘッドライトの交差する光と炭鉱夫達が降りていく場面を思い出しました。
バレエ自体に上へ上へと目指すイメージもある。
エネルギー革命(第1次/第2次)
http:// https://t.co/9gQnqEdTxP
第二次世界大戦後の1950年代以降は
石油がより高いエネルギー効率と多面的な利用価値によって
急速に利用されるようになり、
石炭から石油へという第2次エネルギー革命が起こり、
石炭はエネルギー主役の座から降りた。
Electricityの“電気”が時代の移り変わりというのは
暖を取るための石炭が石油や電気のストーブへ変わっていくというような
意味合いなんだよねきっと。
なんとなく腑に落ちない。
あの場面での感覚を電気という表現は分かるけど
時代の変換での電気は納得出来なくて考えちゃう。
だってその前に電気自体は利用しているから。
石炭から石油に変わったことで電気が使われるようになったわけではない。
普及していったタイミングということなんだろうか?
電気を作る火力発電の燃料が石炭から石油へと変わったとかなら分かるんだけど
イマイチぴんとこない“電気”の時代変換の側面。
イギリスは、電気の時代への転換に遅れた/野口悠紀雄|文藝春秋digital
Electricityの“電気”の違和感は石炭→石油でなくて
その方が影響が大きかったのとイギリス病を濃く反映させてるのかな?
腑に落ちました。
炭鉱も列車もなくなれば雇用を失うというのもイメージがダブる。
ビリーの兄、トニー
TL見た感じだとお父さんの気持ちで泣けるのかな?と思ってたんですが
これトニーの気持ち考えたらなんともしがたい気持ちがあって肩入れしてしまう…🙈
炭鉱夫たちはおそらく自分が未来どうなっていくのか、
肺に塵が蓄積され、きつい肉体労働により身体を壊し短命…
それを知っていてストライキしているんだろうから重いものがあるなと思う。
だからトニーを見ていると輝かしくて力有り余る青年だからこそ
皆の暮らしのために背負おうとしているものの重さを感じてしまう。
生活のために己の命は短く太くみたいな感じだよね。
ビリーエリオットの役の中ではトニーの立ち位置が絶妙すぎてとても気になる。
ビリーのために変わろうとする父や
ビリーを支援してくれたスト破りした人への心境は耐え難いのも想像容易い。
自分はビリー(スター)にはなれず、
また“周りのことを気にかける”ほどには大人である現実とも
向き合ってると思うと悔しさでいっぱいになる。
さぁこれから歩み出そうとする若い人だからこそ
暗闇へ歩き出すのは険しすぎるよね。
どこかの怒ってる場面で着てるタンクトップかTシャツかに
チェ・ゲバラの顔がプリントされててあれは分かりやすく立場が表されてるんだろうな。
炭鉱労働による健康被害
炭鉱夫たちが始めに入ってくる時、
煙草を吸っているのを見てこういう方々は短命なんだろうなぁと感じたのだけど
最後炭鉱へ降りて行くときも素顔のままだから
これだけ強く生きようとしているのになぁと尚更強く感じてしまった。
細かいチリなどは肺に溜まっていくから
特殊なマスクをしないと病気になってしまうんだよね。
私詳しいわけじゃないんだけど今は粉塵マスクがある。
ということは炭坑の作業でマスクなし、
(肉体労働だからか、働き方と休憩の仕方が合っているのか、習慣か)
喫煙している、
どういう影響を受けているのかなんとなく察せる気がして考えてしまう。
http:// https://t.co/4Uq45Qcpfh
イギリス病
これはエル・システマを思い出します。
マイケル
マチソワ終了。
— 永野亮比己 (@akihikonagano33) 2020年9月27日
そしてビリーエリオットが本日で150回記念日でした。そんな記念すべき日に出演することが出来て感無量です。
ありのままで、何が悪い、個性が世界救うのさ〜
最高、この台詞。
マイケルは好きなものが好きなんだな〜と思うだけだったな👗
最後までただそう思えるのが素敵だと思う!
考えてみているけど言葉にならないものだなぁ。
映像
そういえばビリー・エリオットもそうなんだけど
過去にあった実際の映像を映すという舞台での映像の使い方なら私好き!
現実と虚構が混ざり合うとより真剣にお話へ入っていこうと思える気がする…
やる気の問題かな?分からないけど(笑)
サステナビリティ
sustainability=持続可能性
時間というのは難しいもので特に自分が関わっていれば
ビリーエリオットの炭鉱夫たちの必死さは当然だと思います。
ただ化石燃料というのは長い年月を経て生み出された過去からの遺産です。
もう少し長く時間を見たとして、
化石燃料は有限だからいつか尽きると思うと
炭鉱が続いた未来にも必ず終わりがあるのを感じてしまいます。
必ず尽きることが分かっています。
持続可能でないから頼るだけなら必ず盛者必衰の運命です。
もし炭鉱夫たちがこの後の未来新しい職を得たのなら
いち早くこの運命から抜け出し、
未来の子孫を破滅へのレールから外したとも言えるかもしれない。
そういう側面あったとしても今を生きていれば怒るのは当然ですが。
石炭から電気への移行ならば
もっと早くタイムリミットは迫っていたんだろうな。
ライオンキングの生態系とは違う方向から
地球環境問題、都市(地域)環境問題に触れる作品ですね!
炭鉱の存在
こういうの言葉にするの難しいのだけど
環境問題について考えるのが好きです。
情報を見つければ見ます。
だから当然ですが知ってることは古いし、あまり知らないけれど考えるのは好き。
そしてたまたまイギリスの都市は私が好んで学んでいる部分でした。
主に都市と郊外の関係性を見ていたんだけど
都市と郊外を繋ぐのが石炭を使用する列車、
産業革命による恩恵だね〜くらいのことしか知らなくて。
じゃあ都市と炭鉱の関係は?という疑問がビリーエリオット見てからずっとある。
炭鉱については炭鉱の少年労働問題くらいしか聞いたことない。
炭鉱、少年…と条件揃ったからビリー出てきた時に
もしや働かされているんでは?と思ってドキッとしました💦
この時代は労働組合があるし、労働者の地位が上がってきていて良かったなぁ〜😭
探しても欲しいような答えはまだ見つけられていないです。
センチメンタル
今まで永野さんきっかけで見に行った舞台で
自分に合わなかったと思う作品がなくて、
むしろ過去遡っても一つもなくて有難いことだなと常々思います。
というのを思ったのも赤坂ACTシアターという場所での公演だったからです。
本日のマチネ終了!
— 永野亮比己 (@akihikonagano33) 2020年10月3日
ロミジュリ初演で初めてACTの舞台に立ってから四季を離れた後も、宝塚の振付で花より男子、からのビリーエリオット。赤坂ACTは何かと縁があり大好きな劇場。明日も楽しめますように!#ビリーエリオット#my15回目