珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

レ・ミゼラブル-2021/07/13-

2021/07/13(火)マチネ

帝国劇場

 

N列

 

作 アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク

作詞 ハーバート・クレッツマー

オリジナル・プロダクション製作 キャメロン・マッキントッシュ

演出 ローレンス・コナー / ジェームズ・パウエル

指揮 若林裕治

 

キャストさん

ジャン・バルジャン 佐藤隆紀

ジャベール 川口竜也

ファンテーヌ 知念里奈

エポニーヌ 唯月ふうか

マリウス 内藤大希

コゼット 熊谷彩春

テナルディエ 駒田一

マダム・テナルディエ 谷口ゆうな

アンジョルラス 小野田龍之介

ガブローシュ 重松俊吾

リトル・コゼット 宇佐見有紗

リトル・エポニーヌ 三浦あかり

司教 増原英也

工場長 石飛幸治

バマタボア 武藤寛

グランテール 川島大典

フイイ 杉浦奎介

コンブフェール 古川隼大

クールフェラック 今井学

ジョリ 島崎伸作

プールベール 藤田宏樹

レーグル 藤岡義樹

バベ 岩﨑巧馬

ブリジョン 松村曜生

ラクスー 土倉有貴

モンパルナス 田川景一

ファクトリーガール 宇山玲加

買入屋 廣野有紀

かつら屋 桑原麻希

マダム 松岡美桔

女(宿屋の女房) 中村萌子

女(カフェオーナーの妻) 木南清香

女(病気の娼婦) 石丸椎菜

女(鳩) 大泰司桃子

女(あばずれ) 篠崎未玲雅

女(若い娼婦) 井上花菜

帝国劇場 ミュージカル『レ・ミゼラブル』

 

レ・ミゼラブル観てきました🚩

12年ぶりだから以前は旧演出だったようなんだけど廻り舞台だったなぁという朧げ記憶しかなくて。でもバリケードを見てたらガブローシュは客席に向かって手を広げていたような気がしてきました。映像演出の淡さはデュフィ「旗で飾られた通り」みたい。 

【アート 美】時代刻むフランス20世紀の名作 「ポンピドゥー・センター傑作展」(1/4ページ) - 産経ニュース

ここの前にやってたアメブロの前に消したアメブロがあって、そこに感想入れてたから見た記録だけでもと2011年に書いたやつ。本当に10年後でした。状況によってチャンスが巡りタイミングとなりました。感謝です。

レ・ミゼラブル-2009/11/13- - 珈琲とmilkのパーセンテージ (hatenablog.com)

映画レミゼのRed&Black、血まみれの様相が私には耐えられなくてずっと目をつぶっていてこのリアルさは私には合わなかったけど映画であるからこその良さなのだと思っていますもうレミゼは見られないかも知れないと思っていました。けれども舞台は救いです🙏見られないものが見られて感じられるの有難い。

映画レ・ミゼラブル - 珈琲とmilkのパーセンテージ (hatenablog.com)

やりきった〜という気持ちで観劇するぞ!と取ったチケットであったわけですけれども、想定以上に大変だったこともありましてレミゼがあるから力尽きて休まなくてもいいよう体調管理しなければ…とモチベーションになっていました。おかげ様で無事乗り越えられまして勝手に感謝しています🤗

 

クレッシェンドで思い出したけどジャン・バルジャンが最後の最期に以前と同じ高い音を歳を重ねて優しく人生を振り返るように置いていくの、あれ凄いなぁ〜と思って!声を張って歌うのも大変かと思うけれどこの場面の方が同じことされてるの聞いて驚きました!

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これは声を張っているけれど同じことを命尽きる前の歌声でするの!本当にびっくり!

 

マリウスとコゼットは前からこんなにロミオとジュリエットだったんだろうか?
革命に燃えるアンジョルラスと恋をしたマリウス、コゼットに出会うまでは同じ道だったのかもしれないけどマリウスが生への道を歩み出して同じ場所にいても分岐点を見ている心地になる。

 

エポニーヌがマリウスの本を取って投げ、髪を褒めるところ。端的だけど今までの暮らし方が見えてしまって心からの愛を伝えているからこそお互いの違いが色濃くなってしまうの苦しくなってしまう。今まで触れていないから本の良さをエポニーヌは知らずまた知らないことをマリウスは分かっていて、またそう思われていることにエポニーヌは気づけないの悲しい。エポニーヌはとても頭の良い女性だと感じます。だから余計です。

 

民衆の歌「鼓動があのドラムと響き合えば」と聞くとラヴェルボレロ』のスネアドラム思い出す🥁

https://youtu.be/s_pSJOkmYBA

 

私はジャベールの自らの信念と正義が揺らいで迷ってしまうの、とても人間らしくて惹かれる。ファンテーヌが秘密のない人なんているの?みたいなことを問うけれど迷わない人もいないのだから優しさに包まれて欲しくなっちゃう、あんなに冷たい水ではなく。

前々からめちゃくちゃ川口フロロー推されててTL見ても湧いてるの見てたから気になっていました。今回ジャベール見られて嬉しい🙌橋で自身が揺らぐ姿を見ているとわぁあこれはさぞ素敵なフロローだろうなぁというのも想像出来て気になります!この揺らぐというのも親近感を覚えるようなものがあるのは何由来なんだろう?映画のラッセル・クロウさんはどこか遠い人であったから川口さんのジャベールは物語に入り込みやすい気がして好きなのかも!

youtu.be

劇団四季:ノートルダムの鐘:ナンバー集 - YouTube

https://youtu.be/7az54ylC7HU

 

エビータでも「スーツケースを抱いて私もいつかは恋が終わるのを知ってたれけど それでも恋が終わるのは悲しいものよ そうでしょう 三月が過ぎたら電話をくださるわね 死にはしないわ 悲しい思いでも忘れましょう それでも今は辛い」だけ岩谷時子さんが訳されてると知ってるから「夢やぶれて」の“夏 あの人来て 喜びに溢れた 私抱いたけど 秋にはもういない”で聞いた時の感情を思い出します。

“名乗れば牢獄 黙っていても地獄”
この韻がいずれにせよバルジャンにとって待ち受ける未来の辛さがそう変わらないことを感じさせて好きです。

岩谷時子先生…安らかにお眠り下さい。 – 石井一孝の情熱マニア日記

 

オリバーが気になっているから思うのだけどレミゼでオリバーにあたるのはコゼットなのかなぁなどと思いつつ、テナルディエはクロパン(ノートルダムの鐘)のようでフェイギンにも思えるなぁと思って。「世間は狭いね~~~」

 

娼婦が象徴的に出てくるミュージカル多いけれどなんとなく分かったとしても肌感で分かった気になれない。生活の中に溶け込んで当たり前にスッと理解る感覚があるんじゃないか?と羨んでしまうけどどうなんだろうなぁ。

“愚かな幻 木枯しが吹き消し”を聞いてこういった哀愁は木枯らしなのかもしれない!と風の夜の狂詩曲(=メモリー)を思い出しました。

 

天上へ昇っていく姿は何度も見ていても永遠の命を得た姿が描かれているのは初めて気づけて経験値だと思いました!嬉しい!繰り返し話されている 死は平等。だから白い服なんですよね多分。

 

パンフレットの“新約聖書的な大きな愛を伝道しようとするバルジャンに対して、旧約聖書的な神の道を行くのがジャベール”昨日読んで考え始めました(気づきが遅いね)
身につけている服の色にも含みがあるんだろうなと博愛の赤を見て。

神港教会 牧師 岩崎謙による「ジャベールのまなざし」 聖書はルカによる福音書

『旧約聖書』とは何か?「創世記」や「ヨブ記」のあらすじも解説 | TRANS.Biz

 

民衆の歌の前にジャンバルジャン…と思うメロディ流れて“戦う者の〜”って始まってる??全然自信ないから間違ってるかも(笑)意図的なテーマなのか繰り返しが多くてスコアを読み込んでも楽しそうなミュージカルだというのを感じました🤗

曲というよりも金管の晴れやかなパリッとした場面転換で〜す📯とでも言うような合間の音楽をどこかで聞いたような…と思ったけれどこれは多分どこかで聞いてるんだろうと思う、パッと浮かばないだけで。

 

パリ カルチェ・ラタン界隈 - cafe mare nostrum

見てもいないのだけどラ・ボエームはこんな雰囲気が漂うのかな?と思える様相があるなとレミゼの学生を見ていて思いました。

舞台は1830年頃のパリ。
 国王ルイ・フィリップの時代。
 《レ・ミゼラブル》の学生暴動は1832年 6月 5日でしたから、ほぼ同じ頃の出来事だと考えられます。

《ラ・ボエーム》の基礎知識(1)

  

フランスかくめい【フランス革命】 | ふ | 辞典 | 学研キッズネット

 

昇天とは - コトバンク

No.507フランスの祝日「キリスト昇天の日」|地球の歩き方

 

最後にジャン・バルジャンの手を取るのがファンテーヌとなんで“エポニーヌ”なのか?
これについて私はあまり疑問ではなかったから色々こうでは?ああでは?と言ってみてたけども結局“誰かを愛することは神様のおそばにいること”と考えたら少し分かった気がすると言われて逆に私は迷い始めた(笑)でもジーサスがいたのがマグダラのマリア、いなかったのがグリザベラという自論聞いて落ち着きました。

 

レ・ミゼラブルって歌舞伎っぽいねと話したけど実ハも多いし確かに歌舞伎かも!

 

そういえばレミゼのパンフって香盤表載ってて驚きました!!
こういうのって通いつめて把握するんじゃないのか…!すごい優しい〜〜〜!