珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

ミュージカルジャージーボーイズ-2022/10/29-GREEN

2022/10/29(土)マチネ 東京千秋楽

日生劇場

 

脚本:マーシャル・ブリックマン&リック・エリス

音楽:ボブ・ゴーディオ

詞:ボブ・クルー

演出: 藤田俊太郎

 

キャスト

フランキー・ヴァリ花村想太

トミー・デヴィート: 尾上右近

ボブ・ゴーディオ: 有澤樟太郎

ニック・マッシ: spi

ボブ・クルー: 加藤潤一

ジップ・デカルロ: 山路和弘

ノーム・ワックスマン: 戸井勝海

メアリー 他:綿引さやか

ロレイン 他:小此木麻里

リード・エンジェル 他: 遠藤瑠美子

フランシーヌ 他:ダンドイ舞莉花

ハンク・マジュースキー 他:大音智海

ストッシュ 他:山野靖博

ジョーイ 他: 若松渓太

ドニー 他:杉浦奎介

フランス人ラッパー 他:岡施孜

スイング:宮島朋宏

 

あらすじ

はじまりはニュージャージー州の貧しい片田舎。

“天使の歌声”を持つフランキーは、成功を夢見る兄貴分のトミーとニックのバンドグループに迎え入れられる。早速3人での音楽活動をスタートさせるが、フランキーの歌声をもってしてもグループには未だ何かが欠けていた。

鳴かず飛ばずの日々が続く中、作曲の才能溢れるボブが加入する。フランキーの歌声に魅了されたボブは、その声のために曲を書きたいと思うのだった。しかし金もコネもない彼らを待っていたのは過酷な下積み生活。そんな中でも彼らは自分たちの音楽を磨き、それぞれの才能を開花させていく。そしてついにボブの楽曲と4人のハーモニーが大物プロデューサーの目に留まった。彼らは「ザ・フォー・シーズンズ」としてレコード会社と契約し、《Sherry》をはじめとする全米ナンバー1の楽曲を次々と生み出していく。ヒット曲につぐヒット曲、長期にわたるツアーで、家族を顧みずに酒と遊びを繰り返す日々が続く。富も名声も手にしたはずの4人だったが、輝かしい活躍の裏では、莫大な借金やグループ内の確執、家族の不仲など、様々な問題が勃発し、彼らの固い絆を蝕んでいった。それらはやがて取り返しのつかない大きな軋轢となり、グループを引き裂くのだった。

成功と挫折。あまりに劇的な春夏秋冬を駆け抜けていく4人がその先で見たものとは―。


www.youtube.com

日生劇場 ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』

 

 

spiさん気になるな~と思った数年前、個人で出されてるCD買って良かったから何かほかの過去作品も…とジャージー・ボーイズCD買いました。で、そういえば前に映画良いよとおすすめされてたな~と思って気軽に「CD買っちゃった!聞く?」と言ってから散々勧めたのに今更勧めてきやがってと永遠キレられてる(笑)そんな未だにキレ続けてる人と一緒に東京千穐楽観てきました🙌おめでとうございます!いやでもここまで言われると映画を勧めてくれた時から触れていたらどうだったかな?と考えちゃう😊けどきっと今回が星が重なった時期なんだよね!

ちな、CD購入できるらしいので載せとく!

 

 

東京の拍手

この日ロックの殿堂でトミーの「一般大衆だからだ」で拍手が起きました。これロックの殿堂に立ったフォーシーズンズを演じている光景なわけで実際にも起こったであろう拍手が時を越えて日生劇場でも起こったことに重なりを感じて感動します。加えてステージの上と観客を一体化させる拍手で場がひとつになった感覚がありました😭過去再現だけど今であり、一般大衆が望んでフォーシーズンズが舞台にもう一度集う"私たちの"という一体感、感情までもが今に再現される。こういう新鮮な反応は東京だとどうしても起こりづらいのに自然で素直な気持ちの発露だった。好き。蛇足ですが"東京の観客は厳しい"は目の肥えた人が多いわけじゃなくて評価するもしくは舞台関係者つまりは玄人比率が高いからだと思う。東京の観客だって素人はそう他の公演地の観客と変わらない。ただ公演期間長めなことが多いからリピーターは多いってのがプラスにもマイナスにも作用する土地ではあるよね。だからこの瞬間、評価する空気感より舞台に対する素直な感想反応が勝ったのかもしれない。とにかく東京で舞台を見ているとは思えないなと思って嬉しかったです😂今日の東京楽は特に感じたけど終わりのある作品なんだなと。だから実際目の当たりにする変化が生きている感じ。my楽でしたけどまだこれから旅が続くと思うととても観に行きたい~~

 

コンポジション

お金がない!一文無しだ!」のボブ・クルーの部屋にあるカウンター、モンドリアン(コンポジションとか)みたいでいつもかわいい~この人のお部屋お洒落なんだろなと思う。

www.artpedia.asia

 

ニック・マッシ

夏で昔の組み合わせに戻そう!とトミーが言うのに対してフランキー次第なんじゃないか?と返すニック。トミーはボブと車に乗りたくないだろうなと思うけどニックはどうなんだろう?

ニックは俺のグループと口にしてて確かにトミーと似た抜け出す道を探ってる野心を確実に感じるんですがもし俺のグループをつくってもフランキーにはきっとならず(レコーディングのコーラスのように)グループ全体を率いるんだろうなと思う。

ここで自分に大分近づけた考えがフッと浮かんだのだけどニックにはグループが必要なんじゃないかって。”俺のグループ”と言うのも自分が行動しやすいも入ると思うけれどグループが自分には必要だと考えているからなのかもしれないよね。それは自分が支える意識あってのものかもしれないけども。支えるための低音ってやってみたら分かるけど一人で演奏するの本当に楽しくない(笑)低音は自分の楽譜の音を頭に思い浮かべて演奏するのではなくて常に上にのせる音を頭に流してどうのせるか考えているものだと思う。どうしたらより魅力的に聞こえるか、そのために自分はどうあるか…そういうものだと思う。基本精神がお節介の極まりといいますかそういうとこある気がしてる。言わなくても自然にグループには自分が必要と思ってるんだと思う。だからボブの発言は何度聞いてもえぐい。

 

踊り

JB全体通して印象的というか頭に残るのが左足を床と平行に伸ばす(足先が向かっている方向は上手)ポーズかも。時間がふわっと浮き上がるような感覚から体感と時計の時間にズレが生まれるからかな!そういうの好き。

花村さんの人差し指の伸ばし方がクラシックバレエの中指(中心にしてると聞いた気になって調べたけど分からない)のような美しさあって綺麗✨ダンスの印象と違ってつい気になっちゃう。

Working My Way Back to You

マリオジャンプみたいなとこだけやりたい気持ちになる👊めっちゃ楽しそう!両手を腰でヒラヒラ振って(インサイドキックみたく)足の内側を見せるように右左右、左右左とステップ踏む振り、花村さんの軽ろやかさも相まって見ていて爽快で心地良いの好き。

 

グッズ紹介

トランペットにワイヤレススピーカーでミュートしてるの好き(笑)グッズ紹介かわいくて好きでした!

 

服装

秋の刑務所でかっちりコート、演奏中はかなり下まで開けたシャツ、まだ言葉で説明できないけど印象的だなと思った。普段の私服が大人の男性としてキマっていくのに対して演奏衣装はゆるくてジャージーの頃を感じさせる。春の刑務所、夏の演奏衣装を先に見てるからなんだろか?あとトミーは四人の中でも一人私服でも演奏衣装、ジャージーを感じさせるようなやんちゃさがあって3人と差が出てくるの形だけでも装うタイプではないんだなと思う。

 

タイタニック

氷山の一角に~順調な航海だったと言うだろう。→タイタニック

タイタニック号生存者数は?どこに沈んでる?引き上げられない理由とは | あそれねブログ

ただ問題があったよという比喩にすぎないかもだけど。ミュージカルタイタニックのようなイメージ浮かぶ。

 

ロレイン、メアリー

みんなまぁそれぞれではあるし、その世代というより当時の考え方もあると思うけどフォーシーズンズの中で誰が1番相容れないってフランキーだなと思う。自分を大切にしない人も好きじゃないけど相対する人を大切にしようとしていないのも好きじゃない。

4度見て4度ともロレイン「ほっときなさいよ~そうっとしておいてあげて。彼、惨めだったわ。」の後にフランキーが言う「クソッ」であ、この人嫌いだな~~と思ってしまう。この状況で先に彼女の心配でなくて自分の女に手を出されたというところ気にしちゃうんだ?こんな聡明な人を目の前にしてモノ扱い?と直感的にとても失礼な物言いと思考だと知れてカチンとくる。そもそもフランキーは出会って誘う時からとても失礼だけど好きなのか将来を見込んで近づいたのか分からないですがとにかくロレインが選んだことには変わりない。我慢覚悟の上で仕方ないとはいえあんな一人の人間として見られていない発言繰り返されてるのに去り方までスマートで本当に出来た女性。格好良い素晴らしい👏「教え方が上手かったんでしょうね」もクールな返しで好き。きちんと「いつだって引いてるじゃない」とヒントまで出してあげて最後までフランキーを思ってくれるこんな女性なかなかいない。自分と関わる人へ真剣に向き合って考えている方なのだろうな。人として出来すぎてる。どうやったらあんな素敵な女性になれるんだって感じ。だからこそ本当に別れて良かったなとあの場面は思います。

ボブの「万有引力の法則」を聞いた瞬間にこの人は適当にもっともらしいことを言うには長けてるんだなと分かるし、ニックの「メアリーの悪夢」という表現も大変失礼だしほんとどうなの?って言葉の選択いっぱいある。聞くたびに喧嘩腰になる(笑)メアリーなんて引く手余多な女性が将来性を見込んでフランキーを選んでるのに最終的に家庭に落ち着くというささやかな女性になったんだよね。メアリーが家庭に落ち着きたい女性だとは出会った時からは感じられないから途中で変わったのか変えたのかな。ジャージーボーイズで描かれる男性は女性は男性に従属するものという前提が強すぎるんじゃない?描かれる社長、プロデューサー、DJなどの立場の人は皆男性だし、女の子はプレゼントされるものだし価値観疑う機会がなさそう。大分しんどいな~と思わざるをえない。だから悪いのだけどロックの殿堂でフランキーに対しては本当に家族と上手くいってる?と疑いの目ではある。

 

Backup Medley

「今、雨が~」はフランシーヌのBye Bye Baby あたりが光景重なる。後の光景とダブるようになってるのかな~と自然に思ってたけどそう?「行かないで」は物語中の沢山の別れ一つ一つに当てはまる気もするし、最後に結局女性よりフランキーが目立って取っていってしまうのも展開の示唆に見える。最後のは良く分からないから深読みするならスカイブルーを茶色にするのはノーマン・ワックスマンってところかな?でも前回までは配役違ったんだよね?なら関係ないんだろうなと思う。

 

細々呟き

・名前は赤毛のアンのeのつくアンみたいなやつなの??

ジャージー・ボーイズを一緒に作ってることも含めてゴーディオとクルーの関係の熱さもなかなかだなと思って好き。

トッポ・ジージョって誰?と思ってたことをやっと調べてみたんだけどこのネズミのキャラクターのことなの??てっきりウィーン少年合唱団トッポ・ジージョという有名な少年がいたのかと思ってた…

 

 

 

ジャージーボーイズのチケット、4枚持ってました。今までを振り返っても1ヶ月には4公演観に行くのが最大回数です。始めから最大数で全力だったから4公演も取って大丈夫?と心配されましたが杞憂でした。じっくり浸れて良かったなぁと思っています。

 

 

 

追記2022/11/23

深夜だから…誰も見てないよ。呟いてしまえと思うことあるじゃん?いざ呟いてみたら思ったよりいいねいただいて見ていただいていると自覚せざるをえない。もう自分の浅はかさといたたまれなさに逃げ帰りたい。だから夜は駄目なんだよ(笑)ただ呟いた内容に関しては嘘偽りなく思っていることです!それは本当!

 

ストレートプレイの俳優さん、声優さん、今まで見てきた俳優さんとspiさんニックの語りは何かが違うのだけど何が違うのか分からないな~とずっと考えてる。言葉と仕草動作が伴ってて、区切るわけでなく言葉が聞こえてきて、なにより空間をフラットにする自然さ…言い表しようがなくてずっと不思議。

当事者である過去と第三者としての導きがなだらかに変化するから不思議な感覚。実際に空間が混ざり合う客降りとはまた違う舞台と客席の境が語りで曖昧になる感覚はハーモニーなのかも😂だからこそ劇場は身体で味わう場所なのだなぁと思います!

JBの作品自体、四季をメンバーがナビゲートするから例えばニックならナビゲートするニックと物語・過去のニックが存在する。それって四次元的な俯瞰になるのかなと浮かんだけどそれであってるのか分からない、三次元に生きてる人間ですから。

四次元とは - コトバンク

 

ニック見てからより思うようになったんだけど朗読劇でどう語るのか見てみたい。言葉だけで伝えるのか、身体と連動して伝わってくるのかどうされるんだろう?って気になる。舞台俳優さんが朗読劇をする際、身体表現をするか、しないか、どの程度表すのかの選択って面白いから見てみたいなと思ったわけですがやっぱり見たことないなと思うのかもしれない。

 

これ何度か考えてて色々な部分重なるんだと思う。ニックの少し遠回りして話す感じや結局伝わってないところが自分と似てるな~~と思って毎度そうなんだよって反省する(笑)

 

今、クリスマスキャロル読んでて影響されてるんだけども舞台見て幸せだなと思ったことをお話したり(話を振られた側で考えると思い出すきっかけになって幸せが甦る)、影響受けて考え方や行動を変えたりというのは自分にとっての価値のあるものを独り占めせず分かち合ってるようでいいのかもしれない。JB見ても最初に思ったけど同じように体験している人がいてくれるからこそ分かち合えるんだなと感謝の気持ち🙏話を聞いてくれる方がいたとしても分かち合うことにはならないのだから。その境は"リアルタイムか否か"であると思う。例え1人で観たとしてもSNSなどを通して共有する喜びを感じられるのだと思います😂

フランキーはあの瞬間・街灯の下のハーモニーが生まれた瞬間を今も探し続け、ボブは今も共にいる。さらにトミー、ニックも共にあるためにはフォーシーズンズを体感している一般大衆が不可欠なのも良い物語。彼らだけの青春であり、私たちの青春であり、私の青春を呼び起こすものまたは青春そのものなのかもしれない。