珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

Der Wandererーさすらい人-2023/02/26-

2023/02/26(日)15:00

世田谷パブリックシアター

 

演出振付:金森穣

音楽:シューベルト

衣裳:堂本教子

木工美術:近藤正樹

出演:Noism0、Noism1

Noism0+Noism1『Der Wandererーさすらい人』 | Noism Web Site

どうしても観たくて「Der Wandererーさすらい人」行ってきました🌹
シューベルトの音楽と共に身近な愛と死から戦死者の鎮魂まで連なり重なり影響しあい残されていくようでした。お一人お一人の華を目にする機会なかなかなかったので嬉しいです!

 

2012関東公演からしか私は知らないのだけどゲストダンサーがいたことを含めてもお一人お一人の身体性に特徴があって集団としても個人としても魅力があるなと思い返して。 今のNoismは心の明るい方が多いのかもしれない。光を灯すような陽属性の身体が新鮮に思える。

 

個人的には中尾さんの踊りが好きで注目してます。ソロ、愛の対象が広そうだなぁ夏の夜の夢のパックみたい?と考えてたら男性二人女性二人に薔薇を差し出されてて尚更そう見えちゃう(笑)

 

途中静かで大人しい表情の踊りだったからカルメンのミカエラをされてるみたいと考えた女性ソロ。次第に薔薇をあちこちに植え始める。ホセがカルメンを追いかけてしまい婚約を反故にされたミカエラが印象深かったけれど本来愛情深い人だものなとこちらも物語を重ねてソロを見ました。

 

「Mein Vater」「Mein Sohn」と聞こえたから多分魔王だと思うけど最初黒シャツ=魔王、水色シャツ=父親、オレンジパンツ=息子?仮にそうだとして魔王に抱き抱えられるのが途中で息子から父親に変わって。息子の死で父親まで魔王に連れていかれてしまうのだろうか?

 

戦死者の鎮魂というのはパンフレットを読んだからであって薔薇を植える光景はダンサー、Noism、新潟市、劇場文化などに対する愛に見えます。命は永遠ではないけれど愛は残って永続的であるといいよね。

 

事前に普遍性があるから他の方にも踊って欲しいという意見を目にしていて確かに色々なダンサーさんで見てみたくなるなと思いつつ、あてがきだろうしなぁとも思いつつ。