2023/11/4(土)
4階幕見席
青木 豪 脚本
宮城 聰 演出
極付印度伝
マハーバーラタ戦記(まはーばーらたせんき)
序幕 神々の場所より
大詰 戦場まで
太陽神(たいようしん):坂東彌十郎
仙人久理修那(せんにんくりしゅな):中村錦之助
百合守良王子(ゆりしゅらおうじ):坂東亀蔵
風韋摩王子(びーまおうじ):中村萬太郎
汲手姫(くんてぃひめ):中村米吉
阿龍樹雷王子(あるじゅらおうじ)/梵天(ぼんてん):中村隼人
納倉王子(なくらおうじ):中村鷹之資
沙羽出葉王子(さはでばおうじ):上村吉太朗
森鬼獏(しきんば):尾上菊市郎
森鬼飛(しきんび):上村吉弥
道不奢早無王子(どうふしゃさなおうじ):市川猿弥
亜照楽多(あでぃらた):河原崎権十郎
羅陀(らーだー):市村萬次郎
大黒天(だいこくてん):坂東楽善
マハーバーラタ戦記(まはーばーらたせんき)
古代インドの神々の世界と人間界が交わり合う壮大な物語
ここは神々の世界。神々は人間界を見下ろし、争いを繰り返す人間たちを嘆きます。そんななか、人間界に救いの手を差し伸べたのは太陽神(たいようしん)。象の国の幼き汲手(くんてぃ)姫に子を授け、その子、迦楼奈(かるな)を、平和を以って人間界を平定する救世主として君臨させようと試みます。しかし、汲手姫は迦楼奈を出産するも、赤ん坊の迦楼奈をガンジス川へ流してしまいます。そして、太陽神と対立する帝釈天(たいしゃくてん)は、力を以って世界を支配するべきだと、こちらも汲手姫に子を授けます。帝釈天の子の名は阿龍樹雷(あるじゅら)。
歳月は流れ、亜照楽多(あでぃらた)と羅陀(らーだー)夫婦に育てられた迦楼奈は天性の弓の才能を秘めた青年へと成長を遂げます。ある日、迦楼奈は太陽神から、迦楼奈こそが人間界の救世主であるとお告げを受けます。自らの宿命を悟った迦楼奈は、弓の修業のために家を出る決断をし、旅立つのでした。
都では、王族として育てられた百合守良(ゆりしゅら)、風韋摩(びーま)、阿龍樹雷ら五人の王子と、従兄弟にあたる鶴妖朶(づるようだ)王女の姉弟による王位継承争いが勃発。仙人久理修那(くりしゅな)の助言により、王位にふさわしい者が誰かを競う武芸大会が開かれることとなります。都へやってきた迦楼奈もその武芸大会に出場し阿龍樹雷王子と相対しますが、その様子を見た汲手姫は、自らがガンジス川に捨てた幼子が迦楼奈だと気づき…。
激化の一途を辿る王位継承争いに巻き込まれながらも、自らの使命を全うすべく葛藤する迦楼奈。来たる決戦のとき――同じ母をもつ兄弟でありながら、それぞれの使命を背負い人間界に生を受けた迦楼奈と阿龍樹雷はついに雌雄を決する戦いへと向かい…。
「マハー」は「偉大な」の意、「バラタ」は「バラタ族」を表し、「偉大なバラタ族」の物語である古代インドの神話的叙事詩「マハーバーラタ」。平成29(2017)年に『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』として歌舞伎座で上演されると、古代インドの壮大な物語と歌舞伎との新たな融合が大きな話題となりました。初演から6年の時を経て、あの熱狂と興奮が再び歌舞伎座に帰ってきます。自らの運命と向き合い、その使命を胸に懸命に生きる者たちの葛藤を描いた、神と人間が織りなす壮大な物語にご期待ください。
マハーバーラタ戦記✌️
— 明音 (@akane_akaruioto) 2023年11月4日
幕見席戻ってから初めて🙌通しも初めて~~ pic.twitter.com/VpxJkhAMqK
マハーバーラタ見たいと思えど11月予定入れちゃったよな~また観に行けないかな…と正直思ってたんですがこの稽古写真の隼人さんあまりにも格好いいしキマッてらっしゃる~!菊之助さんとの格好良さの違いが出てて凄いな~~と見つめてるうちに幕見で通せば行けるのでは?と思い付いた次第✌️写真一枚だよこわい(笑)
インド映画の題材、大概私が好きそうな感じだから気になるのだけどバーフバリPVの矢が刺さる兵士を見てしまって諦めてました💦RRRも同じく。でもものすごく興味あったから歌舞伎・舞台で見られてとても嬉しい!
前回配役を拝見して、熱~~🙈
阿龍樹雷王子やっぱ前回松也さんか~大変分かる!あと風韋摩王子が亀蔵さんも分かるし、鶴妖朶王女が七之助さんなのものすごく分かる!いやだからこそ今回の配役とてもこれからに期待されてるのも感じるし見ていてわりと直近の今後が楽しみだなぁと思えて最高でした✨
風韋摩(ビーマ)王子が心をさらっていくよね…かわいい🙈とにかくかわいいまっすぐそしてかわいい。萬太郎さんの風韋摩王子、力強さと元気いっぱいそして竹を割ったような気持ちの良い性格が見ていて心地いい~~かわいい~森鬼飛が一目惚れするのめっちゃ分かる~と思えて嬉しい😂
映画見てないにしてもRRRのナートゥダンスは知ってるから二幕頭でのナートゥパロそのまんますぎて面白い(笑)弗機王の争いを好まず娘 弗機美姫の婚約者である阿龍樹雷王子を大切にしている和平感がハートフル💕王道のプリンス、プリンセスなのも甘くていい~~
序幕 神々の場所を見てこれは仏像もハマれるようになったな?と思った(笑)なんでもきっかけは舞台だよ。今まではこのポージング素敵だなくらいしか思えなかったのになぁ。
双子の沙羽出葉王子と納倉王子が吉太朗さん、鷹之資さんなのとても思い出す関係性でした🙏勝手に歌舞伎座前でアクスタ撮影なさってた審神者の方を思い出して良かったですねと思うなど😂同田貫で鷹之資さん初めて拝見したから納倉王子のお声ただただ驚く~~そりゃそうなんだけどお若い!
いきなり太陽神が現れたと思ったら子を抱いていた汲手姫の困惑は独白にただただ頷くばかり。母なるガンジスに平和を祈る少女の清らかさが母になった汲手姫からも感じられるの米吉さん素敵だなぁと思って!
お名前をめちゃくちゃ見かけてたので気になってた芝のぶさん。鶴妖朶王女が理想的ヴィランかつ迦楼奈によって変化があるというそもそも魅力があるお役!芝のぶさんの鶴妖朶王女、お声が格好良すぎて第一声からおちてしまうよね(笑)
『バガヴァッド=ギーター』は、戦争で殺し合いに直面して悩むアルジュナ(バーラタ族の王子)に対して、アルジュナの乗る戦車の御者に化身したクリシュナ(神)が、自己の欲望や目前の勝利を願うのではなく、人としての本務、つまり神への信愛(バクティ)によって神と一体化することで現世の義務を果たすことも可能であると説く。こんな一節がある。
(引用)成就に達した者が、どのようにしてブラフマンに達するか、私(クリシュナ)はそれをごく簡潔に説くから聞け。アルジュナ。これが知識の最高の帰結である。清浄な知性をそなえ、堅固さにより自己(アートマン)を制御し、音声などの感官の対象を捨て、また愛憎を捨て、・・・・我執、暴力、尊大さ、欲望、怒り、所有を捨て、「私のもの」という思いなく、寂静に達した人は、ブラフマンと一体化することができる。ブラフマンと一体になり、その自己(アートマン)が平安になった人は、悲しまず、期待することもない。彼は万物に対して平等であり、私(クリシュナ=神)への最高の信愛(バクティ)を得る。信愛により彼は真に私を知る。私がいかに広大であるか、私が何者であるかを。かくて真に私を知って、その直後に彼は私に入る。私に帰依する人は、常に一切の行為をなしつつも、私の恩寵により、永遠で不変の境地に達する。
<上村勝彦訳『バガヴァッド=ギーター』岩波文庫 p.138>
有名な部分だとイヤホンガイドで聞いて考えたけど全然ピンときません。現世肯定(カーストの規制に従う)はそうなのかなぁ?と思えてもまだよく理解出来ていない感じがします。