2013/03/26(火)ソワレ
新国立劇場 中劇場
「The Well-Tempered」<演出・振付:中村恩恵>
(第一・第三楽章) 湯川麻美子 山本隆之
(第二楽章) 本島美和 高橋有里 西川貴子 寺田亜沙子
堀口 純 五月女 遥 中田実里 原田有希 若生 愛
菅野英男 福田圭吾 清水裕三郎 田中俊太朗 宝満直也 八木 進
第一部 アルヴォ・ペルト
第二部 スティーヴ・ライヒ
第三部 ヨハン・セバスチャン・バッハ
「O Solitude」<演出・振付:中村恩恵>
宝満直也
音楽:ヘンリー・パーセル
「Who is “Us” ?」【新作】<演出・振付:中村恩恵>
長田佳世 福岡雄大 八幡顕光 江本 拓
音楽:フランツ・リスト ほか
「solo for 2」 <演出・振付:金森 穣>
Pt.1 竹田仁美 福田圭吾
Pt.2 米沢 唯 福岡雄大
Pt.3 小口邦明 & 小野寺 雄 / 福田紘也 & 宇賀大将
Pt.4 小野絢子 八幡顕光
Pt.5 長田佳世 丸尾孝子 貝川鐵夫 奥村康祐
Pt.6 米沢 唯
ヴァイオリン演奏:渡辺玲子
音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」より
ネタバレです。
よろしいですか?
というよりダンス公演って何?
どうやって見ればいいんでしょう?
良く分かりませんね~
見ておいてなんですけど踊りだけというのは実際何がこんなに楽しいのか良く分からないです。
良く分からないというか言葉に出来ない楽しさであり、
個人的には生で見ないと楽しさは分からないなぁ~と思います。
以下は意味が欲しいのか求めてしまい勝手に色々考えたことをただ記録しているだけの文章です。
「The Well-Tempered」
一部と二部は見ていて目の前で確実に何か起こっているのに何も分かりませんでした。
けれど三部の音楽が鳴り出した時、急にこれは結婚だとひらめいたので結婚から他を連想。
一部はで会ってもいない二人?
でも女性が女性じゃない存在。
女性なのに女性らしさを感じない不思議さ、何故だろう?
ここでは2人が触れあうことなく別々に踊っている。
近いのに出会わずその距離は近くも遠い。
二部は雑多の中でいる2人それぞれ。
大勢も最初は関わり合わなかったのに次第にペアで触れあい踊り出す。
三部の音楽まじ結婚。
ここではお互いに触れ踊る。
temper=調律する
The Well-Tempered Clavier=平均律クラヴィーア曲集
well-tempered=温厚な、平均律の
鍵盤楽器があらゆる調で演奏可能となるよう「宜しく調律された(well-tempered)」
well-temperedという言葉自体には平均律という意味は無いそう。
「O Solitude」
大野幸人さんぽい。
白シャツだからか少年ぽい。
それだけ。
何にも浮かばなかった。
好きなダンサーさんが踊ったらおいしいこと間違いない。
窓からの光のような四角い光が差し込む中踊る。
Solitude=独居,孤独,人里離れていること,人気のないこと。また、人里離れた(寂しい)所;へんぴな所。
「Who is “Us” ?」
男女が踊り合う。
そこに途中から現れた男二人。
最初は力を合わせ二人三脚かと思っていたのに途中から反発し出したように見えた=ライバル?
そこから以下想像。
お互いが刺激し合う良い関係だったのに黒髪さんが男女の茶髪さん(男)とタッグ組み出す。
くるくるさん一人ぼっち。
常に先にいるくるくるさん、時々黒髪さんの方を寂しそうに振り返る。
その後ろで茶髪さんと黒髪さんはまぁまぁ仲良く力を合わせている様子。
本当は競い合いたかったくるくるさんも黒髪さんと関わり合っていたいからくるくるさん妥協して2人のグループに入れてもらう。
終始もやもやしつつ踊るけれど急に入ってきたわりには遅れを取らないくるくるさん。
くるくるさんはきっと頭いいのでしょうね。
で黒髪さんはくるくるさんを見て差を感じてしまう。
で自分の世界(心)に入っていってしまう。
茶髪さんは女性が好きで相思相愛。
女性を気にしつつも振り返りすれ違う2人を心配する優しさ。
心に入ってる黒髪さんをくるくるさんは探せない、何故なら黒髪さんは心の中にいて、くるくるさんは現実世界で黒髪さんを探しているから。
くるくるさんは探しまわるけどいない、もうどこにもいないんだと思い落ち込む。
黒髪さん立ち直る、けどその時くるくるさんはいない。
探す。
すれ違う。
すれ違う。
すれ違う。
そのまま会わず闇に消えて行く。
「solo for 2」
幕があいた時の静寂は薄め。
でもああ求めていたのはこれだと一瞬で感じる。
また巡り会えたという愛しさ。
音楽が体現されている、違う。
踊りが音楽に合っている、そんな一方的な力関係ではない。
音楽と踊り混ざりあっている?近しいけど完璧な表現ではない。
舞台の上で繰り広げられるそれが私の心をざわつかせる、高ぶらせるなぁ~と。
そういえばバイオリンは温かいという印象じゃない。
冷たくもないけど冷ため。
感情的な演奏には感じられなかった。
でも無表情とは言えない。
伸ばしの音に女性らしさを感じる気はする。
優しさと共に。
女性だから温かいかな?という予想は外れてたしクレーメルさんに通じるものがある気がする。
①あれ?もう終わり?と思うほど時が早く過ぎた。
あまりテンポの違いは感じない。
バイオリンは綺麗な音だけでなく重なることで完全なる音ではなくなるのかな?
バッハの完璧さを崩す音。
足上げた時の静止がピタっと止まって美しい女性。
男性のが重さを感じた気がする。
女性は軽い、と思ったのは上半身の姿勢と何かもう一つあった忘れた。
バイオリンのみの静寂の中足と床の擦れる音がまた雰囲気で作品に引き込む。
こうした中で思うのは金森さんの作った作品が好みであるのだろうということ。
②単純に井関さんより身長高いの?
空間を大きく大きく使われてて美しい、ここに限っていえばかなり好み。
ふわっとじゃないけど肘から先ぐらいが優雅に見える、ゆったり。
衣装違う。
カリスマ性は強くないので何あの人また座っためっちゃ気になる、はない。
それとなく座ってる、けどいる。
男性はあんま押してこないイメージ。
去ってる時の記憶が強い。
③テンポ早いも早い。
キンキン弓引っ掛けて弾いてる。
男性ペアだということとこのテンポでギチギチしてる。
でもむさくるしいは思わなかった、前思ったのに。
④テンポかなり早い。
女性が好き。
これかな?あれ振りちがくない?と思ってたら足を何回か交差する可愛いのがあってわぁ可愛いと思った。
その後、男女揃って可愛らしいのでオペラ座の怪人のバレエをお楽しみいただきます、の女性持ってくる花思い出した。
花、羊、ふわふわしたものも似合ってしまうお二人。
だから無機物感はない。
無機物じゃなくて水だという感想も今回には相応しくない。
水というより花の咲く草原の中流れる小川の光景といったところ。
⑤ペアが繰り返しているのは気づきにくい。
黒い人が大きいのに存在が馴染む。
圧倒的に存在する人ではない。
肌色男性これなら男性だと分かるわ~(笑)
肌色の人でっかい。
ゴツいし。
滑るの肌色の男性のが一番好きな感じではあったけど滑らないし止まり過ぎるし行動に急さはない感じ。
すべての行為の先が読めるゆったりさ?
それは統一されているから不自然じゃないのです^^
だからかなり印象が違くてこんなに違うものなんだな~と思いました。
⑥そういえば間の拍手無かったらどうだっただろう?
静寂を楽しめたのか。
カクカクしてる部分が柔らかい。
人形と前思ったけれど今回は目の前でちゃんと生きてます。
優雅と言葉を当てたい、手先にだけ。
時間が音楽と共だけど井関さんは同じスピード。
けど音楽には逆らわないのに時間が遅くなるような錯覚。
静寂の中踊りあい、最後何かを求めて終わる
幕で消える終わり。