珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

ジェイミー-2021/08/28-

2021/08/28(土)マチネ

東京建物Brillia HALL

 

<スタッフ>
音楽:ダン・ギレスピー・セルズ
作:トム・マックレ
 
日本版演出・振付:ジェフリー・ペイジ
翻訳・訳詞:福田響志
音楽監督前嶋康明
美術:石原敬
照明:奥野友康
音響:山本浩一
映像:石田肇
衣裳:十川ヒロコ
ヘアメイク:宮内宏明
歌唱指導:高城奈月子
演出補:元吉庸泰
稽古ピアノ:太田裕子
演出助手:河合範子
振付助手:鎌田真梨  
舞台監督:幸光順平

宣伝美術:野寺尚子
宣伝写真:HIRO KIMURA
宣伝ポージング(ジェイミー):FUMIHITO
バルーン制作:家泉あづさ
宣伝衣裳:十川ヒロコ
宣伝ヘアメイク:沓掛倫雄(ジェイミー)、 真知子、 天野誠吾、 高原優子

 

<キャスト>
ジェイミー・ニュー:高橋颯(WATWING)
マーガレット・ニュー:安蘭けい
プリティ:山口乃々華
ディーン・パクストン:佐藤流司

ファティマ:伊藤かの子
ミッキー:太田将熙
イード:川原一馬
サイ:小西詠斗
ベックス:鈴木瑛美子
ヴィッキー:田野優花
ベッカ:フランク莉奈
リーバイ:MAOTO

ミス・ヘッジ:樋口麻美

イカ・バージン:永野亮比己
トレイ・ソフィスティケイ:吉野圭吾

レイ:保坂知寿
ジェイミー父/サンドラ・ボロック:今井清隆
ヒューゴ/ロコシャネル:石川 禅

 

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ミュージカル『ジェイミー』 | 【公式】ホリプロステージ|チケット情報・販売・購入・予約 (horipro-stage.jp) 

永野さん東京楽おめでとうございます👏
カテコ、高橋ジェイミーから東京楽だと紹介がありました!嬉しい〜〜!

 

  

 

ジェイミー・ニュー:高橋颯さん

歌唱パフォーマンスを見て高橋ジェイミーを楽しみにしていました!それはこの時の森崎さんがとても力強く決めているからか高橋さんが中性的に見えて気になったからです。ただ公演を見てみるとより女の子に近い内面の雰囲気を感じるのは森崎さんで、高橋さんは仕草や話している様子から”時々女の子になりたい男の子”基本的には男の子なんだというのに納得しました。また進路を考えている授業で影が薄いのは自分自身を出さずにいるからだというのが先の展開で見ている様子なのが舞台なのにリアルに感じます。繊細そうなのに希望にかけた大胆な発想!アンバランスで何にでもなれる可能性を秘めた16歳なのだと感じる部分です。マーガレットの心配が分かる。お父さんに言われた「お前気持ち悪いんだよ」も傷ついているのだろうけれど静かに確信に変わったような悲しみ。それに対してお母さんが嘘をついていたことは自分をさらけ出していただけに深く傷つき荒れているのが歌声にも表れていて苦しさを感じました。あと個人的に気になっていた理由として踊った時に大変映える体型もそうですけど多分魅力的に見える踊り方をされてるのだと思います!歌声も素敵だからまた拝見する機会が来るの楽しみです!

 

ディーン・パクストン:佐藤流司さん

流司さんのディーンはオラつき方がものすごい!パンフレットにハイヒール叩きつけるところについてお話しされていたから舞台を見ながらパッと思い出しました。乱暴に叩きつけるのではなく地面に静かに投げ落とす一見穏やかにも見える行動は心理的に上の立場だと見せつけるような冷酷さが見えてえぐるなぁと思うやつ。このハイヒールの場面は明らかに悪意があるけれど最初の教室ではジェイミーだけでなくサイも押し倒してネクタイを抜いている。自分の力で上に立つ、なんか話してるとボス猿みたいだけど居場所を力づくで作り出している感じ。ディーンってちゃんと周りを見ていて一人ひとりに興味があるからそうやって絡んでいってるんだなぁと今書きながら思います。最後にエスコートしようと膝をつくディーンの手を取り「僕がリードするの!」と引っ張っていくジェイミーに対して臨むところだ的なことを言いながら一緒に入っていくディーン。好戦的なディーンがジェイミーについていく、舞台の展開は早いけれど焚きつけられて乗る。そういう印象になるのが流司さんとても素敵だなと思いました。

「あなたはディーン・パクストンよ」と言うジェイミーの言葉聞くと卒業してから3週間後に会ったクラスメイトの名前思い出せなくて落ち込ませてしまったの思い出して自戒と共にジェイミーは凄いなと思っちゃう。卒業してもう会わないかもと思っちゃうとどう頑張っても名前すぐ抜けちゃうんだよなぁ顔は分かるんだけど。私だったら言えないの分かってるからあの場面ディーンの前にいたのがジェイミーで心から良かったと思う。

 

イード:川原一馬さん

まず川原さんだなぁと思う話。舞台で拝見するの今回が初めてですがテニミュの映像をめちゃくちゃ見ていたので舞台で見るとなおそうなんだけど踊っている時の表情や回る時の体勢ものすごく見覚えがあってなんていうんだろう…なんか癒される感じすらある。今回とても拝見出来て嬉しいです!そう、でもこの感想は役ではない・・・本題はサイード!!

最後まで受け入れられないディーンのことも分かっていて近寄って助け舟を出したり、今は一人にしてあげようと離れたり。冷静さと優しさできっとみんなから信頼されているんだろうと感じる雰囲気…えええ格好いい~~ってならないことあるの?(笑)

 

ベックス:鈴木瑛美子さん

一度観た後、この三角関係がめちゃくちゃ気になってました!
冒頭教室で上手にいるベックスが「👈億万長者と結婚しま〜す」とかわいく言って下手を指差した先にリーバイ、サイードがいて各々自分だと思って嬉しそうな顔してたと思うんだけど巧みすぎてやばい(笑)めっちゃ転がされてる感あって強い!と思ったけどリーバイがちゃんといたか怪しい…ミッキーと間違えてる疑惑もある🤔

 

ベッカ:フランク莉奈さん

正直に言えば見た目がめちゃくちゃ格好いいし可愛くて好き!!パーマ結構強めなのに似合っちゃうの流石すぎる~~あとあのファビュラスな紫のドレス、本当に似合ってる!元々サバサバしてるかと思うけれどディーンとペアを組むくらいなのにきちんとダメなことはダメと口に出来るのは素晴らしいなと思います!そして良いところは素直に認めて褒める。人としての気持ちよさに好感抱きます。

 

リーバイ:MAOTOさん

個人的に刺さる振りはマグカップ渡して頬を撫でるリーバイの振り。あれかっこいい〜〜見たいなぁと毎度思う!あれ格好良い〜〜〜

 

ミス・ヘッジ:樋口麻美さん

四季退団後なかなか拝見する機会がなかったから多分すごく久しぶりでした(でも歌声はマンマCDでよくお聞きしてます)ものすごく格好良くて厳しく接しているように見えるけれどそれは将来を案じての優しさなのだなぁと二度目の観劇の部分もありますがより感じるところです。

電話の樋口ヘッジめちゃくちゃ声可愛らしくて必死だからこそポールはいい人なのか??と心配になって誰目線よ?とセルフ突っ込みします(笑)

 

イカ・バージン:永野亮比己さん

泉水さんご自身が目が大きく可愛らしいお顔立ち、そして高くてぽてぽてした裏声はライカのゆめかわいい(違ったらすみません)にぴったり🍭
永野ライカは綺麗が入るから少しばかりキリッとした印象になるところ、語尾に足を曲げたりかわいさをのせる仕草で甘くなってるのかわいい💐

多分だけどドラァグクイーンはカテコが一番踊る??カテコのライカ、腰の位置が固定だからそう思うのかもしれませんがラテンみを感じます。かわいいは目の前にあるんだけど好きだと感じてるところを見られるから不思議な気持ち(笑)

今回のトレイとライカは踊りも歌もある役です。でもその分量が踊りがとても少ない。歌がある役は見ていてもここまで踊らない役は今までなかったんじゃないでしょうか?だからとても新鮮でした!

でも踊らないとしても身体的表現はあるわけで!その映え方がとてもとても好きでした🙈

多分その映え方自体はトレイの方が感じやすかった気がします。

前も言ったんだけど本当に永野さんの出演作品は作品に対する信頼があります。観に行って合わなかったなと思ったことがないです。本当に有難いと思います。

 

トレイ・ソフィスティケイ:吉野圭吾さん

トレイは“上品”なんだと確認しました💜
私の感覚でしかないけど永野トレイはスンッとすまして高嶺の花って感じがしたんですが、吉野トレイは確実に美しいのに自分から笑いを掴んでいくから上品すぐ終わるし鞭打ち慣れてそうな気がしてしまう(笑)

体格もそうだし身長あるから早替えもものすごく映えてあと踊りも綺麗✨

永野さんのトレイ見た時は身体表現をフルに使って素敵すぎるな_(:3 」∠ )_これ以上のことってあるの?と思いましたが吉野さんの衣装早替えでの私が主役感!あの圧倒的な視線を集めて立ってきた方だと一瞬で分かる華やかさ。つい拍手をしたくなる雰囲気も素敵すぎるなと思いました✨

 

レイ:保坂知寿さん

知寿さんのレイ、ニュー親子をそっとそばにいる心強さと心地良さで支える人の印象です。ただ歌い出すとリメイクした赤いドレスを着たジェイミーがあんなに目立つのについ見てしまうのはレイだったりします。瞬間的にセンターに立つ人の視線の集め方になるの凄いです…!

今年結構こういう機会があるんですが凄いと思っていた方が想像より凄い方なのだと再認識します。半端ないよね。

ミュージカル『 ジェイミー』歌唱披露(おけぴ編集) - YouTube



 

 プロム

いろいろ新しい視点もあり、歌もダンスも楽しい作品だったのだが、少々物足りないのは、最近イギリスの学園もののアメリカ化が著しいということだ。

面白い作品だが、イギリスの学園もののアメリカ化は不安だ~『ジェイミー』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

ここに関しては初めて知ったところなんですけどもう私なんかプロム自体が大変な行事があるもんだなぁくらいの知識なんでアメリカ化、イギリスらしさもよく分からないです。新しく入ってきた文化が根付くなら急に需要が増して今は定番化してる恵方巻みたいなものかなとしか思えないけどまた全然違うのだろうなぁ。

高校生活の一大行事!プロム事情 - 留学センターブログ - ISI国際学院 (isi-ryugaku.com)

 

スラックス

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日本は制服も独自だけどイギリス、韓国共に女の子でスラックスを選んでいる子がいるのに何で日本はいないんだろう?実際の高校生にはいるのに。スカートの下に着てると言うのはまた違うと私は思うんだけど。こだわらなくてもいいところ?

 

その他色々

「一世一代〜〜🎵」の曲、びじゅチューンみ🤔と思ったところ「ロコ・シャネル」だなと思って。写楽洗顔の「なんとか シャラララ 東洲斎写楽🎵」のとこが似てると感じたのやも。おーいぇー。ロコ・シャネルなんか違和感ないなと感じてたけどそれってロコネイル?疑惑🌴

 

授業を受けるや勉強が出来るが頭がいいというのはかなり偏った見方なんじゃないかと思う。けどそれが学校という社会では評価に繋がる、そういう場所だから。でも授業じゃなくても技術で秀でてる人もいます。音楽の才も、ものづくりの才もそれぞれ素晴らしい人は沢山いて尊敬すべき人だなぁと高校で思ってから今もずっと変わらず思っています。頭がいいも勉強が出来るのも一つだしそれ以外の尺度もあるよね!学校は一つの社会での評価だからまだまだこれから触れていく世界は沢山あると今なら少し知ったような口きけるけどディーンの何者でもない不安は誰もが少しは持つ気持ちなんじゃないだろうか。

 

舞台ってその時に自分が持ち合わせているものと共に見る。何でどうやって生きていくか選択する、自分自身を見つめて探る、それに直面する前と真っ最中そしてその後によって感覚が違うんだろうなぁと思う。あと自分があまり知らないことや感覚が違う・古いことも感じてる。回りくどく書いておいたんだけど就職活動で自己分析をする前、就職活動中、なにかしらで働いている、それぞれでジェイミーを観たときに抱く気持ちたぶん全然違うんでは?って話。


ドラァグクイーンは男女関係なくジェンダーを大げさに演じるパフォーマンスと知ったらかなり見えるものが違って二度見るチャンスがあってよかったと感じました。

 

自分は大切にされるものだと私は思う。自分以外からから大切にされるのもそうだけれど、自分自身も大切にする、そういうものだと思う。

 

自分と異なる人に惹かれる、について考えてみるとジェイミーは私に近いのかもしれない。ジェイミーは何か起こって悲しむことはあっても根が明るくて楽しく生きてる感じがする。私もなんだかんだ毎日楽しくてポジティブかネガティブかならポジティブだと自分でも思うし、周りからも言われる。周りの人にも恵まれてるのも似てると思う。有難いことですね。