珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

信長の野暮-2023/05/17-

2023/05/17(水)ソワレ

吉祥寺シアター

 

STAFF

作・演出      佐藤慎哉(アナログスイッチ)

舞台美術      平山正太郎(センターラインアソシエイツ)

演出部       三津田なつみ

照明        齋藤拓人

音楽        福永健人(airezias)

音響効果      天野高志(RESON)

スタイリスト    田中あゆみ

ヘアメイク     成谷充未

和物衣裳      加藤佑里恵(藤衣裳)


宣伝美術・グッズ  デザイン太陽と雲

撮影        山岸和人

WEBコーディング  阿波屋鮎美(ブラン・ニュー・トーン)


プロデュース/制作  中村加奈

制作助手      阿南美咲

広報        丸山香織(アナログスイッチ)

票券・デスク    よしよしこ(アナログスイッチ)

当日運営      吉乃ルナ

企画・製作     アナログスイッチ

 

キャスト

spi 奥谷知弘 井尻晏菜 澤邊寧央

渡辺伸一朗 大迫綾乃 秋本雄基 雨宮沙月 忠津勇樹 藤木陽一(以上 アナログスイッチ)

佐藤新太 吉田紗也美 

久保貫太郎(クロムモリブデン) 井内ミワク(はえぎわ)

 

あらすじ

明智光秀によって本能寺に追い詰められた織田信長

「これが最期」と覚悟を決めて目を閉じる。

が、ふと気がつくと冴えないワンルームでひとり

ゲームに明け暮れる田中の隣にタイムスリップしていた…!


偶然にも現代へと時空を超越してしまった戦国武将と、

彼らと共に生活することになった住人たち。

合わないのは時代のせい?個性のせい?

数多の混乱を面白おかしく描く、

空前絶後のシュチュエーションコメディ!

 

2013年、2018年と上演され好評を博し、

2023年5月アナログスイッチオリジナル企画として

バージョンアップして帰ってきます!

www.analog-switch.com

analog-switch.com

 

人に傷つけられることもあれど人を癒すのもまた人

人に傷つけられることもあれど人を癒すのもまた人を客観的に見る感じ。

傷ついたまま一人でいても傷が癒えることはなくて何もしなかったとしても誰かと一緒にいる時に気持ちが和らぐものです。

発するか悩む発言は後々しっかり後悔するから慎めばいいのに繰り返してしまうのあまりにも反省がなくて自分が嫌いになるなという小指をぶつけた程度のささやかさな凹みなんですけども少しばかり落ち込んでいたから観劇中、繊細なところに心が向く。笑って心が晴れて、同調して無理せず落ち着けるから前を向ける。無理やり力業で明るい気分に持っていきたいときもある。けれどそこまで窮していなければ自然に落ち込んで立ち直った方がいいと思ってるから落ち込む余地がある作品なの好きです。

良かれと思って

基本登場人物みんな良かれと思って行動してる。それでも上手く噛み合わず傷つけてしまうことがある。武田家のお父さんは子供たちを思って結婚に反対するし部屋から出てくるよう促す。子供たちはお父さんの言う通りの道、ルールを守ってきた。お互いが大切に思い合っているのにこんなに噛み合わないもどかしさ。人と人が関わる以上影響し合うわけだけど必ずしも良い方向へ転がるわけじゃない。どの役を見てもこういうことあるよね~と同調するからこそその役の行動によって傷つけられる人がいた時に素直に傷つけたと受け入れられる。完璧な善人がいないからこそいい。

物語への寛容さ

Twitterなんかは日々傷つけられた報告に溢れてる。自分にはない感覚や知らなかったマイノリティの主張を見かけてこれから気をつけようと思うわけです。世の中気づいていること、知っていることの方が少ないからきっと私は日々過ごしているだけで気づかずに誰かを傷つけてしまっているのだと思う。皆に好かれることが出来ないように誰も傷つけないなんてないのだと今回見て感じました。

落語を聞いて、気持ちにゆとりを(与太者を許せば、自分の中にある与太者も許せるはず)|名城大のススメ!|MEIJO MAG|名城大学

落語あまり明るくないから言及できないのだけど落語みたいだという感想がある。どうしようもないなぁと思う人物でも現実ではなくお話の中なら登場人物と割り切って許せるものです。

枕草子を話したいわけではなくのぶやぼのお話、登場人物が日常の比喩(あるある)で共感・同調するからこそ響くのを感じる。

主役ののすゝめ

二度見てまだちょっと悩みつつあるのは主役ってどうやって見るものなんだろう?ってこと。そもそも主役にそってお話は進むから今まで主役を意識する機会があまりなくて悩む🤔意識しなくてもセンターにいるのだから正直気にする必要がないと考えていたんですがそんなことはなさそうですよね?何が言いたいかって注目の仕方が分からん困る~~

トランペットのように当然の主役顔でハーモニーの上にのる主役以外にも、クラリネット、ホルン、ユーフォニウムのように響く音色なのもあり周囲を把握して自分の立ち位置の客観視する主役があるのだなと。spiさん主役だと更に強さの印象が薄れて繊細さに焦点合う感じする。

かわいい

にゃんこマグ

そういえば信長が勉強のお供に持ってくるにゃんこマグがまずかわいい。あのマグを普通に使ってる信長もかわいい。買ったのか貰ったのかして使ってる田中もかわいい😸

手に持って登場して机に置くまででこの部屋のかわいさ飽和してるなって。

一喜一憂

かわいいといえば橋本があいちゃんの一言毎にリアクションしていくかわいさが私は結構好き。傍目にはかわいいと思うわけだけどそれは過去の浮気された体験がないからなのでわざわざ職場の好きでもない先輩誘ってまで自傷していたのも理由は橋本さんなのだろうから信頼されるまで頑張って💪

タイムマシンを作る

いつ未来からタイムスリップしてきた橋本の中にいる意識が自分(信長)に関与してるって気づいたのかな?と初見の帰り道に考えていたのだけどハッとするのは間違った日付を書く時なのかな?興味を持ってタイムマシンを学び出して「また日付間違ってんぞ」の指摘で自分がタイムマシンを完成させたと気づく感じ?とはいえ観客の受取り方に自由があるって感じかも。

初めてゲームに触れて部屋であれだけの騒ぎが起こっても操作方法を理解しようと集中し続けるのぶちん(信長)。あれはとても才能。集中力と熱中出来る才能がタイムマシンにも発揮されると未来から示唆されてる✨

その他こまごま

濃姫へのハグ、初見回は勢いよく抱きしめて、昨日はそっと大切に抱きしめてたのどちらも愛情深くてときめく。いると聞いて飛んでいったのぶちん愛しい。

・カテコ噛む前の「明日やろうはばかやろう」チョイスが好きで既に笑ってました(笑)

 

いつもピクニックさんの感想楽しみなんですがこの公演はいつにもまして待ち望んでしまうなぁ☺️日常の光景が舞台上にあったりするのだろうか?