珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

旅噂岡崎猫 幕見-2023/12/16-

2023/12/16(土)

歌舞伎座

 

奈河彰輔 脚本
石川耕士 補綴・演出
二世市川猿翁 演出
一、旅噂岡崎猫(たびのうわさおかざきのねこ)
おさん実は猫の怪 巳之助
由井民部之助 橋之助
お袖 新悟

十二月大歌舞伎|歌舞伎座|歌舞伎美人 (kabuki-bito.jp)
化け猫伝説を題材に趣向が凝らされたひと幕
 由井民部之助とお袖夫婦は幼い子を連れて、東海道の岡崎宿の外れまでやって来ます。そこで無量寺に一夜の宿を求めますが、寺を預かるおさんという老婆は病死したはずのお袖の母と瓜二つ。甦ったのだというその老婆は初孫を見て喜びますが、その正体は恐ろしい猫の怪で…。
 岡崎の古寺に現れる化け猫伝説を題材に、老婆に化けた猫の怪が十二単を着て出現するなど、奇抜な発想で描かれた本作。歌舞伎らしい魅力にあふれるひと幕にご期待ください。

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🤔有楽町マチネなら幕見行けるんでは?と思って「旅噂岡崎猫」も観てきた🐈️

(化け猫含む)猫かわいい!アクロバティック!刀が主を守る!怖すぎない光景が鮮やかな怪談!観られて嬉しい~~😂

 

たま?三毛猫たちと踊る巳之助さんのおさん(老婆)がめちゃくちゃキュートで、化け猫の鮮血に染まる舌を出した見得も鮮やかで。歌舞伎のすごいところは何てフォトジェニック…!と思った瞬間のお写真が買えるということです。思いでのよすが

火を灯すために注いだ魚の油を舐める老婆の影、行灯に写し出されるシルエットは光景そのものを見るよりおそろしい。

食べた後に柄杓を投げ捨てて本能のまま口をすすぎ手・前足で顔を洗う老婆おさんと書くと怖いけど仕草が猫だから光景はかわいい。でもしっかり食べてるんだよね。

 

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行灯の油を買ってきてくれた27歳の女性(お名前忘れてしまった💦)が化け猫に操り人形のように遊ばれてとんぼしたり、天井から頭下に吊られて爪研ぎされたり、障子を破ったり見ていて楽しい派手さがあった!

 

バケ子のリアルマジックみたく(こちらは黒衣さんのおかげ)刀が浮いて気を失った主に化け猫を近寄らせず主を守るの健気な感じする。

ラスト結局勝敗つかないけどこの刀があればもしかしたら勝てるのでは?と思えて心強い。

 

私は巳之助さんの緩急がとても好きで老婆のひたひたと静けさのある歩みは化け猫の荒々しさとの対比が印象深くグサッと刺さります。

 

CATSは猫よりも猫らしく、ダンサーしか演じられない野性味のある猫だけれど

歌舞伎は形がこれ以上ない省略としての猫って感じがして突き詰めたものは素晴らしいんだなって感想がある😹