2023/12/3(日)ソワレ
IHIステージアラウンド東京
【原案】「刀剣乱舞ONLINE」より (DMM GAMES/NITRO PLUS)
【演出】太田基裕 spi
【クリエイティブディレクション】植木 豪
【特殊演出クリエイター】gash!(CONDENSE/Beat Buddy Boi)
【脚本・作詞】浅井さやか
【音楽監督】YOSHIZUMI
【ステージング・振付】當間里美
【振付】福澤 侑
【主催】ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会(ネルケプランニング ニトロプラス DMM GAMES ユークリッド・エージェンシー)
【出演】
千子村正役 太田基裕
蜻蛉切役 spi糸 柴 一平
村中一輝 鴻巣正季 堀 直人 花見卓也
佐藤誠一 島本 隆 今井 稜 原 周石
岡本拓也 門馬和樹 神田初音ファレル 高澤礁太
SNACK YASU 櫻井颯汰【音楽】YOSHIZUMI 【美術】松生紘子 【殺陣】清水大輔(和太刀) 【照明】大波多秀起 【音響】東京三光 【映像】佐々木章介 【映像機材】荒川ヒロキ 【衣裳】小原敏博 【ヘアメイク】糸川智文(STRINGS) 【ライブ衣裳】農本美希(エレメンツ,アッシュ) 【大道具】俳優座劇場 【小道具】田中正史(アトリエ・カオス) 【歌唱指導】カサノボー晃 【演出補】相原雪月花 【演出助手】井口綾子 【舞台監督】堀 吉行(DDR) 【音楽制作】ユークリッド・エージェンシー 【宣伝美術】江口伸二郎 告原小百合(SENRIN) 【宣伝写真】三宅祐介 【協力】一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会 【制作協力】アンデム 【制作】ネルケプランニング 【協賛】ローソンチケット
ミュージカル『刀剣乱舞』 千子村正 蜻蛉切 双騎出陣 ~万の華うつす鏡~ | ミュージカル『刀剣乱舞』公式サイト (musical-toukenranbu.jp)
「千子村正 蜻蛉切 双騎出陣 万の華うつす鏡」観てきました🔃 pic.twitter.com/h62z7Z2g8e
— 明音 (@akane_akaruioto) 2023年12月3日
稽古時インスタライブを聞いて
プロセニアムアーチってその額縁の奥にはもっと広い世界や空間があると感じさせるけど、ステアラのある意味横長の視界は書割(書割(かきわり)とは? 意味や使い方 - コトバンク)に近しいのかもしれないとも感じる。さらに回転が加わることで目線が限定的でないがゆえにより広く見られるようなそんな感じがするのかな~などと思って。
なんとなく書割のイメージからか部屋の中から庭園を眺める図が浮かんで足立美術館の"創設者足立全康は「庭園もまた一幅の絵画である」という信念のもと、"を思い出したり。
庭園もまた一幅の絵画。ようこそ、風雅なる名園の世界へ
日々刻々と変化する庭園の眺めは、一期一会の美しさに満ち溢れています。
創設者足立全康は「庭園もまた一幅の絵画である」という信念のもと、
91歳で亡くなるまで、庭造りに心血を注ぎました。
枯山水庭をはじめ、5万坪に及ぶ多様な庭園は、四季折々にさまざまな表情を醸出し、借景の自然の山々との調和はまさに生きた日本画ともいえるでしょう。
https://www.touken-world.jp/3great-gardens-japan/
公演を観て
なんか緊張する~~ pic.twitter.com/UyOeZ0N1zS
— 明音 (@akane_akaruioto) 2023年12月3日
どうしても刀ミュは2部がアイドルぽくて緊張する。居場所が劇場だと思ってる人間だからアイドルという存在の不可思議感も込みで慣れなくて場違いなのでは?とどうしても考えてどうすればいいか分からなくて💦でも実際拝見したら歌うのは村正派だから心配などない歌と踊りとパフォーマンスだった😭正直めちゃくちゃ安心しましたありがとうございます!
公演全体
ちょうどその頃気になっていたから大演練配信のspiさんが仰っていた単騎したいを印象深く覚えているんだけど今回の双騎が単騎みたいな感覚ある。蜻蛉切を考える上で村正は外せないのかなって。
なんとなく公演からは歪さをお互いで補い合ってる共依存みたいなイメージがあったのだけどいざ観てみるともっと爽やかで影響し合うのに各々でしっかり地に足をつけている穏やかさがあるの見ていてとても安心します。
見る対象が閉じ込められたスパンコールやビーズなどに限らない鏡の先が透明の大きなビー玉の万華鏡作ったことがあります。それくらい見る対象が万だったように思える。村正派を見ているようで見つめているのは自分自身だとも言えるような望んでいるものが見える鏡のような公演だなと思いました。刀剣乱舞の良さは各本丸ごとの違いを許容する懐の深さだと私も思っているから今回の公演は軸だけ見せる大変さがあったかと思うけれど素晴らしいなと思います!
1部
演出
びっくりするほど好き系でビビる(笑)こんなに好みドンピシャでくることある?ないよw
ただびっくりする理由のひとつに確実に万人受けではないというのがあって何を感じるかは観客に委ねますという作品は50/50で好かれ好まれないと私は思ってます。がっつり現代演出で概念を抽出したような表現で明確になんなのか示されない(個人的には自由度の高さ)のは好み分かれますよね。
ロビーや通路でマシューボーンのロミジュリの公演映像流れてるけどここに来る方に刺さるのかな?と開演前思ってたけどマシューボーン好きな人が刺さりそうなのが村正双騎って感じはとてもある=現代バレエだから現代演出と明確に言葉で説明されなくても悩んだり考えたり調べたり納得したりを楽しめる方という意味で。
コンテンポラリーなものに触れた時、楽しいと思うのは目にする日常がより魅力的に映るから。お台場や豊洲の光景はそう感じるのにぴったりな気がする。1部ラストのような場所でもあると思う。
これが信頼だとも思っているわけだけどステアラという大きな箱でいくら刀剣乱舞、刀ミュ、村正派という人気要素があれども決行してチケットが売れるだろう支持されるだろうと判断されてるのが肝が据わってて格好いいですね~!シンプルにあの大きな箱で立ち止まって動かず一振、もしくは二振がいるだけで光景として成り立つと判断されてるの、実力と信頼あってでものすごい~~ってなる。なかなか出来ないし思い浮かんだとしてもGoしようとは思えないよ。箱に見合うスケールにしようと思っちゃうもんなんじゃないだろうか?オリバー!のフェイギン1人がオーブの観客に問いかけ心掴み笑わせている光景が印象深いのだけどそれ以上の難しいことをなさっているんじゃないかと思ってしまうよね。すごい。決行しない方がいいと判断する理由の方がたぶん浸かれるくらい溢れてるんじゃないでしょうか?
キュビスム、シュールレアリスム
ルネサンス期に復活した古典様式は自然に忠実な絵画を追求するもので、オールドマスター(15〜18世紀の巨匠画家)の時代として知られる数百年の間にさまざまな技法が発展。幾何学的な線遠近法や、遠くの景色を霞んだように表現する空気遠近法、明暗のグラデーションで立体感を表現するキアロスクーロ(明暗法)などを組み合わせて、対象物や空間の奥行きの錯覚を生み出した。また、油絵の具や釉薬、ワニスの普及によって光を透過させながら色彩を重ねられるようになり、絵筆の跡も最小限に抑えることが可能になった。
その結果もたらされたのは、平面上に緻密に描かれた「本物らしい」絵だ。さまざまな技法を組み合せることで、情景を永久に固定することができる「比喩的な窓」とも言うべきものができたのだ。のちの時代に写真が発明されるまで、絵画は存在を視覚的に記録するための主要な道具となった。
ところがキュビスムでは、本物らしさの追求という肝心かなめの考え方が捨て去られた。キュビスムは、対象物とその接地面の関係を解体してできた平らな形の集まりを同じ層に並べ、奥行きの感覚をなくした。また、複数の角度から対象物を見た様子が同じ画面の中に表現され、しばしば、上から見たり周囲から見たりという視線の動きを示唆するような、ずれ動くパターンとして描かれた。つまり、キュビスムは特定の視点から見た物を静的に表現するのではなく、見ることの運動性を喚起するものだったと言える。
【キュビスム(〈フランス〉cubisme)】
20世紀初めに、フランスを中心に興った美術運動。対象を複数の角度から幾何学的面に分解し、再構成する技法を創出。現代抽象美術に大きな影響を与えた。ピカソ・ブラックらが代表。立体派。キュービズム。
そもそも一つの刀剣を指すわけでない”千子村正”の時点で複数、その千子村正を舞台で見る時点で多面的に物事を見つめることになると思います。加えて万華鏡の映像から移り変わった村正のパーツ(目、手など)になっていくのが対象を複数の角度から幾何学的面に分解し、再構成する映像(=キュビスム)を見てミステリアスだなぁと思いました。
【シュール‐レアリスム】
〘名〙 (surréalisme) 理性の支配を脱して、非合理なものや意識下の世界を好んで表現する絵画、詩などの芸術革新運動。第一次世界大戦後のフランスで、ダダイズムにつづいて起こり、フロイトの潜在意識とリビドーの理論、未開の心理、精神病者の知覚などをとり入れている。詩人ではフランスのブルトン、アラゴン、エリュアール、画家ではアルプ、エルンスト、キリコ、ダリなどの作品に代表される。超現実主義。〔モダン用語辞典(1930)〕
村正か、蜻蛉切かの夢の間の光景のように思える舞台構成そのものがサルバドール・ダリのスケッチ法を思い出しました。
エジソンやダリは創造性を刺激する方法として「夢」に着目しており、「指の間にスプーンを挟んだまま昼寝する」「手にボールを持ったまま眠る」といった睡眠テクニックを実践していました。この方法を使うと、眠りに入って体の力が抜けるとスプーンやボールが落ちて音が鳴り、ほんのわずかな時間だけ夢の世界に入ってから覚醒することができます。この夢と現実の境目が曖昧になる状態が、創造性を刺激するコツだそうです。
Endless Night
1部修行中手紙の内容を思い出させる蜻蛉切の惑い、シンバのような太陽でない終わりなき夜といいますか。そもそも物質循環自体がまんまサークル・オブ・ライフなわけだから。
夜はきっと終わる 日はまた昇る 心も晴れていく
夜はいつか終わる 日は輝き 光は溢れ
修行、そしてなぜ刀剣男士を戦場へ送っているのか?という審神者の問いに踏み込む蜻蛉切だったと思う。また観て考えたいな。
鏡も呼応するもの、そして光があってこそにはなるけれど影もまた自分自身に付き従う呼応するものだと思ってます。今まで蜻蛉切は影の要素を含んでいるように見えていたけれど双騎見て影を作り出す光なのかもしれないと何となく思いました。
月
そう、金属のことは詳しくないから実際どうか分からないですがもし刀剣男士が月に行ったら宇宙服いらないのかな…と考えて単純に人間じゃないってすごい…無限の可能性があるなと思いました。あの場面は比喩であってリアルじゃないけども。
なぜ月は、満月、半月、三日月と形を変えるの?
Answer
月は地球の周りを回っています。月と地球と太陽の位置によって、月の見え方が変わってきます。月と太陽の間に地球があるとき(Eの位置)、月が太陽光を反射している部分しか地球には見えず、満月になります。逆に、月が地球と太陽の間にあるとき(Aの位置)、地球側に月の影の部分しか見えません。これが新月です。 地球と太陽に対して、月が90度の位置にあるとき(CまたはGの位置)、月の半分が太陽光を反射しているので、半月に見えます。同様に、Bの位置は三日月に見えるなど、太陽光を反射している場所の地球からの見え方によって、月の満ち欠けが変わってきます。
三日月は三日月宗近に関することなんだろうけどもあんまりにも詳しくなさすぎて全く分からないから思い浮かんだこと書きます(笑)
三日月だろうが満月だろうが地球から見える月はいつも同じ面。千子村正が月だったら新月も満月も村正だけど見え方が異なるように思える。蜻蛉切は満月の上で戦う=日の光を受けて眩い明るさがあるように村正から見えているのかななどと思ったり。
月はなんで光っているの?
答え
形を変える月が,どうやって光っているのか,大昔の人もギモンに思ったことでしょう。月の明るいところは,太陽の光があたっている場所です。地球から見ると,太陽の光があたっている場所の見かけの形が変わるので,月の満ち欠けがおきます。星がよく見える暗い場所で月を見ると,太陽の光が当たっていない部分も,ぼんやりと光っていることが分かります。これはなぜでしょう?
あなたが月の上に立っているところを想像してみてください。月面で太陽が見えなくなると,それはそれは真っ暗になりますが,それなりに明るい天体が夜空に見えるはずです。そう,それは地球です。地球の夜には「月明かり」があるように,月の夜には「地球明かり」があります。
三日月の暗い部分は,地球に照らされてぼんやり光っています。
村正を蜻蛉切が照らすように、蜻蛉切も村正によって照らされているような。
呟き
・調べてみたら関係なさそうだから経験値の少なさってことだろうけど柴さんの踊り、なんでか廻さん思い出すな~~と糸を見ながら思っていました。パルテノン辺り、進まなければいけない距離が長そうだなと思いもしたけど実際動くのに不都合ないんだろうか?
・局地的な話かもしれませんがTLに流れてくる繭ってこれか~と思う場面あって。私では電脳空間(あってない空間)くらいしか例えられなかったろうから見えてるものが違って面白いなと感想込みで思います。
・村正の「ここは暗いですね」のあたりだったか、蜻蛉切がすぐそばにいるもしくは近くにいると伝えたの気づかうとかではない特別でない当たり前そうなさりげない愛だけど村正がそれに対して少なくとも言葉では何もしないのがらしく思える。
言葉を受け止めているとも、あえて流してるとも観客が受け取れると思うし数ある本丸のどの村正も村正として含む会話なの優しいなと思います。
・常々身体表現が映えるのは円形ステージだよなぁと個人的は思います3~5割増し映える気がする(ワン・バイ・ワン*1後の水のように)三日月を背に月面(円形ステージ)内で歴史遡行軍と戦う蜻蛉切は視覚的にとても映える。これだよこれこれ~~と思わずにはいられない(笑)円形舞台ものすごく好きですね。
月面の明るいグレーに歴史遡行軍の黒、色彩のある蜻蛉切はぐぐっとクローズアップして見えて蜻蛉切の内面の空間に入っているような感覚になる。
・村正と蜻蛉切が在った時、言葉を当てはめて表せる範囲より言葉に出来ていない範囲のが遥かに広く多いはず。たとえ言語化出来る理由がなくとも人は感動するのを踊りが好きな理由と重ねて思う。言語化出来ない部分の表現=踊りについてそうなのか?とずっと考えてて。表されているのが言語化出来ない部分なのかは分からないけれど事実言語ではないのに心動かされているよなぁと思うわけです。
・個人的に好きな音がノイズ。電子音楽ではないけどいいなぁと思う。ゲームも思い浮かぶし。
・あの歌手を取り囲む羽をなんと呼ぶのか知らなくて言い表せない。今ささっと検索した限りでは分からなかったわ。村正を丸い光が取り囲む光景がミュージカル?舞台?を見てるな~と感じる光景だと思うわけです(あの羽?扇?って何て言うんだろう?)
・「雨垂れ石を穿つ」途中蜻蛉切の独白で思い浮かんだけど関係なかったはず。
2部
2部ジャンル混ざったダンサーさんたちの戦い(戦いの描写というわけではない)、バチバチに個で張り合いつつ群なの良い~~と思って。それこそ昼の見えない星なんでは?こういうのとても刀剣乱舞らしい気がします。
spiさんは身体を止める動き・ダンスが得意なのかなぁと見ていて思うんだけど体格からの映え方は流れにあるように思えるというかギャップあって私が好きなんですけど背中の柔らかさなどピンポイントでなくて動きの繋がりが自然で美しいなと思った😂2部村正より蜻蛉切が体勢低く保ってるとこ素敵だよね
似合うでしょ?と思ってての止めというのは蜻蛉切サンバのボリウッド的なそれみたいなお話(笑)似合わないわけがないよねすごい好きだよ!言葉間違ってるかもだけどマランドロでもあるの流石すぎる~~めっちゃ好き🙌
2部パネル前で「脱いで魅せまショウ」を歌う村正、格好よさと妖しさが背景の赤に映えてワンピース歌舞伎のイナズマくらい焦らされて高ぶる🔥本水あってもおかしくないなと思った先に現れるのは蜻蛉切サンバ!ほんとインパクト強い!
宿題
妖刀伝説で有名な「村正」。本当はどんな刀? | 戦国ヒストリー (sengoku-his.com)
*1:ワン・バイ・ワンはライオンキング2幕はじめの曲。スカーがハイエナと手を組み統治した王国は均衡が崩れていくのを示すのがハゲタカが飛び回る下にある豊かな水が枯れていく描写。水が円形なのと斜度のついた舞台が似てると思っただけです。