珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

CATS-2021/06/20-

2021/06/20(日)マチネ

キャッツシアター

 

キャストさん

グリザベラ 金原 美喜

ジェリーロラム=グリドルボーン 奥平 光紀

ジェニエニドッツ 笠原 光希

ランペルティーザ 片岡 英子

ディミータ 小野 日歌里

ボンバルリーナ 佐藤 友里江

シラバブ 藤原 加奈子

タントミール 野田 彩恵子

ジェミマ 円野 つくし

ヴィクトリア 引木 愛

カッサンドラ 山田 祐里子

オールドデュトロノミー 橋元 聖地

アスパラガス=グロールタイガー/ バストファージョーンズ 正木 棟馬

マンカストラップ 金本 泰潤

ラム・タム・タガー 上川 一哉

ミストフェリーズ 横井 漱

マンゴジェリー 森田 一輝

スキンブルシャンクス 小林 唯

コリコパット 一色 龍次郎

ランパスキャット 河上 知輝

カーバケッティ 河津 修一

ギルバート 高野 佳基

マキャヴィティ 文永 傑

タンブルブルータス 岩崎 晋也

 

あらすじ
満月が青白く輝く夜、街の片隅のゴミ捨て場。
たくさんのジェリクルキャッツたちが、年に一度開かれる"ジェリクル舞踏会"に参加するため集まってきます。

人間に飼い馴らされることを拒否して、逆境に負けずしたたかに生き抜き、自らの人生を謳歌する強靭な思想と無限の個性、行動力を持つ猫、それがジェリクルキャッツ。

そして今宵は、長老猫が最も純粋なジェリクルキャッツを選ぶ特別な舞踏会。
再生を許され、新しいジェリクルの命を得るのは誰か。
夜を徹して歌い踊る猫たち。
やがて夜明けが近づき、ナイフで切ってしまえそうな静寂に向かって、天上に上り、
新しい人生を生きることを許されるただ一匹の猫の名前が、宣言されます。

その猫とは‥。

www.shiki.jp

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千秋楽行ったのは横浜と大井町だけだけどこんなにも違うものなんだな〜と思います!

開演時の拍手とか、メモリー拍手とかそういうのもあるけど

意識しなくても目に入る客席のキャッツTシャツ率がJCSコンくらい高いし、

タガーベアやミストベアもとても見かける〜〜

好きを隠さない、むしろ表していく人が多いんだろうね?

変わっていくものが沢山あって不思議。

 

akane-akaruioto.hatenablog.com

 

ameblo.jp


 一幕

オーヴァチュア

タントが天へ手を伸ばす、その過程の照明の美しさ。

水色、赤など結構派手なんだと思うけれど何が起こるんだろう?という音楽と気持ちにあった色合いで決して邪魔にならないその塩梅が絶妙で見るのを楽しみにしています!

拍手の厚さから千穐楽だと感じられるものがありました。

 

ネーミング・オブ・キャッツ〜猫の名

今ここについて書こうとして思い出したけど大井町猫を最初に見た日、あまりにも猫たちがセンターブロックしか見ないからこれはきっと変わるんだろうなぁと思ったのを思い出しました(笑)

次第に扇型客席のどの席に座る人間にもジェリクルキャッツを教えてくれるようになっていたなと思って。

何度でも言うけど横井ミストの

「ジェリクルキャッツ 出てくる

 ジェリクルキャッツ 集まる

 ジェリクルムーン 輝く

 年に一度のお祭り

 ジェリクルキャッツ 出会うぞ

 ジェリクル 今夜舞踏会」

馴染みもあり、好みをピンポイントで突かれる心地になる。

ジェリクルキャッツのあくまで静かに気持ちを抑えてくれる歌声なのが楽しみでならない本心と相反してとても好きです。

 

ジェニエニドッツ〜おばさん猫

円野ジェミマだからなのか今まで見逃してて知らないけど、マンカスがミストに動き止められてしまってるポーズをトランク上のジェミマが真似してるの可愛いですね(笑)

 

ラム・タム・タガー〜つっぱり猫

相変わらずタガーは好きだと思うだけ。

上川タガーはナンバー後、特にジェリクルキャッツ・群れのみんなへの思いが見て取れる気がして優しさを感じます。

それを見ているが故の逆順序感想なんだけどそれを知っているから群れの皆も天邪鬼だったとしても個性として受け入れるんじゃないかな?

格好良いと持てている要因に性格も入っていそうな気がしてしまうし、納得出来るのが上川タガーなのかも。

千秋楽にして初めてかもしれない…タガーがマンカスにウザ絡みしていくの見られました(笑)

泰潤マンカス、心底うっとおしそうだったのとその後おもむろに足を上げて身体を伸ばすんですがそのさりげない美しさの差よ…!すごい!

 

グリザベラ〜娼婦猫

こないだ見たばかりなのに印象が違って驚きました!

見えるものが違うからかな…

金原グリザの歌声が厚く感じられて今まで過ごしてきた時間の長さを感じるようでした。

  

ランパスキャット〜喧嘩猫

タガーナンバーのはっちゃけ方を見ても、野田タントチンが唯んぼブルテリアをがつがつ殴ってるのを見てもなかなかに強いんだなぁという感想が生まれます。

唯んぼブルテリア、一時期誰も太刀打ちできない犬界のキングみたいな感じだったのに上には上がいるんだなぁ…と眺めてしまいました(笑)

そして私は河上ランパスもですけどグレートさんの味わい、とてもクセになります!

シャープじゃなくて主張が強く、俺は強いという自負が仕草や踊りからバシバシ伝わるのが好きです~~~

「髪の毛を逆立て、大見得をきる」動きの大きさがいい~~~ファンすぎる!!

ただグレートさんって実はなんもしてない、何も解決してない気がするんです。

でもあそこまで誇って退場する様を見ちゃうとそんなん小さな問題かと思っちゃうねw

 

二幕

劇中劇

数えてはいないですが恐らく大井町猫で最も拝見した方は高野ギルなのではないでしょうか?

隊長を見ながらきっとこれから先このナンバー、そして大井町猫を思い返した時に高野ギルは間違いなく思い出すのだろうなと思いました。

今は基本になっていて気づかないこともこれから沢山違いに気づくことが出てくるのだろうと思います。

どうしても何度も見ている方は馴染んでいるから思い入れが深くなりますね。

 

スキンブルシャンクス〜鉄道猫

幸福の姿「思い出を辿って蘇り 新しい形で 生まれ変わった命こそ 本当の幸せの姿なのだ」

列車が必要とされ捨てられたゴミによって形作られ、そして崩れる。

その光景を見ながら歌詞が浮かびました。

本物ではない、これはとても舞台らしいなと感じます。

ヤクマン、レンジ前のギルタガーは隊長時のようなカンフー(?)ポーズを決めて戦う気はなさそうだけど楽しんでる(笑)

 

モリー

私がそう思ったと前置きしたい。

2幕メモリー前にグリザへ近づいていく片岡ランペはグリザナンバーと似たような揶揄いで近づいていっているように見えてそれを泰潤マンカスがやんわりと止める。

片岡ランペの歩き方とグリザを群れに近づかないよう留める泰潤マンカスの敵意のなさも合わせて感じる。

 

天上への旅

天上への音楽はさっき聞いたミストナンバーと同じ音楽なのにこんなにも違った曲に聞こえるの不思議すぎるなぁと思っていました。

音楽が良すぎる。

 

千秋楽カーテンコール

ミスト合図で一度捌けた後、再集合で上川タガーより挨拶。

この日の公演では特別カーテンコールが披露され、カンパニーを代表し、ラム・タム・タガー役の上川一哉が感謝の気持ちを述べました。
「『キャッツ』は、7月より次の上演地・福岡へと向かいます。劇場に足を運んでくださるお客様と、今この瞬間をともに分かち合える喜びと感謝を胸に、今後も作品の感動をお届けできるよう、誠心誠意努めてまいります」
力強く想いがこもった言葉に、客席からはいっそう大きな拍手が。

『キャッツ』東京公演が千秋楽を迎えました――次は福岡・キャナルシティ劇場へ|最新ニュース|劇団四季 (shiki.jp)

記事の挨拶は一部分だし、文字からは伝わりづらいけれど「劇場で」という言葉を強調されていたのとまたお会いしましょうと次へ繋ぐ言葉を明るく届けてくださったのが印象的です!
この劇団が言葉を大切にしている劇団なのだということを感じる挨拶だったように思います。

6/15からの千秋楽カテコ部分

雄雌4匹ずつ上下から交差するような振り。

センター、タンブルディミの優雅かつしっとりとしたペアダンス。

この場面は4ペアが同じ振りをしています。

デュト様とシラバブが共に進み出てきて可愛らしくポーズ

スキンブルの猫列車

楽カテコではなかったけどガス先頭にジェリロが後ろについて列車のようにスキップして列車に続いていく姿が可愛らしかったです!

千秋楽のみカーテンコール

youtu.be

※参考に横浜猫楽動画を貼っておきます

千秋楽は内容が違って幕ではなく船に「CATS千秋楽」の文字が飾られ、ひとりひとり(タンブルカッサはペア)がその猫らしさと想いを込めて示してくださる場面がありました。

マンカスから滑り出てきて横浜楽(しか私は見ていないけど確か他の公演地の千穐楽も同じ音楽だった気がする)と同じゆったりしたメモリーが流れます。

このタンブルカッサ凄いなと思っていてカッサは一人でもポーズ決めて感謝を示してくださる部分あるんですが、タンブルに関しては必ずカッサとペアでポーズなのね!

キャッツの絵と同じでタンブルはカッサと一緒なの!そういう猫なのか!と改めて思いました。

投げキッスはボン、ミストはしてたと思う。

佐藤さんご自身の柔らかさが生きたボンのポージングはらしさに溢れていて、タガーナンバーよく見た投げキッスを贈ってくださるの嬉しさしかない!

ミストは横浜楽カテコ今見直したけど松島ミストも雰囲気違えど投げキッスぽいのしてるんですね!

横井ミストの方が観客に対しての感謝の意をより感じました(松島ミストはもっと作品自体とか大きなものに対しての感謝に見える)

野田タントのオーバチュアポーズ、タントはその非現実な美しさで世界観への導入にぴったりだと思っていてそれを象徴するポーズをしてくださったの嬉しかったです!

私が好きだと思っているものを大切にしてくださっていると間接的に感じたといいますかそういった“愛の深さ”は伝わって心に残ります。

森田マンゴのアクロ、個人的にめちゃくちゃ刺さる〜〜

マンゴジェリーはアクロするイメージがあるから見られて嬉しかったです!

そしてランぺがマンゴを押しのけていくとそれに対して明らかにぷんぷんっと怒る表情をする森田マンゴかわいい…

上川タガーは天上に手を伸ばし、天を見上げ、空間を超えて今まで歩んできた過去へも思いを馳せるような動きでした。本編でするミストを指さすのとは違うポーズなんですよね。

デュト様とシラバブは一緒に出てきてデュト様は大きく礼をし、シラバブはデュト様に触れつつ右足を上げる。光景が微笑ましすぎるんです。

ガスは横浜楽でマンぺルがしているような右手をくるくるとまわしながらの礼。役者さんらしさを感じます。

この個人カテコ部分については映像が出るものだと思っていたので出なくて驚いています!とても素敵だったので出して欲しい…。

 

最後はグリザ〆まで🙏ありがとうございます!!

15日でも思ったけれど金原グリザのグリザ〆、礼をした後に上手センター下手と優しく別れを惜しむように手を降ってくださるのものすごく優しさに溢れていて柔らかな気持ちになります🤗

 

 

この日に千秋楽であったこと、千秋楽に行けたこと、貴重な機会とても有難く思っています。

大井町猫が始まる前に演出変更があると明言されてほんとビビってたんだけどナンバー増えてテンポ変わったとしてもやっぱりCATSはCATSだなと思えた大井町猫は大きな存在かもしれない!

変化はしても猫は猫、だから愛せるのだと思いました😺

そして大井町CATSあっという間でしたが沢山の思い出が新たに出来ました!

キャッツスタンプラリー - 珈琲とmilkのパーセンテージ

上演期間中にコラボメニュー、CD発売、映画CATS公開と夢のような展開すぎて大変幸せな時間でした!

千秋楽挨拶から「劇場で」お会いする、それこそが舞台なんだというこだわりを感じました。

そして過去の福岡猫を観に行くという体験が力強く背中を押してくれている気がします。

“思い出を辿って蘇り 新しい形で 生まれ変わった命こそ 本当の幸せの姿なのだ”

必ず再び劇場でCATSを観に行きます🙌

大井町CATSありがとう!!

 

 

 

察しがとても悪いのでカウントダウンと写っている猫の数が一緒なのに2日前に気づきました(笑)

1幕メモリー…感情の高低差の波に身を委ねたまま揺られる。

 

諸行無常をとりあえず調べてみたけど諸行無常なんだろうか?

分かる気もするけどどうなんだろう?

諸行無常とは - コトバンク (kotobank.jp)

仏教では霊魂の存在を認めるの!? | 長南瑞生 本当の生きる意味をすべての人へ (osanamimizuki.com)

諸法無我 | 三法印のひとつ。仏教の根幹となる教え お坊さんQ&A hasunoha[ハスノハ]

詳しくなさすぎて毎回調べては無い頭使って悩む🤔

色々混ざり合ってるのだろうし“土に還る”や“天上に昇る”にも矛盾は出ないのかな?

物語のベースはキリスト教の考え方な気はするけれど、諸行無常が当てはまらないとも言えない気がする。

難しいことに足突っ込んだのでしばらく考え続ける宿題にします(笑)

 

 

呟き見てそうだ!と思ったけど永野さんのいない初めてのCATSでもあるなぁ大井町猫は。

でも大井町猫でも永野ミスト、ランパスを思い出さないことがなかったなぁ。

必ずどこかで記憶が呼び起こされてたから。

今はまだ動作や振り、そしてそのタイミングから直接永野さんらしさを感じることがある・残っているものがあるけれどそのうちそれも変わっていくのだろうと見ている気持ちではあります。

当たり前だけどちょっと寂しい。

ランパスキャットナンバーなんて見たことないのにの永野ランパスだったらどうだっただろうか…?と思わずにはいられない自分の気持ちと向き合って認める(これ結構認めるの難しいよね、時間かかった)そういった過程も大井町猫。

見てみたいものは見てみたいからずっと思ってたんだけどボール最後のキメまで次第に高ぶっていく群舞、あの振り変わったのも好きだから永野ミストがあの振りをしているのを見てみたかったと毎度思います!

あの振りをされてる猫が見られる大井町猫、美しいし羨ましい!

前にも言ったかもしれないけど一番最初の猫先行はやっぱり横浜猫参考にミスト、そしてランパスで見たい好きな席取りました。

取ったからこそ思い入れのある席で観るCATSは複雑な気持ちにもなったのだけれど、やっぱりCATSはCATS。

素晴らしい作品なんだなと改めて感じるに至った気もする!