2021年8月15日(昼)公演
自由劇場(浜松町・竹芝)
キャストさん
スキッパー 権頭 雄太朗
ホタルギツネ 斎藤 洋一郎
ハシバミ 若奈 まりえ
トマト あべ ゆき
ポット 神保 幸由
スミレ 中野 今日子
ギーコ 菊池 正
トワイエ 吉賀 陶馬ワイス
アケビ 田原 沙綾
スグリ 澁谷 陽香
【男性アンサンブル】
カラス 宮下 友希
伊藤 駿佑
松井 龍太郎
田中 勇人
嶺山 秀平
【女性アンサンブル】
光川 愛
佐野 奏実
木内 志奈
佐田 遥香
高木 千晶
あらすじ
緑ゆたかな木々が生い茂る森。主人公の少年・スキッパーは、森の住人たちからの遊びの誘いに乗ることなく、家で本を読みながら一人の時間を楽しんで暮らしていました。ある夜、スキッパーの家にしっぽが光る不思議なキツネ・ホタルギツネが訪ねてきます。「死にそうな子を助けてほしい」──
一緒に森の奥に向かうと、巨大な樹に少女が両手を縛り付けられていました。少女を助け、急いで降りて振り返ると、もう樹の姿はなく……。
スキッパーは驚きながら、彼女を抱えて家に戻ります。少女の名はハシバミ。大昔から来たというその女の子は、リュウの怒りを鎮めるためのいけにえとして巨大な樹に捧げられたといいます。彼女は恐ろしさのあまり「心の声」で樹に助けを求め、樹もまた「心の声」でホタルギツネに呼びかけ、時空を超えて現代までやってきたのでした。
事情を知った森の住人たちは、ハシバミを優しく迎え入れ、現代のあらゆることを教えながら、一緒に楽しく過ごすようになりました。そしてハシバミからも、「サユル タマサウ ココロ」── 自分の命はすべて周りの命とつながっていて、大昔からもずっとつながっていることを学びます。しかしある日、ハシバミはスキッパーに「私は村に戻らなければならない」と告げます。弟や妹を残して自分ばかり平和に暮らしているわけにはいかない、過去に戻って自分の役目を果たしたい、と。
それを聞いた森の住人の一人・トワイエは、ある神話のことを話します。あの巨大な樹は、世界の始めにあって、太陽や動物、人などを生んだ「はじまりの樹」ではないか。その神話では、“ハシバミ”という少女が、樹に住み着いた“リュウ”と戦い、退治したことになっている……。「過去に戻り、逃げずに戦いたい」というハシバミに、危険だからと反対する住人たち。
そのときスキッパーは──。
はじまりの樹の神話 初日おめでとうございます👏 pic.twitter.com/DPGzlmDalJ
— 明音 (@akane_akaruioto) 2021年8月15日
こそあどの幕、私には幕に描かれている植物全てが分かるわけではないけれど自分が知らない植物も一つ一つ名前がある、知らないだけで雑草と呼ばれる、それを思い出しました。
自分が知ろうとしても知れることはほんのひと握りだし、自分だけで気づけることは更に少ない。誰かに何かに影響されて世界は広がって知れる可能性が増えていきます。
また本編を見ながらガラケーからスマホに変わっていった頃、よく分からないままとんでもないアプリをダウンロードするなんてことがよくあったのを思い出しました。扱っているものについてよく知らずに使っているものは沢山あると初めて意識した出来事です。
こそあど、ドンピシャ好きの中心つらぬかれてる感じあって本当に好き💘
はじまりの樹の神話自体は架空だけれど色々なところからお話を持ってきてるのかな?と思えるから後々に気づきがある作品で幼い頃に触れたら知っていくのが楽しそう!
生贄や剣でリュウと戦うのはヤマタノオロチ(歌舞伎の日本振袖始)みたいだなぁ、パンで身体を作るのは聖書みたいだなぁと思ってましたがまだ多分色々あるんでしょうね!幼い頃に出会えたら知れば知るほどこそあどに立ち返れる最高の作品ですよね~なんて羨ましい(笑)
小鳥のさえずり、波の音の楽器たち。パペットではなく音で姿を表し、スキッパーと同じように耳を澄ませ感じようとする。あの体験は劇場だからこそ体感できるものかなと思います。今回セットも大きなものははじまりの樹のセットが基本。場面場面で使い方表情を変えていく。詳細に見せていくのではなくある程度想像力にゆだね、自己補完する舞台だったのがとても好きでした!想像力にゆだねる作品の何が好きって奥行きが自由なところです。そこにモノがあったらそのスケールでしかないけれど手助け程度のモノがあるだけならばいかようにもなるところある気がします。あととても単純に信頼されている気がして勝手に嬉しい(笑)
こそあど見ていると“太古”という言葉が頭に浮かびます。そして舞台というものがこんなにも長く続いてきたことの意味を感じる気がします。太鼓の音の波は体と心を震わせ、祈りや思いをその場に集まる人々で共有する。惹かれるものがあるから淘汰されずに残っているのだと思うし思いたいから。焼きたてジャパンのスローフードのあたりをぼんやり思い出すんだけど無くなっていく理由なんて言ってたかな?
おさらいワイヤロープ
「心の声」と聞いて「心綱」を思い出した理由はお察しいただきたいところですがクレーンが吊り上げに使うワイヤーロープの中心にある心綱は観ている中で身体全体で語りかける根本的な想いのイメージが重なっていました。
こそあどの一幕、何が好きだったって“逃げる”が選択肢にあることです。
私は自分を大切にするために逃げる人はとても好きです。わざわざ立ち向かわなくていいもの、いなしていいもの沢山あると思う。
ただ本当に辛くなってしまった時、自力では逃げられない時には“誰か”に助けてもらう引き上げてもらう必要があります。だからこそ“生きるって繋がること”を感じました。
大切にしたいことには辛い道でもチカラになろうとする、皆が思い合ってこそ出来ることだと思います。
ホタルギツネとスキッパーの仲良しナンバーとてもとても好き🙌赤毛のアンの腹心の友(かな?)ナンバーやテニミュ3rdのYou&meみたいでいい〜〜〜
この場面では本をパタンと閉じる音を出しながら踊り歌っているから小道具使いの上手さまで必要なの大変そう!ただ読書しながら踊るのが格好良いのは映画巴里のアメリカ人の彼女はどんな人?パートにある読書する彼女から知られるところです(たぶん)踊るのにとても映えます📖個人的にこのナンバーでホタルがする蹴り飛ばす仕草、棒しばりの錠を外して飛ばす時の…あれは擬音なのかな?「やっぴーーーーーー」というのが浮かびます(笑)つまりコミカルでかわいい。
パリアメ、ロボ庭と新作に続いて出演されてる洋一郎さんだけど多才であるからもっと沢山踊ってる姿が見たいと思いがちです〜〜だからこそあどは意気揚々と人々と踊り出す姿待ってました🙌感強かったです!!シャープで素早く足先まで洗練されてコミカルな明るさのある踊り、久しぶりで嬉しかった!
個人的に一番好きな髪型と服装はトワイエさんです🖋パーマもかわいいし、服装の色合いもかわいい!トワイエさんに限らず大人組かわいい!
ファミミュの安心できる俳優さんがキャスティングされてて熱い~~個人的は神保さんがいらっしゃるのいつも嬉しい!あのさらりと何でもないようにハシバミになぜ戦わないのか問うところなんかポットさんやりそうだなぁと見て数十分のうちに知ったかのような気になれます(笑)
菊池さんファンと一緒だったので実はずっと初日に菊池ギーコ見られるかそわそわしてましたw切れのある動きやリズム刻む太鼓と相槌、見どころ沢山でした。大工は刀も打てるのか?そして無口なのか?とは思いましたが(笑)
中野さんスミレの相手を思う優しさは時が経ってからアケビとスグリが知る優しさですね。見る歳によってもしかしたら印象違うのかな?
wikiサラリと読んだだけで確認しきれてないんだけどトマトさんは魔女トメイトウになって普通のキツネに魔法をかけてホタルギツネにしたというの驚きすぎました…!気になる〜〜トマトさん少し強引にも思えるけれど有難迷惑ではないと思うし見ている側としてはトマトさんにそうだそうだ!と同意しがちでした。
ハシバミ(榛):中世ヨーロッパの樹木(メモ書き) | 中世史の保管庫(テーマ別を使うと見やすいです)
ハシバミの花言葉/スピリチュアルパワーみなぎる人類最古の友 | 花言葉のはなたま
“兄弟が”仲直りする、仲直りは違っても“兄弟”が影響してたりする?
私は作品に触れた時、まずダンスやダンサーさんを見がち。なぜなら踊りが好きだから。最近の四季作品、本当にこの振りを踊れる方が複数いるの?!と思う相当レベル高い振付に見えて驚きます!でも実際今日もマチソワでキャスト総入れ替え、少なくとも二人はいるんですよね…四季の水準の高さそしてオールマイティさを改めて感じます。
ダンスだけではなくて名前がついていないだけでアンサンブルと呼ばれているんだな…という歌声と圧倒的存在感で納得させられる光川さん枠、様々な役を兼ね最後にカラスを演じる宮下さん枠ほんと凄すぎる!
カラスの曲、急にぐわっと黒い感情が波立つ感じがアウトローで格好良いです〜〜好きな俳優さんをこの役で拝見出来たら嬉しくなっちゃうやつ✨
冒頭人々とリュウのあたり、アイーダやJCSのような力強さと逞しさを感じる振り。ゆっくり床へ背中を倒していきまたゆっくりと起き上がる振りとてもしんどそう〜〜〜でも見ていると美しいし格好いいです✨