珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

オリバー!-2021/10/03-

2021/10/3(日)ソワレ プレビュー公演

東急シアターオーブ

 

<スタッフ>

原作:チャールズ・ディケンズ

脚本・作詞・作曲:ライオネル・バート

<キャスト>

フェイギン … 武田真治

ナンシー … 濱田めぐみ

ビル・サイクス … spi

オリバー・ツイストエバンズ隼仁

アートフル・ドジャー … 佐野航太郎

ミスター・バンブル … 小浦一優芋洗坂係長

ミセス・コーニー … 浦嶋りんこ

ミスター・サワベリー/ミスター・グリムウィグ … 鈴木壮麻

ミセス・サワベリー/ミセス・ベドウィン … 北村岳子

ミスター・ブラウンロウ … 目黒祐樹

ベット … 植村理乃

ノア・クレイポール … 斎藤准一郎

シャーロット … 北川理恵

サリー婆さん … 河合篤子

ローズセラー … 青山郁代

ミルクメイド … 元榮菜摘

ストロベリーセラー … 飯田恵理香

ナイフグラインダー … 森山大輔

寮母 … 荒井小夜子

女主人 … 家塚敦子

店主 … 石川剛

クラウン … 大久保徹哉

リングマスター … 小原和彦

メイド … 金子桃子

パーシー・スノッドグラス … 菊地まさはる

ストロングマン … 小林遼介

バレリーナ … 今野晶乃

騎兵 … 白山博基

エキセントリックダンサー … 高瀬育海

フェイギンのギャング団<ハックニー>

チャーリー・ベイツ … 中村海琉(なかむら かいる)
ディッパー … 河井慈杏(かわい じあん)
ハンドウォーカー … 山口俊乃介(やまぐち しゅんのすけ)
スネイク … 市村優汰(いちむら ゆうた)
キング … 入内島悠平(いりうちじま ゆうへい)
キャプテン … 髙橋唯人(たかはし ゆいと)
スティッチム … 瀧澤拓未(たきざわ たくみ)
スパイダー … 田中琉己(たなか るき)
キッパー … 田中誠人(たなか まこと)
ニッパー … 髙橋維束(たかはし いつか)

救貧院の子どもたち<ベルグレヴィア>

小川竜明(おがわ りょうめい)、西口青翔(にしぐち あおと)、井上綾子(いのうえ あやこ)、木村律花(きむら りっか)、久住星空(くずみ せいら)、佐藤 凌(さとう りょう)、土岐田 育(ときた いく)、仲西 奏(なかにし かなで)、廣瀬健也(ひろせ けんや)、松浦歩夢(まつうら あゆむ)、森田みなも(もりた みなも)、涌澤昊生(わくさわ こうき)、涌澤摩央(わくさわ まお)

ブルズアイ … バウ

ミュージカル『オリバー!』いよいよ開幕!公開舞台稽古レポート 感激観劇レポ|おけぴネット より

 

ストーリー

物語の舞台はヴィクトリア朝イングランド

救貧院で食に満たされることのない暮らしを続けていた孤児のオリバーは、下働きに出された葬儀屋でひどい仕打ちを受ける。

逃げ出したオリバーがたどりついたのはロンドンの街。

彼はそこでフェイギンという老人が元締めを務めるコソ泥とスリの集団に取り込まれる。

スリの濡れ衣を着せられ、捕らえられたオリバーは、その被害者である親切な紳士ブラウンロウ氏に引き取られた。

アジトを知られることを恐れたフェイギンは、冷酷なビル・サイクスと心優しいナンシーを使ってオリバーを力ずくで連れ戻そうとたくらむ。

オリバーは本当の家族の愛を見つけることができるのだろうか―。

ミュージカル『オリバー!』

youtu.be

 

 

プレビュー公演を見て

原作との比較

結局原作半分しか読めなかったの悔やむ~~ちゃんと予習したかった!!ダイジェストだと省略や繋ぎ合わせた部分に気づけた方がきっと楽しいよね。

ミスターバンブルとミセスコーニーの中盤のやり取りが冒頭にあったから救貧院の人もミセスコーニー兼ねてるのかと思ったけど違うよね?定かじゃないのでまた確かめます。最初に入れ換えや繋ぎあわせが素敵だなと思ったのはバンブルとコーニーの場面でした!

ミスター・グリムウィグは医師とブラウンロウの友人グリムウィグを兼ねている。原作ではもしこの人がこの頭を食べてもよろしい!と言わなかったら私の頭を食べてもいい!と思うほど耳タコなのに舞台で聞くと待ってました!の気持ち(笑)ブラウンロウ宅へ訪れる人々は皆飾っていて滑稽みがあるよね。

 

ダイヤモンドは女の親友

ダイヤモンドは女の親友|音楽の話|カフェ・ド・コポリ|CAFFE di COPOLI

"ミュージカル"でイメージするミュージカルシーン(市場やブラウンロウ宅)があるからアマプラシンデレラを思い出していて。フェイギンのラストはDiamonds Are A Girl's Best Friend思い出します。ラストと言ったけれどどちらかと言ったらパールちゃん❤ルビーちゃん❤のお楽しみシーンの方がそれっぽいのかもしれない。女性の強かさと頭の良さを感じるナンバーではあるけれどフェイギンの抜け目なさを感じるには十分だと思いました。

 

ブラウンロウの住んでいる場所がどんな場所だったか知りたい

田園都市 | 現代美術用語辞典ver.2.0

ブラウンロウの住んでいるペントンヴィルがどんな場所だったか知りたい。都市環境について知るのは趣味みたいなとこあるから気になる。と言ってもそんな詳しくないけどロンドンといえば働く都市と住む郊外、その二つを繋ぐ蒸気機関車といった分離した形の印象があります。ペントンヴィルは中心部から少し離れているけど徒歩でも行ける圏内。この距離感でも都市郊外といえるのか気になってるけど良く分からないです。

 

フラワーホール

フェイギンの隠れ家でドジャーかな?フラワーホールの話してなかったっけ?観劇前に見たインディージョーンズでインディーがやってたから知ってる~と思ったり🌹キザといえるのかな?

 

スターになれるぞ

Everybody's Talking About Jamie performance at the Olivier Awards 2018 with Mastercard - YouTube

フェイギンが言う「スターになれるぞ」きっと甘い誘惑。ジェイミーの進路相談でスターを望む生徒の多さから本心は望んでいる人もきっと多いのだろうなと。フェイギンは老いを感じてか今後の生活を気にしている。本当は皆に死は等しいけどどう生きていくか考える若者と老人はこうまでも差が出る。

 

産業革命による家族関係の変化

【変わる世界経済】
マヤ 「大量に製品を作り、世界中に市場を求めるというやり方は、今の世界の動きにも通じますよね。産業革命は人類全体の歴史にとっても大きな出来事だったと言えそうですね。」
山下先生 「はい。この時代に生まれて今日まで続いているものって結構たくさんあるんですね。私たちの身近なところでいうと、時給、時間給ですね。働いた時間によって報酬をもらうという仕組み、労働の対価・価値を時間で測って決めるという仕組みは、産業革命時代の工場の労働形態から始まっているわけです。現代の私たちの社会の原型が産業革命の時代に形作られた、そういうふうに言っていいと思います。」

NHK高校講座 | 世界史 | 第25回 産業革命と社会問題

産業革命が、生活の深いところにもたらした影響を述べておきます。
 教科書に、こういう記述があります。
「…家族のあり方にも変化をもたらした。夫の賃金労働が主となり、妻の労働は補助収入のためとみなされ、賃金を得られない家事労働は低く見られるようになった」
 さりげなく書かれていますが、実に含蓄のある文章です。
 産業革命以前の労働というのは、農業が中心で、家族みんなで働きます。夫も妻も子供も一緒です。誰が何をしているのか、みんなが知っています。
 ところが、産業革命後の労働者の家庭では、夫だけが工場に働きに行く。何をやっているのか、妻や子供には見えません。家族のむすびつき方が、それまでとは全く違ったものになった。家事労働が低く見られるようになったということは、女性の地位が低くなったということです。これらは、産業革命以後の変化だといっているのです。
 人間の生活が時計によって縛られるようになったのも産業革命以後のことです。
 労働者にとって、出勤時間や労働時間など、時間によって一日が区切られ、拘束されるようになる。労働時間は自分の時間ではなく、労働時間が終わって、やっと自分の時間がはじまるように、時間によって生き方が分割されるようになる。
 現代に生きるわれわれも、細切れにされた時間の中で生きています。それ以前の人間は、時計などは必要なく、時間を気にせずに毎日を過ごしていたのです。

産業革命

バンブルとミセス・コーニー、夫が命令する権利があり、妻が従う権利があるのは産業革命後の関係性なんだろうか??

フェイギンやビル・サイクスといった男性、ナンシーたち女性、ドジャーたち子供、スラム街にいる人々は皆同じことをしているし何をするか知っている。これは産業革命以前の働き方の方に近いのかもしれない。

サワベリー一家はサワベリー氏が主に働いているけれど葬儀屋は家でやっているから中間かもしれない。

そしてナンシーは帰ってくる場所をつくるという考え方に産業革命後の関係性を知る人物なんではないか?と思うわけですがどうだろう?もしかしたらビルとナンシーの間には求めてる関係性にズレがあるかもしれないと思いました。次ちゃんと見ます!
 

葬儀屋のサワベリー一家

わりと直前まで壮麻さんブラウンロウだと思ってたんだけどサワベリー(葬儀屋の主人)と知って意外だな~と思って。出てきた瞬間、間奏曲の幽霊くらい血色が悪いのと薄気味悪い人間味の薄い動き方がとても素敵だしそもそもかっこいい!!サワベリー夫人に弱いのもこの夫婦ならではで好きです。呟き見てるとティムバートンぽいと行ってらっしゃる方多いみたいでそれかも?と思いました。

ノア・クレイポール

映画見て原作読んだ時にサワベリー家(葬儀屋)の中でノア・クレイポールが「救貧院」とオリバーを執拗に呼ぶのは大切なんじゃないかと思いました。

もしオリバーがサワベリー家にそのままいたならば未来はノア・クレイポールだったのだと思うから大切なんじゃないか。
ノア・クレイポールがオリバーを救貧院と呼ぶのはおそらく今まで自分が散々虐げられてきたから。今まで言われても耐えるだけだったのに自分よりも立場の低いものがやってきた。自分が受けたことを同じようにオリバーに返してるだけ。この場面により救貧院の子はどんな扱いを受けるのか、より感じられます。

准一郎さんで見てみたいと思ったのは映画ノア・クレイポールだったからイメージ違ったけれどどんな価値観で生きているのか、また過ごしてきたのかは存在することで分かりやすかったと思います。

 

労働者階級を取り上げたミュージカル

「オリバー!」「キャッツ」「ビリー・エリオット」「ジェイミー」細かくみたら違いはあるとしてもいずれも労働者階級のお話。それを思い出すのはロンドン橋のガス灯(・点灯夫)とロンドンを走る蒸気機関車の音です。

イギリスは、電気の時代への転換に遅れた/野口悠紀雄|文藝春秋digital (bungeishunju.com)

Electricityの“電気”の違和感は石炭→石油でなくて

産業革命蒸気機関車(石炭)→電車(電気)なのか。

その方が影響が大きかったのとイギリス病を濃く反映させてるのかな?

腑に落ちました。

ビリーエリオット-2020/09/27- - 珈琲とmilkのパーセンテージ (hatenablog.com)

蒸気機関から電気にエネルギー変換が起こってしばらくしてもジェイミーのディーンが未来に苦しむほど変わらない階級社会の一面があるのだと感じます。

 

こんなに気になっているのにビル・サイクスがよく分からないというお話

一番最初に見たのが1968年映画オリバーでした。この映画をベースにして考えています。 

映画オリバー!を見た理由はspiさんがビル・サイクスされるからです。どんなお話なのか、役なのか見とこうと思って。

ビル・サイクスは待たせに待たせ、上げるだけ上げての影からの登場が最高にヤバいやつ感あるけど最初ほんと喋らない(笑)そして話し出すと手先が器用だっただけに心の器を形作る前に大人にならざるを得なかったんだなぁと思います。

オリバーは会ってもいないうちから散々”ビル・サイクスみたいになれるぞ!””ビル・サイクスになれ!”などとフェイギンたちにすり込まれていましたし、夜の酒場にビルを待つ情婦がいるのも姿を見る前に分かって女性が惹かれる魅力を持っているのかな?と思えましたし、ただでさえ映画見た理由がビル・サイクスだから期待値ピークなのにとても待たされたおかげでゆらりとその影が映っただけで割とわぁ となりました(笑)

絶対連れて行くブルテリアのブルズアイ、小説の方を読んだらもっと執着する理由が見えるのかな?ただあのブルズアイを呼ぶ怒鳴り声は稚拙な面が見えるところなのかも。犬は飼い主の言うことを聞くから好きだったところもあるんだろうなと勝手に思った。ちょっと見ていてブルズアイはビル・サイクスにとっての安心毛布的存在にも見えたから最初は些細だったろう我儘を受け止めてくれる人に出会ってないんだろうなぁ、きっと。ナンシーは心を砕き、傾けてビル・サイクスに向き合っていたけれどナンシーへビル・サイクスが同じように心を開いていたかと言ったらとてもそうは見えませんでした。勿論フェイギンなどにも心は開いていないから閉ざすことで自分を守ってきた人なのかもしれません。

暴力的な人や威圧的な人はそれでしか言うことを聞いてもらうすべを知らないのかもしれないよね。情婦であるナンシーは多分逆にそれ以外のすべを知っていて長けている人だから上手いこと補い合っていたら歌っていたように貧乏でも幸せだったのかもしれない。

罪を犯したことを血もしくは死んでいるナンシーを見て動揺するビル・サイクス。根っからの悪党じゃないんだろうなと思う瞬間です。同情はできないけど。見た感覚としてはメタルマクベス(マクベスでも合っているんだと思う)のランダムスター(=マクベス)や夫人が人を殺したことによって眠れなくなるのを思い出します。そして悪いことをしたと思っているからオリバーやブルズアイなどを自身の近くに隠し、逃げようとする。この逃げる姿見た時にこの人は一生逃げて生きていくんだなと感じてしまいました。しんどい。

それが理由での死ではなかったけども最後の命綱は胴に巻きつけるかたちだと吊られた時に内蔵が押されるからダメです。あれだけひどいことをしてきたのにも関わらずオリバーが梁に縄をかけてくれると疑わないビル・サイクスはとても純粋だなと思いました。私だったらたぶん縄をかけないから。追い詰められた局面とはいえチラリチラリと見える子供っぽさが見た目とアンバランスで切ないです。

今考えると頼る場所がフェイギンしかなかったのに守ってもらえなかった(けど守ってもらえるとは思わなかったから金よこせ!なんだよね)のは可哀想にもほどがある。大人になってしまうと一人で生きていけてしまうだけに寄り添ってもらえる可能性が減っちゃうんだろうね。やっぱり切ない。
オリバーはビル・サイクスになれても、ビル・サイクスはオリバーにはなれない…これを思うとビリー・エリオットの兄トニーが「くそったれダンサー(ビリー)にはなれんとよ」とこぼしてた気持ちも少し感じます。映画ビル・サイクスはそこまで思ってはなさそうに見えたけど。

オリバー! - 珈琲とmilkのパーセンテージ (hatenablog.com)

アドラー心理学 怒り

「怒りとは、出し入れ可能な道具である」

怒りは感情の一種、それもネガティブな感情です。
しかしアドラーは、それを「道具」だと言った。それも「出し入れ可能」だと。

アドラーの主張をシンプルに言うと、以下のようになります。

◆「怒り」は、自分に有利な状況をつくりたい時に湧き上がる。
 (誰かの言動に「なんだと!?」となるような)
 →だから目的をかなえるための手段=「道具」。

◆しかし別の事態が起これば、怒りはすぐに引っ込めることができる。
 (突然の電話とか)
 →だから「出し入れ可能」。

※道具=目的達成の手段

「怒り」が道具だとするなら - ファカルティズ・コラム-ビジネス・スキルを高めるヒント集-

アドラー心理学カウンセリング指導者の岩井俊憲氏によると、アドラー心理学では、「怒り」を「ある感情が“怒り”というかたちで表面化したもの」と考えるそうです。

つまり「怒り」は、単体では成り立たない「二次感情」だということ。人は、不安や寂しさなどの【一次感情】が満たされないとき、怒りという「二次感情」を使って対応するのだとか。

一次感情:不安・寂しい・つらい・悲しい・心配・苦しい・落胆・悔しい
二次感情:怒り

「キレやすい人」はキレる代わりに◯◯を伝えるべき。自分も相手も損しない “怒り” の賢い対処法 - STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア

ブルズアイ!!!もそういうとこあるかな?

映画ビル・サイクスはナンシーを撲殺した後に自分のしてしまったことに恐れをなす。だからどちらかというと怯えているこちらの姿の方が本性で常に怯えている弱さを周りを威圧して隠しているような印象があります。

原作本(と言っても半分しか読めてない )はもっと心を閉ざしていて俺と俺以外、命令に従うやつか否か、そんな判断基準な気がする。人を人として見ていない感じが強い。世の中の全てに理由があるわけではないのだろうけれどももしこのビル・サイクスの判断基準や価値観が後天的なものだとしたら過去の幸せな体験から生まれたわけではないのでしょう。

spiさんのビルは映画ビルの方に近く見えました。映画とは違い、ミュージカルでは途中に「俺の名前」というビルナンバーがあります。ナンバーからビルの生き方・考え方に触れられるからこそ腑に落ちない違和感があって考え続けています。
ひとつは酒場でナンシーにキスをする様子に愛があるように見えるから。言葉ではお前は俺のものと物を所有するような言い方をするけれども触れ方はどうも手荒だとは思えない。あの場面だけ見たら二人は恋人なんだなぁと思うんじゃないかな?誰しも思うはずですがナンシーのことをどう思っているのだろう?
もうひとつはナンシーを自らの手で命を奪い、オリバーを連れて建物の上へと逃げるビルが撃たれて亡くなるまでの感情。10/3公演を見て私はナンシーを殺してしまった動揺がその場で訪れたわけではないように見えました。自身が撃たれその鮮血からナンシーの目を思い出す。殺してしまった恐怖、ナンシーへの思い、自分自身の命の終わり…あの場面で感じられるものは多いはずなのにいかんせん時間が短いから恐らく見逃してます とてもとても気になったまま。まだプレビューだし変わるのでしょうからそのうち自分の中でそうかも…!と思えたら嬉しいなと思ってます。

ナンバーについて

コートの中に燭台や宝石を隠し持っているようにビルの心の原石は磨かれることなく分厚いコートのポケットの中に仕舞われているのかもしれない。フェイギン、ビル、ドジャーたちがもし何が高く売れるのかという視点で物を見ているとしたら本当の価値を見ているわけではないのだよね?磨けば光輝く原石を持っていたとしても磨く前はただの石。その価値に気づけない、なんてこともあるんだろうか?そう思ったのはビルは自分自身の良さに気づけていない人なのだろうなと思ったから。

ビジュアルについて

紳士ではないと分かると知りながらもシルクハットを被っているのだろうか?全体的にかわいい見た目ですが帽子を被る理由なんだろう?足元フワッとした先にロングブーツはほんといい~~ブーツの足先フォルムも可愛らしいです ブーツはただただ私が好きというだけ(笑)spiさんのビル、周りの人々より明らかに大きく見えて存在感があります!背の高いダンサーさんは空間を広く占めるし舞台映えして素敵だなと思うようにspiさんご自身の体格+身に纏うものの映え方が違うなぁと思います!!髪型も似合うの凄いなぁと思う!

 

ナンシーという女性

劇団四季:ノートルダムの鐘:稽古場取材会の様子 - YouTube

「これが人生」はノートルダムの鐘のエスメラルダみたいだなぁと思っていました。

 West Side Story (4/10) Movie CLIP - America (1961) HD - YouTube

ナンシーはWSSアニタみたいだなと思ってました。それは自分がどんな状況、感情であったとしても自分に何が出来るか周囲がどう感じるか理解して良心と共に行動するその強さや格好良さ!!ほんと好き!

『ジキル&ハイド』ダイジェスト映像 - YouTube

見ていてジキハイのルーシー思い出しました。だからなんですがナンシーの赤いドレスは集団の中にいて一際その魅力で輝く女性の色でもありつつ、自身の未来を予感させる血の赤でもあるんだろうなと思って。

ナンシーは好きです、でもそれは自分と遠いと分かるからもあります。相手のためにあそこまで尽くせるのは確実に愛。相手のことを思い行動するのは分かっても執着、依存については個人的にはあんまり共感しません。ただあそこまで全身全霊で愛せるのは本当に素晴らしいことだなと感じます。依存というと以下の舞台思い出します。

この星にさよならを-2019/09/16- - 珈琲とmilkのパーセンテージ (hatenablog.com)

 

場面転換

センターブロックじゃないからいまいち分からなかったんだけどこの初仕事をしに街へ出るに至るまで子供を先頭にシルクハット被った紳士が続いて歩いてくるのは意図があるの?サワベリー氏がさせようとした葬式の列の最初に並ばせる光景を思い出したけど場面が違うし違うはず。

 

カテコ衣装

カテコでは配役で出ている役の衣装に着替えてくださるんだなとノアで気づきました!サワベリー氏なんてメイクも違うだろうけどまた見られて嬉しい気持ちあります🙌

 

処刑

処刑を見に行こうという少年たちを見ていると当時は娯楽だったとしてもそれが人間の本質だとは認めたくないなと思っちゃう。

世界大百科事典内のニューゲート監獄の言及【死刑】より
…〈祭り〉であるから娯楽的要素はつねに存在したが,18世紀のイギリスでは,その要素が極度に展開し,主要な民衆娯楽の一つとなった。たとえば,有名な怪盗ジャック・シェパードJack Sheppardが1724年11月16日に処刑されたときは,刑場のタイバーン(ロンドン西部)は約2万の見物客で埋まり,ニューゲート監獄から引回しの行列が通る目抜き通りのフリート街,ホーボーン街は,着飾った貴婦人,紳士からぼろぼろの下層民まで,人波で身動きできない混雑だったと伝えられる。物売りは店を出し,罪人,事件についてのパンフレットなどが売られ,J.ゲイ著《三文オペラThe Beggar’s Opera》のモデルの一人となる悪漢ワイルドJonathan Wildなどは見物人が投げつけるように,死んだ犬,猫,ネズミ,腐った卵などをロンドン中から集めて売りつけたようで,それは完全に観客参加の総合ショーと化していた。…

ニューゲート監獄とは - コトバンク

 

背景美術

ロンドンの町並みの背景はパリアメを思い出して。オーブでのプロジェクションマッピングはキャンバスが大きく見やすかった。オリバーでも縦に広がりがあるからこそ街並みや橋とされる部分などの空間が映えて素敵だなぁと思います!
街並みの光景はテアトロ・オリンピコの立体背景みたい。

t.co

テアトロ・オリンピコ、ただ私が憧れてるだけなんだけど狭間の劇場という感じでいい。オリバーのセット固定ではないし、思い出すというただそれだけで言ってしまってる(笑)

 

最後まで信じ続けるドジャー

舞台のドジャーはオリバーとそんなに変わらない歳に見える。だからこそドジャーとオリバーを比べて違いに気づきやすい気がします。
ドジャーはませているけれどそれは仕事をいち早くこなさなければならなかったから、ビル・サイクスになれと言われていたからがあるのかなと思いました。
懐中時計を得意気に見せる場面あったと思うけれどこの当時時計が広まったとはいえ一部の一般市民が一生大切にするものとして買う高級品。当然ながら子供のドジャーには不釣り合い。つまりはチョチョイとして得たものなわけです。
ナンシーに向かってドジャーは「なんでもするよ 君のためならば」と歌います。ナンシーに行為を持っていたのは間違いないはず。ただそれは憧れも含まれる気持ちだったのでは?と思わなくはない。ナンシーはビル・サイクスの女性というのは有名な話で当然ドジャーも知っていたはずです。目標とするビルの女性に憧れを持っていても不思議ではないのではないかなと思います、なんの理由もないけど。

街中であったオリバーにドジャーは「信じてみなよ」と歌いかけます。最後の場面ではシルクハットを取りに隠れ家へ戻ったドジャーは捕まってしまい、問いただされます。ただそれでも口を割らない=信じているドジャー。対して信じられた側のフェイギンはまたやり直すしかないと全てを捨てた気持ちで再度歩きだします。フェイギンにとって仲間であっても一時的な仮初めの関係。その相違が切ないですし、ドジャーは全てを知った時どう思うだろうか?と考えると悲しくなってきます。

(フェイギン←)ビル・サイクス←ドジャーはストリートチルドレンの辿る道な気がしてます。これは想像にすぎないんだけどドジャーの目標であったビルが亡くなり、率いていたはずのフェイギンも姿を消す。ビル・サイクスももしかしたら似た経験を持つ子供であったなら裏切られ誰も信じられず独り心を閉ざすのは分かる気がします。もしそうだとしてドジャーが同じ道を辿ってしまうのではないかと勝手に心配になっています💦

 

ビルとフェイギンの関係

ビルとフェイギンの関係、イメージに近いのは武田フェイギンなのかなと思う。ビルはただやり手だと示し、対価を得る。年齢差はどのくらいあるんだろうか??

原作読んでるとビル・サイクスがあんまりな態度と言葉づかいだからこのまま生きていけると思っているのだろうか?と考えざるを得ない。力は失われるもの、この先の未来を案じて産業革命時の平均寿命を調べるくらいはしました。

図録▽平均寿命の歴史的推移(日本と主要国)

 

准一郎さん枠 おぼろげメモ

  ノア・クレイポール

  「信じてみなよ」エンジ色スーツにシルクハット

  シルクハット燕尾服

  「誰が買うのだろう」緑ジャケット

  酒場 茶ベスト深緑パンツ

踊っている姿に馴染みがありすぎてつい見てしまいます(笑)シャープさが格好良いで纏まるような所作や静止までの流れ、とても好きです!信じてみなよは大道芸人とかなのかな?アスペクツ・オブ・ラブを思い出したり。でも全体的にはウィキッドかな!ウィキッドくらいいらっしゃると嬉しい&つい見てしまいます!

舞台も動画も見ながら思ってたんだけど「信じてみなよ」で准一郎さんとペアで踊ってらっしゃる大道芸人?みたいな方はどなたなのだろう?同じ振りだけどシャープに繊細に決めている准一郎さんと踊っているからか華やかな明るさと柔らかさが印象的で素敵だなぁと思います。

 

オリバーの背景に流れる音楽を演奏する楽器が階級によって違うというのをお聞きして

youtu.be

プレスコールの曲、ロンドンへ行ってからの5曲でナンシー、フェイギンたち、街中だからあんまり分からないんだけどスリしてるあたりの人たちは弦楽器かな?他の曲はピッチカートが目立つけど「彼に必要とされる限り」はアルコ(弓で弾く奏法)

「ポケットからチョチョイと」は歌い出しからピッチカート(弦を指にひっかけてはじく奏法)で音楽でもチョチョイとしてるみたいでかわいい(笑)

「ポケットからチョチョイと」「これが人生」「必ずここへ帰れ」までピッチカートか弓に弦をかける短い音に支えられてるから何か表してるのかなと思ったけど色々な人がいる「信じてみなよ」もそうだから違うかも。適当に生活の不安定さだったりしてとか思ったけどたぶん違う。曲も振りも好きだな~と思ったのはオリバーが初仕事へ行くナンバー🎵

「信じてみなよ」になると木管楽器が入り込んできたり弦楽器に加わってくるから色々な音がして楽しい!大道芸人かな?踊り出す二人組の時に鳴ってる音めちゃくちゃ面白い!サウンドペーパー?違うかな…なんだろ??オリバーの市場の歌は「信じてみなよ」かな?このナンバーの歩みながら拳を落とす振りは個人的にWSSのジェットソングくらい印象深い振りかなと思ってる。見られるとオリバーを見たなぁと感じちゃうから。

オリバーがブラウンロウさんの家で向かえる朝☀️"お空にリボンをかける"言葉から伝わる幸福感や満たされた気持ちの心地よさとても好きです!映画でも好きな場面だから楽しみにしてましたがあんなに細かく朝の人々を再現してるの凄い!振付などは違ったけど服は色も同じな気がする!

そういえばバイオリン(であってる??)から入っていくラストのフェイギンの場面、ここのメロディ格好良すぎるのでもし私がバイオリンを弾きたいと思ったならば真似したくなりそう🎻

 

情報集め

ジン

実際の街

劇場街 『オリバー!』の旅(1幕)

劇場街 『オリバー!』の旅(2幕) (hatiju-hatiya.com)

ロビン・フッド

ロビン・フッドとは - コトバンク

12世紀ごろシャーウッドの森にリトル・ジョンやタック修道士らの仲間と住み着き、悪代官や横暴なノルマン貴族、僧侶から金品を奪い、貧者に分け与えたと伝えられる。みごとな長弓の腕前や、貧者に施す義賊ぶり、牧歌的な森の生活が共感をよび、イギリスでもっとも人気のある民衆的英雄。

ロビン・フッドとは - コトバンク

フェイギンのイメージ

t.co

t.co

ユダ自身はイエスの弟子グループの会計係であったと伝えている

 

 

オリバー!から感じるキャッツ

以下キャッツのネタバレというよりお話の流れ、猫の名前や何をする猫かは知っているのが前提くらいの説明のなさです。

オリバー原作読めば読むほどキャッツを思い出すから気づいた分だけは事前に頭から出しておこうと思って呟いていたんだけどいやいややっぱりエリオットの中にディケンズは生きてる。ウィキッドアメリカの「オズの魔法使い」の知名度を感じるようにこれがキャッツの下地か!と感じました。

オリバー見てまでキャッツかよとは自分が一番思っています。本当にそこに関しては申し訳ない気持ちあります。すみません、どうしたってキャッツファンなんです。どうか読み飛ばしてください。

とはいえ誰か言ってるのでは?と期待して検索して凹みました(笑)もうでも仕方ないんだよ~今までなんだかんだ言っても気づけるところしか気づけないし分からないものはあるんだろうな…と諦めていたところがどんどんクリアになる感覚がオリバーにあるんだもんね。嬉しくて仕方ない!私は全く知らずに今まで過ごしてしまったわけなんですがこれは当然の事実だったんだろうか?早く出会いたかったし、きちんと出会えるきっかけがあって本当に良かった😭ありがとうございます!

 

人としてのT・S・エリオット

Kyoto University Research Information Repository: 人としてのT・S・エリオット

オリバー見てるとキャッツを感じるんだよね、エリオットの言葉にディケンズがあるのかもしれないと頭に浮かんだ話を聞いてもらったらそうかもよ?と見つけてもらった😂とてもとても嬉しい!!

 

1964映画オリバーしか見ていない状況で感じられたこと

生まれたのか

https://youtu.be/Zfi9rBDW3s8

「生まれたのか 闇の中に 恐れないか 何者をも 黙ったまま 耐えて強く 生き抜けるか その孤独を」同じものが息づいている作品なんじゃないかと考えます。

ミュージカルCATS 英語歌詞和訳① Prologue: Jellicle Songs for Jellicle Cats - MusicaLife

Practical catsからのところを人間のまま見るような。

「夢の中に 天国にも 地獄さえも 友だちは?」

お母さん、ブラウンロウたち、ドジャーたちとそれぞれ浮かんだのだけど様々な階級の中で上手くやっていけるのか?なんて。

オリバーの無垢さ

生まれたばかりの子猫シラバブは娼婦猫グリザベラにその純粋さから分け隔てなく近づこうとする。「オリバー」のオリバーは純真無垢。共にいると偽っていた心に気づき、周りの人々は自ずと変わっていく。まるで「キャッツ」グリザベラの手に触れ、周囲が変わっていく場面を拡大しているようです。

 Taylor Swift - Beautiful Ghosts (From The Motion Picture "Cats" / Lyric Video) - YouTube

四季キャッツならシラバブ、DVDキャッツならジェミマ、映画キャッツならヴィクトリア(思い出を持っていないくらい若いけれど子猫ではないかもしれません)。
この猫たちは名前や毛並に違いはあれど過去にすがるグラマー猫であったグリザベラの手を取り、天上(神様のいる苦しみのない世界)へ昇るきっかけをつくる猫です。

グリザベラの手を取り"触る"ことをきっかけに見守っていた周りの猫たちが忌み嫌っていたグリザベラの手を取り出す。とても大切なのに何度見ても分かったと至りにくい場面でした。オリバーを見ているとオリバーの存在が沢山の人々に影響し行動を変えていく。これはグリザベラの手を取る行動を複数の例で細かく見ているようだと感じました。グリザベラの手を取り触るまでに純真さによってそれぞれの猫たち(人々)の心を変えると思えば周囲の猫たちは過去のしがらみを捨て本心に従いグリザベラの手を取ったのではないかと思えます。

 

ミストフェリーズ=?

ミストフェリーズ「屋根の上にいると暖炉で声がする」って煙突掃除夫の少年のことだったりする??と考えたて。ポケットからチョチョイと見ると既視感ある光景だなぁと思うからやっぱ児童労働者なのかなぁと。

 

マキャヴィティはビル・サイクス?

ビル・サイクスのソロ後、恐れられる自分の名前で生きていこうというような台詞を聞くとマキャヴィティを思い出して。

マキャヴィティはキャッツの中で恐れられる地獄の花形、悪徳の化身。姿が見えない恐怖そのもの。「マキャヴィティ イズ ノット ゼア(マキャヴィティはもうここにはいない)」Macavity the Mystery Cat Part 1 | Cats the Musical - YouTube

ビル・サイクスはロンドンの酒場(同じような境遇の人々)の中で恐れられる。例えその場にいなくともいなくても名前だけで存在が"在る・感じられる"恐怖。

いくら自分を持っていたとしても他人からの評価は自分の中に入ってきてしまうんじゃないだろうか。身体が大きくていかにも悪いことをしていそうな見た目、そして実際スリをしている。例え青年ビルの中に宝石のような輝きを持つ純粋無垢な気持ちがあったとしても疑われ傷つけられていたら心を閉ざし他人の望む恐怖になろうとしてもおかしくないかなと。

spiさんのビル・サイクスはソロナンバー「俺の名前」から歌詞の内容とは真逆の感情を感じる気がしました。名前を利用してやるよはそう生きていくしかない悲しみと本当の自分はそんなに恐れられる人間じゃないと反発する心の叫びに感じます。そしてビルの心情にもしかしたらビル以上に気づき受け止めていたナンシー。行動や言葉に出せなかったとしてもビルは無自覚にナンシーに心を許しているのかもしれません。spiさんのビルは死ぬ間際になってもナンシーから愛されていたことに気がつかず亡くなってしまったように見えました。ビルも考えたであろう"愛はどこに?"。目の前にあったのに気がつけなかったのかもしれない。そう考えるととても悲しくなってしまいました。

目標であり、恐怖の対象であり、愛の指標でもある名前は沢山の人々に呼ばれ、自身の身を離れたところで使われてその何れの印象もこぼさず背負っている不器用な人だと感じました💦哀しさ激しさ怒り恐れ、とても不安定な人物で精神的に演じられるの大変そうですが見られるの嬉しいです✨

https://youtu.be/XBbNgXbioQI

ブルズアイのイメージはこの曲のイメージもある。

 

ラム・タム??

フェイギンソロの曲名「ラム・タム・タム」なの?!もっとちゃんと聞こう!!

キャッツの中にラム・タム・タガーという名前の猫がいるからの驚き。

 

ラム・タム・ワンチャンない?話

The Rum Tum Tugger - starring John Partridge. HD, from Cats the Musical - the film. - YouTube

正直なところラム・タム・タガーの若者がどのくらいを指すのか分からないけれどワンチャン天邪鬼要素にビル・サイクス入ってたりしない?って願望があります。入ってたら舞います。

 

オリバーは犬の物語なのではないか?

The Ad-dressing of the Cats | Cats the Musical - YouTube

はじめに言いたい。私は猫も犬も好きです。

「猫からのごあいさつ」の英語歌詞では「犬」について歌われていた!

猫は犬にあらず。犬と表されてる人間なんて切ない。

「人間よ 飼い慣らされていないか」

 

人間に飼い馴らされることを拒否して、逆境に負けずしたたかに生き抜き、自らの人生を謳歌する強い心と無限の個性、行動力を持つ猫、それがジェリクルキャッツ。

ストーリー|『キャッツ』作品紹介|劇団四季

キャッツが猫たちの物語ならオリバーは犬たち・飼い慣らされた人々の物語なのではないかと思って。

飼い慣らされた人々は本当はしたくないのに理由をつけ自分を納得させ心を欺き行動している人々、またその状況に慣れて違和感や疑問を抱かずに生きている人々のつもりです。

キャッツが労働者階級の様々な職業をそれぞれの猫たちが誇りをもって歌い上げるのに対して、オリバーでは人間味たっぷりリアルに歌われるのが魅力的です。「とても似ているあなたと とても似ているあの人と とても似ている人間と」はキャッツだけでなくオリバーでも同じように感じられるところだと思います。見るたびに感情移入する人物が代わり何度も楽しめる作品。

キャッツの最後に人間に向かって歌われる『猫からのごあいさつ』で結論のように出てくるのが「猫は犬にあらず」今なら分かる気がします。