珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

シュレック-2023/07/08-

2023/07/08(土)ソワレ

日本青年館ホール〈ホールのご案内 | 青年館ホール (seinenkan-hall.com)

 

キャストさん

シュレック spi

フィオナ 福田えり

ドンキー 吉田純也

ファークアード卿 泉見洋平

 

ジンジャーブレッドマン、魔女、ママオーガ 岡村さやか

ドラゴン 、 母熊 須藤香菜

ピノキオ 新里宏太

オオカミ、ハロルド、兵士、騎士、 ねずみ 佐々木 誠

セロニアス、村人、騎士、 ドワーフ 鈴木たけゆき

3匹のこぶた、兵士、デュロックパフォーマー、騎士、笛吹き 岩崎巧馬

グリーター、村人、デュロックパフォーマー、 市民 清水泰雄

パパベア、パパオーガ、兵士、 ねずみ 深堀景介

ピーターパン、 ねずみ、兵士、デュロックパフォーマー 村上貴亮

兵士、 ねずみ、 司教 横田剛基

3匹のこぶた、兵士、デュロックパフォーマー、 ねずみ 中桐聖弥

村人、兵士、デュロックパフォーマー、盲目ねずみ 咲良

リリアン、兵士、 青い鳥、ねずみ 元榮菜摘

ハンプティダンプティ、デュロックパフォーマー、 ねずみ 寺町有美子

3匹のこぶた、デュロックパフォーマー 澤田真里愛

ティーンフィオナ、村人、 盲目ねずみ、 市民 石田彩夏

みにくいアヒルの子、デュロックパフォーマー、 盲目ねずみ 青山瑠里

ヤングフィオナ ⽮⼭ 花

ヤングシュレック 本⽊ ⿇由花

youtu.be

シュレック・ザ・ミュージカル <オフィシャルHP> (shrek-musical.jp)

 

 

 

初めての日本青年館ホール

お噂は前から~でしたが初めての日本青年館ホールでした✌️近くでラグビーの試合があったので重なると道などが混む劇場なんですね!気温も高くて暑かったですが試合前の熱気を感じてわくわく向かえて良かったです🏈劇場ロビー、導線(移動は階段)、椅子、劇場空間全体がシンプル。何にでも対応可能なように装飾はあまりないのかもしれない。

 

追加、変更などにより印象が変わったフルバージョン

シュレック楽しかった🙌

トライアウト観て"楽しい"だけではなく考えさせられるのが素直な感想でした。見かける感想が楽しいがとにかく多かったためにずっと私の感覚がおかしいのか?と問い続けていました🙇”笑い”はズレから生まれてると思うんですが笑う対象や笑いの取り方によっては悲しむ人を生んでしまうのは実際あると思う。ファークアード卿追放までの描写、神父様の日本語発音の不慣れさなど気になっていた部分が変わっていて素晴らしかったと思います!楽しめて安心もおかしいけどバランス?皮肉がとても面白くて楽しい嬉しい大好き~!

あとピノキオの鼻が伸びていくのを見てトライアウトを観てるってこういうことか!と感動しました🤥一人で伸びてくのすごい!

Freak Flag

FreakFlagの内容大切なのに個人的な思い入れと私の心で屈折して素直に受け入れられない…もう少し時間がかかりそうです。 シュレックは物語の枠にはめられていたキャラクターが意思を持ち暮らす世界。自分自身が思っていたこと、踏み出せていなかったことにありのままの自分を解放して受け入れてもらう!シュレックはオーガだからと一方的に攻撃されて追い出されて心を出す前に閉ざしてしまった。傷ついて嫌われるのは十分だと思っているから何か新しい一歩を踏み出すのは恐れになってるのかな?イメージ・定まりからの一歩を踏み出す=オーガ・シュレックが姫・フィオナに好意を伝える=ありのままの俺を受け入れろ!これはとても分かる。 ありのままの自分を受け入れてもらう。それはたぶん相互で必要なことなんじゃないか。

シュレック・ザ・ミュージカル-2022/08/15- - 珈琲とmilkのパーセンテージ
ファークアード卿

個人的に最高にグッときたのはファークアード卿への子ぐまの一言🐻不正確ですが「(王様は)小人でも良いけどね」というもの。ほんとだよね。完璧を追い求めてもいいけれど特性、生まれ持ったもの、思考など各々の個性を個人の線引きで完璧でないものとするのはどうかと思うよね。Freak Flagは個性を自覚していなかった人々が自分らしさに気づくまでの曲。過程と結果の間にある気づき。自分自身を認めているFreak Flagメンバーに対し、自分自身の理想からかけ離れている身体的特徴を受け入れられないファークアード卿が色濃く映って見えました。

Freak Flag→Build a Wall

シュレックに注目してるのもあるのだろうけどFreak Flagにいるシュレックというのが大切なナンバーだろうにずっと違和感あってしっくり来なくてめっちゃ悩んでました。友達ドンキーを遠ざけるくらい信用する信頼するのに臆病なシュレックが沼地に住まわせているだけの皆と一致団結して旗を掲げるの、あんまり明確に言えないですがなんで?という気持ちになっていました。それにシュレックがいきなり「俺を受け入れろ!」と吹っ切れるのも唐突に感じてました。

今回フルバージョンを見て一幕ラストの夢を聞いたらヒーローになるだけでなく戦って敵をやっつけるのも夢の一つだったと知りました。シュレックの根底に思ったより攻撃的な側面あったのだなと思ってこれならFreak Flag 歌ってても違和感ないか~と幕間思っていました。けども二幕でシュレックFreak Flagを歌わず、もっと内向的なBuild a Wallを歌っていました。恋、友達に期待してまた突き放された気持ちから壁を作って一人だけで安全な場所で生きていく。その発想は旅をする前のシュレックにも当てはまって悲しく寂しいけれどこちらの方が分かる気がします。

そもそもシュレックミュージカルの「Build a Wall」はどういう演出だったのだろう?カットされたりもされてる曲なんですね!そう考えるのはノートルダムの鐘のパロディだと私は思っているから。

ディズニーに詳しくないからドリームワークスは美女と野獣作った方が立ち上げた会社とよく見かけてもノートルダムの鐘に関わってるのついこないだ知りました。アニメの鐘はハッピーエンドだけどカジモドはエスメラルダと恋に落ちるエンドではない。それを考えるとシュレックのがシンプル王道なのになかった形なんだなぁと思い直して。シュレックから鐘らしさを感じるのは当然なのかもしれないと思えたところで自信ないから自分以外のBuild a Wall感想探しちゃう(笑)

ノートルダムの鐘「石になろう」

友達のガーゴイルにカジモドが一人にしてくれと歌う曲

劇団四季:ノートルダムの鐘:ナンバー集 - YouTube

シュレック「Build a Wall/壁をつくる」

玉ねぎのように層(レイヤー)があるオーガ・シュレックが心閉ざして歌う。
心の閉ざし方も壁や掘で層・レイヤーなのとても分かりやすくて好き!

Build A Wall - YouTube

Who I'd Be

一幕ラスト音声ちょい見せもあったけど「Who I'd Be」の深まりでシュレックが何を夢見ていたのかが発露されてそれまでに観てきた光景と重なり(レイヤーだね)シュレックは泣いてないけど私が泣く😭敵をやっつけてお姫様を助け出してハッピーエンド。それが夢見ている一つだったのに自分はどちらかと言えばやっつけられる側だったってことだよね。今までこれが繰り返されてきたのか…を体感するというかね。
トライアウトでも思ったけどシュレックの夢ってクロコダイルの夢(海賊(王))+ダズ・ボーネスの夢(ヒーロー)🤔

DANCE

私はただダンス見るのが好きな人だけど女の子は小さいうちからバレエを習っている子も多いし、ビリー・エリオットを見ると男の子も踊っている子が多いんだなぁと感じる。そういう子が2幕ファークアード卿の完璧なバレエで発見したような心地になったりするのかなぁと思いました🦢白鳥の湖の前って聞いたことあるけどなんだろう??

デュロックのレゴみたいな練習した人々、明確に分かったのがコーラスラインのONEまんま振付に入っててファークアード卿がメインなのが強調されてた🎩そしてACLでは見られないけど本当はこういうことなんだなとも思う
途中あーなんだっけ?フォッシーだっけ?みたく思ったのピピンのリーディングプレイヤーがしてるポーズかもしれない!
タップの方はCFYでボビーがポリーを追いかける振付(これ元あるのかな?)と笛吹男のバート(メリーポピンズ)?くらいしか分からなかった。

オマージュ、パロディは気づけない時は気づけるようになりたいと願うものだけれど、気づけてしまうと気づけない頃の感想のピュアさに憧れるもの。矛盾した気持ちを抱かせます(笑)勿論気づいてやったー🙌とおもうけどそういうのは瞬間の喜び。

焦点

ドラゴンがいてシュレックもドンキーもいる場面で歌っているのはフィオナの心情っていうの光景がこれ以上なく強いのにきちんと今見る、聞く場所はフィオナと分かるシュレックキャストさんめちゃくちゃ好き。

spiさんについて"私はそういうとこも好きだから呟きますけど"と前置いたつもりが結論シュレックキャストさんめちゃくちゃ好きになってしまった(笑)

恋の始まり

「I Think I Got You Beat」の照明は普通にロマンチックなのに作り出すきっかけが全然ロマンチックではないのシュレックって感じていい(笑)
「Make A Move」の愛を感じてらしさを見ても思うけど恋に落ちる二人によくある展開をなぞってるのに何か違うが面白いw

フィオナが失礼な態度をとってしまったのを謝りたいと花飾りを2人に手渡す場面があったことでひまわりを手渡す場面への感動が強くなった😭観客だけが目撃者なの非常に勿体ないと思うのでそのうちシュレックはそういえば…って語るべき!
一般的に可愛らしく美しい花飾りをドンキーは喜ぶのだけれどシュレックは喜ばない。シュレックにとって嬉しいものではないか、むずがゆいものだったお花。
フィオナへ"生えてた"と言いつつ手渡そうと考えるシュレックはプレゼントからかフィオナは喜ぶだろうと考えてひまわり🌻を摘んでくるわけ。
理由はなんにせよモジモジ感含めて最高にかわいいからフィオナにぜひぜひぜひ知ってほしい(笑)

これは全然関係ないと思うんだけど「ことば~~」でどうも頭の中にディラモンド先生🐐が浮かんで「言葉奪われた~(排除すべき共通の敵と定められて言論統制されるの意)」と歌う。意味合いは全然違うけどシュレックが言葉にすることで変化が生まれるから良かったねの気持ち👏

「夜は夜」の詩的な表現好きだったから『Who I'd Be』で増えたの🙌ヤッターだったけどドンキーーーー🌽!!!ちょくちょくそういうのもあって公演時間が延びたからといって同じものが見られるとは限らない一期一会だと舞台らしさをガツンと喰らいました。月仰ぎ見て思い出を辿るわ。

終わりが始まり

どこがパロディというより私はいつもキャッツに還るような人間だからシュレックのラストがソング・ジェリクルキャッツとは?に見えてる。シュレックの終わりはキャッツの始まりと同じことを言っていると思う。

シュレックは"人と違うこと・変わってることは個性で強み・魅力なんだ"と肯定して観客の心にハッピーエンドとプレゼントをもたらすミュージカル。

キャッツは個性を認めあって誇っている猫たちを一匹ずつ見ていくことで確かにな!ってなるミュージカル。

spiさんのシュレック

「Who I'd Be」の響きの重たい圧はオーガを感じられるような歌声✊💥怖がられる理由になってしまっているなかなか出来ないチカラなどオーガらしさ・変わらない部分を感じます。観客から見ればシュレックの悩む部分は魅力✨spiさんの響きの深みは最近ファンミでの独白、ドリームガールズの「俺が壊した~~」でわぁすごいなと思っておりまして。響きというのはその中に取り込まれるようなのが良くてシンガーさんは響きの歌声の方に惹かれがちなんですが正にって感じ(笑)ファンって何が好きか分からないでなるけどこうやって好きなところを明確に見つける瞬間というのも嬉しいものですよね。
そして「Build a Wall」は層を重ねてしまい込んだ繊細さ、純粋さ、臆病さを歌声から感じます。spiさんご自身の繊細さなどがシュレックと共鳴してるように思える(ファンですからもちろん贔屓目ですが)。spiさんがシュレックを演じていると感じるし、「Build a Wall」は私がspiさんの素敵だな好きだなと思っている見たかったもので嬉しいです😂

カーテンコール

 

 

 

CHAVATY[チャバティ]【公式】お茶の魅力を世界へ

チャバティさんの抹茶ソフト美味しかったです~