珈琲とmilkのパーセンテージ

苦かったり甘かったりするので無機質の筆や箱で切り取ってみる。

舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ 大千秋楽ver. DMM配信

キャストさん

山姥切国広:荒牧慶彦
へし切長谷部:和田雅成

鶴丸国永:健人
鶯丸:前山剛久
大包平:加藤 将
大般若長光:川上将大
大典太光世:磯野 大
ソハヤノツルキ:飯山裕太
博多藤四郎:木津つばさ
前田藤四郎:大崎捺希
五虎退:設楽銀河
山伏国広:横山真史
同田貫正国:武子直輝
太郎太刀:小林 涼
次郎太刀:小坂涼太郎
南泉一文字:谷水 力

謎の人物(山姥切長義):梅津瑞樹
陸奥守吉行:蒼木 陣

 

【東京凱旋公演】歌仙兼定和田琢磨

 

あらすじ

西暦2205年。
歴史改変を目論む「歴史修正主義れきししゅうせいしゅぎしゃ」が過去への攻撃を開始した。
対峙する時の政府は歴史の守りとして「審神者さにわ」なる者を過去へと派遣する。

物の心を 励起れいきする審神者の力によって生み出された、刀剣に宿りし付喪神刀剣男士とうけんだんし」たちは、審神者と共に歴史を守る戦いへと身を投じる。

思い出の品々を抱え、荷運びが続く。
行われているのは、審神者の命による<新たな本丸>への引っ越しであった。
新天地での生活。出陣の任も成し、本来の役割を果たせるようになってきた刀剣男士たち。

そこへ、深まりゆく秋の風を纏い<新たな刀剣男士>がやって来る――

https://www.marv.jp/special/toukenranbu/intro.html

 

akane-akaruioto.hatenablog.com

 

今回の刀ステ配信の中で唯一観た慈伝🍃

観劇した舞台はこうも記憶の残り方が違うのかと気づき直した配信でした!

普段あまり呑まないし呑みたいと思わないんだけど

慈伝は観つつ「とても美味しそうだなぁお酒呑みたいなぁ」と思った公演だったので

配信である利点を活かしてみましたおいしかったです🍶

 

akane-akaruioto.hatenablog.com

 

 

 

のむよぉ〜♪

家呑みしないから用意なかったけど贅沢言えば日本酒が呑みたいなと思いました(笑)

詳しいこと分かんないけどスッキリめのやつ。

呑みって機会はあるものだけど

心地良い酔いは相手への尊重があってこそだからなかなか難しい。

単純に歓迎したいという思いから歓迎会が開こうとしていること、

各々の抱えていることを尊重して真剣に寄り添い温かく見守っていること、

酔いがさめるようなことがなく、安心できてこそ酔えるんでしょうね多分。

舞台で呑む場面は何度も見たことがありますが

こんなに美味しそうにお酒を呑んでいるの見ていないんだと思う。

悲しみを流すお酒というのも大切だと思うけれど

それは決して前後不覚になるほど呑むというわけではなく

一人浸る時間、話して乗り越えるための時間として。

 

加えて太郎太刀が演奏、次郎太刀が舞をしているのを見て

棒しばりを思い出しました。

舞を肴に呑むとはこういうことかと思ったりして( ^ω^ )

 

 

 

 

 

 

 

飲や歌え

踊り(舞)について起源なんだろうと思った時、

私は正確に突き詰めたわけじゃないけど祈りのためなんだと思っています。

音楽もおおよそ同じなんじゃないかな?

古代では、神を怒らせると暴風雨や大地震が起きると信じられていたのです。こうした「超自然観」をアニミズムといいます。現在の宗教のはじまりといえるでしょう。
 アニミズムにおいては、人間は神様なくして生きられません。豊作も飢饉も自然災害も神様の気持ち次第ですから、神に祈ったり感謝したりすることが非常に重要です。
 この時、祈りや願いを通じて神様と交流する人を「シャーマン」といいます。「シャーマン」は自ら恍惚のトランス状態に入り、通常のヒトとしての人格を放棄して、神や精霊と交わり、お告げを受けます。病気の治療もおこないました。このような原初的な共同体の祈り(祭祀)や感謝(祭礼)における呪術的儀式が芸能の原点なのです。

なぜ人は、歌い、踊り、演じるのか 沖浦和光さん

 

慈伝の曲好きなんです!

慈伝のジャズぽいカラフルなライトに照らされる曲で

踊る人を見てみたいと思いました!

あの曲ジャズもバレエもストリートもパントマイムも何でも合いそう!

ポップに可愛くも、クールに格好良くもなれると思うから

色んな人が踊るの見てみたい(笑)

“日々好日”

次郎太刀の僅かな合間にアイデンティティとも思える仕草を挟み込んでいるの、

もうハチャメチャ好き!

なんだかんだ長谷部の美しさは凄くて、

張り切っているように見える大きな動きにも関わらず

美しいと感じるの綺麗なんだと思う。

私は身体伸ばすようなのも見たいけど博多くんは留めるんだと思うから

振りの随所に“らしい”が散りばめられているの、素敵です!

“日日の葉よ散るらむ”

夏来にけらし

持統天皇(2番)『新古今集』夏・175

春すぎて

夏来(き)にけらし白妙(しろたへ)の

 衣(ころも)ほすてふ

天(あま)の香具山(かぐやま)

いつの間にか、春が過ぎて夏がやってきたようですね。夏になると真っ白な衣を干すと言いますから、あの天の香具山に(あのように衣がひるがえっているのですから)。

ちょっと差がつく百人一首講座 | 小倉山荘

 

秋来にけらし、かな。

窓から見えるイチョウの木の日々の変化を密かな楽しみにしています。

青々とした葉の先、太陽を求めるように上へ上へと伸びる若々しい枝葉。

春を越えて。

ながめせしまに

小野小町(9番)『古今集』春・113

花の色は

うつりにけりないたづらに

わが身世にふる

ながめせしまに

桜の花の色は、むなしく衰え色あせてしまった、春の長雨が降っている間に。ちょうど私の美貌が衰えたように、恋や世間のもろもろのことに思い悩んでいるうちに。

ちょっと差がつく百人一首講座 | 小倉山荘

 仮庵

t.co

歌詞見て仮なんだな〜と思って。

 

あきかなひ

あききにけらし
きぎはいろあせし
かりほにおつはを
ながめせしまに
ひびのはよちるらむ

貧乏してもユーモア大事!「徒然草」の作者・兼好法師の手紙があまりに回りくどすぎる件 (2020年1月11日) - エキサイトニュース(2/3)

思いつき

 

徒然草『神無月のころ』 わかりやすい現代語訳と解説 / 古文 by 走るメロス |マナペディア|

慈伝ってなんか徒然草を思い出す…と思ってたけど「神無月のころ」でした!

 

“心慈に在り”

回る時に身体は回る方向へ向いても

足だけ正面へ残し気味に遅れてゆったりとしているのに、

一回りして身体が正面を向いた時には何事もなく足がついている。

時空歪んで見えるときめく回り方!

この動きで鶴丸は本当に自然に回っていて流石だと思っちゃう!

びっくりしたけど一番ときめくのがソハヤさん!

めちゃくちゃ上手くてときめく!

五虎退の指先まで性格が表れているのと

踊りから設楽さんの格好良さが垣間見えるのアンバランスで素敵!

と言いつつも…目を引くのは大般若さんなんだなぁ。あかを

理由など全て後付になってしまう…

全力だとひしひし伝わる具合がもう何より好きすぎます!

陸奥守は踊りのジャンルが違うんかな?という感じもあって

自ジャンルの良さと振りをマッチングしているようなのが好きだし、

何より陸奥守の雰囲気からして噛み合ってるのがとても素敵!

 

 振付は梅棒さんだと見て。

youtu.be

 

 

刀剣乱舞はキャッツ(のような魅力がある)と聞いていました。

慈伝のオープニングを見て、

確かにキャッツのように一度では見きれず

あらゆるところが気になってしまうと感じました😸

今回の慈伝配信を見ながら

「ジェリクルキャッツも犬たちも 命あるものは全て いつか土に還る」

を思い出しました。

 

 

スタッフの皆さんの呟き

 

 

 

長い年月を生きる吸血鬼と刀剣

鶴丸

「人生には驚きが必要なのさ。予想しうる出来事だけじゃ、心が先に死んでいく」

と言うのを聞いた時にTHE BLACK PRINCEの

少なくとも600年は生きるヴァンパイアを思い出しました。

常軌を逸した力の反面弱点が多く、

人よりも長く生きながらえることも出来る存在…時の流れに心が追いつかないよね。

THE BLACKPRINCEー2017/11/05ー - 珈琲とmilkのパーセンテージ

MARS RED-2013/06/23- - 珈琲とmilkのパーセンテージ

MARSRED-2015/09/26- - 珈琲とmilkのパーセンテージ

MARS RED コミックス - 珈琲とmilkのパーセンテージ

 

 

綺伝の記憶

今まで朗読劇で間奏曲を聞いてると音楽によって幕間で一度リセットした心が

なだらかに世界へと誘われる、

その時に頭の中で踊りが浮かぶことがあるから

想起させる仕草の断片があったら楽しそうだなって何も知らないけど思う。

センターが円形に空いていたから

この空間で踊りがあったらさぞ美しいだろうなぁと思ったに過ぎないけど、

影絵というかシルエットは朗読に合いそうな気がする。

kotobank.jp

 

 

維伝の記憶

たまたま広島に〜を年末に見に行っていたから

維伝の「日本はええ国か?」「ええ国じゃ〜!」に

“これが日本か…(みたいなニュアンスだった)”が頭で繋がり、

観劇当時の緊張感高まる世界情勢と合わせてとても心に刺さった台詞でした。

過去の先に今があり、未来に続く今を生きていることを考えます。